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女神様に「観光マップを作って」と頼まれたので、ワンタップで世界のバグを消去しながら美少女たちと絶景巡りの旅に出ます  作者: 悠々


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第012話:初めての温泉バカンスと、ヒロインたちのデレ


 ドワーフたちが用意してくれたのは、街で一番高い場所にある高級旅館『八峰閣』の最上階露天風呂だった。

 周囲は遮るもののない大パノラマで、雄大な山脈が一望できる。こんこんと湧き出る乳白色の温泉は適温に保たれ、立ち上る湯煙が肌を心地よく包み込む。

 

 アキラは腰にタオルを巻き、広い湯船に肩まで浸かった。

 

「ふいぃ〜……。極楽、極楽。これだよ、このために異世界に来たんだ……」

 

 長年のデスマーチで凝り固まっていた全身の筋肉が、温かいお湯に溶けていくような感覚。アキラは完全にふやけた声を漏らす。

 

 と、その時。湯船の入り口から、バスタオルを胸元まで巻いたフィリアとエルナが入ってきた。貸し切りということもあり、今回は特別に一緒の湯船だ。

 

「失礼いたしますわ、アキラ様……。きゃっ、とても温かくて気持ちいいですわね!」

「アキラ……あったかい。いっしょ……」

 

 フィリアは少し顔を赤くしながら、アキラから少し離れた場所に腰を下ろした。エルフの白い肌が、お湯の熱気でほんのり桜色に染まっている。

 一方、エルナはアキラのすぐ隣までお湯をかき分けて近づくと、彼の腕に触れそうな距離でちょこんと座った。背中の純白の翼は、濡れないように器用に畳まれている。


────────────────────


「ア、アキラ様、そんなに近くで見つめられると、エルフの私でも照れてしまいますわ……」

「いや、フィリアさんの金髪とお湯の対比が綺麗だなと思って」

「もうっ、アキラ様は時々、そういうずるいことをおっしゃいますわ!」

 

 フィリアは顔を真っ赤にしてお湯を手でパシャパシャとアキラにかけた。

 その隣で、エルナがアキラの肩にそっと頭を乗せる。

 

「アキラ……エルナも、きれい……?」

「ええ、エルナさんの白い翼もお湯に映えてとても綺麗ですよ」

「うれしい……。アキラ、だいすき」

 

 エルナは目を細め、幸せそうにアキラの二の腕をぎゅっと抱きしめる。

 アキラはお湯の心地よさと、左右の美少女たちからの無防備な好意に、前世では考えられなかった「極限の幸福感」を噛み締めていた。

 

「そうだ、お風呂上がりの前に、これでも飲みましょうか」

 

 アキラはアイテムボックスから、冷え冷えのグラスと、道中で手に入れた『黄金リンゴ』を絞って作った特製黄金ジュースを取り出した。


────────────────────


「わあ……! なんですかこの冷たくて甘い飲み物は!? 全身に染み渡るようですわ!」

「あまい……美味しい。お風呂の中で飲むの、最高……」

 

 フィリアとエルナは、冷たい黄金ジュースを喉に流し込み、至福の表情を浮かべている。

 

「温泉に入りながら冷たいものを飲む。これぞ温泉バカンスの醍醐味ですね」

 

 アキラもグラスを傾け、冷たい喉越しを楽しんだ。

 温泉の熱気と、冷たいジュース、そして目の前の美しい絶景と美少女たち。

 

「アキラ様、この旅についてきて、本当に良かったですわ」

「うん。エルナも、アキラといられて、すごく幸せ」

 

 フィリアとエルナが、温かいお湯の中でアキラに向けて優しく微笑みかける。

 

 アキラは「こちらこそ、ありがとう」と返し、夕日に染まり始めた山脈をのんびりと眺めた。

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