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ソロな異世界冒険録~召喚条件は不明です!?~  作者: 氷村はるか


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18/22

第18話 俺らの秘密を知る者らしい

お菓子をゆっくりと味わう王様は、口直しにお茶を飲むと言う。


「原因を知ってそうな奴を知っている」

「本当ですか」

「困ってる奴に嘘なぞついてどうする。ただ、あまり会いたくない人物でな」


相手の事を思い出したのか、苦虫を嚙み潰したような表情をする。

王様自身でなく俺らが会うことになるのでは ?

幼馴染みが食い気味で言う。


「その方に会わせていただけませんか。なぜこのようなことになっているのか知りたいです」


んー。と少々不機嫌な感じになる王様。


「知ってどうするんだい ? 」

「それは……」

「教えを乞うことが出来ること前提の話になっているが、会えるかどうかわからんぞ」


あやつも我を好いておらんからな。と、ムスっとした顔でお茶を飲み干すと仕事に戻ってしまった。

喜怒哀楽の激しい人なんだな。


「困ったな…。これからどうする ? 」

「え ? 」

「この城にずっといるわけじゃないだろう。いつ元の世界に戻れるかわからないのなら、生活費を稼がないとだめじゃないか」


幼馴染みにそう言われてはっとする。

言われるまで気にも止めなかった。

こっちの世界でどうするか話をする前に、俺が勝手に元の世界に戻ってたから、生活拠点のことなんて考えてもいなかった。


「あまり会いたくないけど、我が奴に尋ねてみるからそれまで客室を使ってくれ」


側近方の手伝いをしていたリテクスさんに向かって言うと「了解しました ! 」と返事がくる。

あちらはあちらで大変そうだ。

書類をまとめあげ、束にする作業をしているのだが。

王様はそちらへ足を運ぶと、リテクスさんの手を止めて自分で作業をし始める。


「そなたは二人を客室へ案内したまえ」

「はい、承知しました」

「これが終わったら奴に会いに行ってくる」

「……かしこまりました。くれぐれも失礼のなきよう」


リテクスさんの忠告に、子供のように頬を膨らませた。


「分かっておるわ」


それでは私たちは失礼します。と、リテクスさんの後について城の中を歩く。

初めてこのふかふかの絨毯廊下を歩いた状況を思い出してしまう。


「はー…」

「どうした ? 」

「初めてここに来た時のことを思い出していただけ」



いつも読んで頂きありがとうございます。


病状は一進一退というところです。

更新を毎日から決まった曜日に変更することにしました。

毎週 火・木・土・日 になります。

よろしくお願いします。



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