第22話 加護はお約束だけれども
主人公は 木里 英士
幼馴染みは 徳田 真斗 と読みます
自分のステータスウィンドウをもう一度、隅々まで読んでみた。
けれど真斗のように、鑑定眼などのチート系は持っていないようだ。
一つくらいくれてもいいじゃんか。
「な、なあ英くん、一番下の欄を見てよ」
「下の欄」
細々と書かれているステータスの一番下に、「加護」という文字。
「加護って……」
加護の欄には「ミストフィレリ」と書かれている。
俺らの世界の神様じゃないから、どんな加護をくれたのかは分からない。
そもそも神様じゃなくて、精霊とか妖精の可能性もあるけれど。
「ミストフィレリ様ですか。良い加護をいただきましたね」
目をきらきらさせながらリテクスさんは、なぜか俺に手を合わせて拝んできた。
「ああ、リテクスはミストフィレリ神を崇拝しているのだったな」
「はい。領地に水と豊かな実りが絶えることがないようにと、代々信仰しております」
水と豊穣の神様ということか。
「なあ、もしかしてそのミストフィレリ神に会うことが出来れば、僕たちの身に起きている異常なことについて教えてくれるんじゃない ? 」
なるほど !
加護をくれたってことは理由を知ってるってことかもしれないもんな。
「ならさっそく神殿に行ってみようぜ。話を聞けるかもしれない」
「うん、そうだね」
問題が解決するかもしれないと期待していたのだが。
「喜んでいるところすみません。それは不可能かもしれません」
「できないんですか」
神としてこの国に存在しているのなら、神殿があるものじゃないのか ?
「実はかなりマイナーな神様であるのと、平民に信者が多いため、神殿も無ければ聖職者もいないんです」
「「は ? 」」
目を丸くする俺たち。でも、日本にもそういう神様いるけどさ。
「平民と同じ神を崇めるのは貴族として恥なのです」
読んで頂きありがとうございます。
ここにきて異世界ファンタジー要素をちょっとでも出せました。
少しでもたのしんでいただけましたらうれしいです。




