第23話 神様降臨したけれど
貴族特有の平民見下し。でもまあ、歴史を勉強してると当たり前のようにあることだし、平民も貴族を見下してるからなー。
「じゃあ、どうやってミストフィレリ神に会うの ? 」
真斗が代弁してくれたけど、神殿がないんじゃ会いようがないよね。
それとも空に向かって名前を呼んでみるか。
「ミストフィレリ様、なぜ俺たちがこの世界に来れるのか教えてくださーい ! 」
「なんだ急に大声出しおって。そのようなことで神がこた」
「はーい。呼んだかな ? 」
その場に居合わせた人々は声の主を見て固まり、リテクスさんは必死に拝み祈りを捧げている。
俺でさえ呼びかけに答えてくれるわけないと思っていたのに。
目の前で浮遊するのは、ギリシャ神話のイメージイラストに出てくる白いロングスカートに金色の帯に金色のタッセルを付けた、金髪碧眼の女性だった。
「初めまして、木里英士さんに徳田真斗さん。突然だけれど謝罪をさせてください」
困った顔で頭を下げる神様に周囲は慌ててしまう。
「これだけはきちんとしなくてはね。時間がないので説明に入りたいのだけれどよろしいかしら」
「「はい」」
俺と真斗の返事を聞くと笑みをこぼしたが、それは一瞬のこと。
「この国の王が話したことは本当の事。二人は時空の歪みに入り込める人間として世界…いえ、この宇宙に認められてしまったのです」
宇宙に認められたってどういうこと。神様ではなく ?
「お、思っていたより規模が大きくて。なんと言っていいのやら」
「そうですよね」
ミストフィレリ神は遠い目をしながら同意してきた。
「ミストフィレリ様、僕たちはずっと自分たちの世界とこの世界を行き来しなくてはいけないのでしょうか。どちらか一方の世界で生活していくということは出来ないのでしょうか」
真斗が悲しみを込めた声で問う。
神様はその懇願にも似た問いに対し、ゆっくりと左右に首を振った。
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