58.燃えたローブ
こんにちは。こんばんは。
寒い。本当に寒い。
皆さんは、今コタツに入っていますか?それとも、毛布にくるまっていますか?
自分は今、ソファーの上でゴロゴロしています。
エリックが目覚めたのは、空がオレンジ色に染まった時間。夕方だ。
ベッドから降り、外を眺めてみる。意外にも大通りには人が多く、賑わっているようだ。
この後、朝まではやる事がないエリックは、なんとなく散歩をする事にした。宿屋を出てのんびりと、夕日に染まった街を歩く。
いつもとなんら変わらない光景である。
エリックは、大通りから細い道へと向かいマスカの家に向かう事にした。別になにか理由がある訳では無い。ただ、なんとなくだ。
数分歩きマスカの壊れた家が目の前に入ってくる。外から見るとやはり酷い壊れ方をしており、よく建っているなと感心してしまう。
マスカの家の扉を開けて中に入る。1階が1番壊れておりこれは直すのが大変だ。そう思いながらエリックはぐるりと1階を見渡す。すると、2階からロットが降りてきた。
「どうしたの?何かあった?」
「いや、なんにもないよ」
「そう。なら、何しに来たの?」
「なんとなくだよ。暇だったからな」
エリックがそう答えるとロットは2階を指で指して
「あそこに、ローブが落ちてたんだけどそのローブ、燃えた後があったんだけど知らない?」
「知らないぞ?火魔法なんて誰も使ってないと思うんだが?」
「やっぱりそうだよね。来て」
そう言いながらロットが階段を登って行く。それにエリックがついて行き、ロットが元扉の穴が空いた場所を飛び越えて本棚の近くに行き
「ほら、この2着のローブ」
ロットが拾って見せてくれたのは、確かに少し焼けた跡があったローブだった。
「確かに焼けてるが、この階にローブを来た奴らは入って来てないはずだぞ?それに、血がついてないからなフレイでもないし」
「そうだよね。僕達はこの家から出たし、フレイは切れてた。なら、誰なんだろうね?」
そう言いながらローブを元に戻し手を叩く。そうして、ロットはエリックに向き直り
「まあ、どうでもいいんだけど、さ。これは、襲って来た人達のだよね。どうして、死体がないんだろうね?」
そうロットが不思議がる。確かにロットが死体を全部、前エリックがヘクトと初めて話をした地下に屋根を直し終わった後埋めたのだが、その全員はローブを着ていたのだろう。なら、2人殺されずに逃げたという事になる。
エリック達が窓から出た後、2階から入って来て何かをし出ていったのならもしかしたらフレイに気づかれずにできたのかもしれないが……それならどうしてローブなんかを捨てたのか?ましてや、どうして少し燃えたのか?
まあ、考えても仕方がないと思いエリックは、話題を変える。
「そういえば、どうしてロットはここに来たんだ?」
「僕は、死体が転がってた所とかを見て、血が残ってないかを調べてた、というより確認してたんだよ。今回は、酷かったから」
「そうなのか。フレイが殺した人は、全員原型留めてなかったからな」
「まあ、そうだね。本当に、あれはもうやめて欲しいよ」
そう言いながらロットは、太陽が沈みかけた外に視線を向けた。それに、連れられエリックも外を見る。太陽がほとんど沈みもうすぐ夜になる。
今、考えればどうして昼なんかにわざわざ攻めて来たのだろうか?もし夜だったら、この家はおそらくぶっ壊れているな、なんて考えながらエリックはロットに向き直り
「この後は、どうするんだ?宿屋に帰るのか?それとも、まだ確認するのか?」
「そうだね。確認は終わったし、宿屋に帰るよ。エリックも?」
「ああ、そうだ。じゃ、帰るか」
そうエリックがいい窓から飛び降りた。まあ、階段を使ってもいいが面倒なので。
それに続きロットも窓から降り、2人並んで宿屋へと帰る。
「そういえば、エリックはあのローブを着た奴ら知ってる?」
「いや、知らないな。見たこともないからな」
「やっぱりそうだよね。皆見たことがないらしいよ?」
「そうなのか。けど、どうして背中に模様みたいなのがあるんだろうな?」
そうエリックは、なんとなく考えた。今回、襲って来た奴らは皆ローブを来ており、背中に白い糸で模様みたいなのが刺繍されていたのだ。
前、反対側の王国で組織の最後の人達と戦ったがその時はそんなものなかった。
もしかしたら、新しい組織なのだろうか?
「まあ、理由は分からないけどなんか嫌な感じだね」
「本当だよな。まあ、あんまり強くはなかったからいいけどな」
「確かに。それは言えてるね」
そうロットが言い終わると、宿屋が見えて来た。
「夜ご飯食べようか」
「そうだな」
そう言葉を交わしエリックとロットは、宿屋の食堂へと入った。
しばらくして料理が運ばれて来た。
今日の夜ご飯は、ステーキにサラダ、スープとシチューだ。
「美味しそうだね」
そうロットが言い手を合わせた。遅れてエリックも手を合わせ
「「いただきます」」
声を合わせて挨拶をした。そして、エリックが食べ始めようとした時、後ろから
「おっ、エリックとロットだー。もうご飯食べてんだ。早いねー」
そうフレイが話かけて来た。
「フレイもご飯食べに来たの?」
「そうだよー。一緒に食べよ?」
「まあ、いいけど。そういえば皆は?」
「んー、部屋にまだいるんじゃない?あってないからな分からないけど」
そう言って少しフレイが首を傾げる。まあ、皆自分の部屋で寝ていたりと好きなことをやっているのだろう。
そう考えているとフレイの前にもご飯が運ばれ
「いただきまーす」
そういつもの明るい挨拶をして食べ始めた。それを見てエリック、ロットも食べ始める。
「美味しいねー。なかなかですね。これは」
そうフレイが言っているが、確かに宿屋の料理としてはなかなかに美味しい。
それから、エリック達は会話を少ししながらご飯を食べ終わり
「「「ごちそうさまでした(ー)」」」
そう挨拶をして
「じゃ、また明日だな」
「そうだねー。また明日ー」
「また、明日」
そう別れの挨拶をしてから、それぞれが自分の部屋へと戻る。
エリックも2階へと上がり自分の部屋に戻った。そして、ベッドに寝転んだ。少しして、うとうとし始めやがてエリックは、眠りに落ちた。
(。・о・。)
次の日の朝
エリックは、目が覚めてベッドから降りる。そして、窓の外を眺めて見るとどうやら少し前に太陽が顔を出したらしい。大通りを歩いている人は数人しかおらず閑散としており、まだ少し辺りが薄暗い。
そんな光景を見てエリックは、再びベッドに寝転んだ。意外とこの時間に起きることはないので、やる事が全くない、というか思いつかない。
いつもなら散歩をしてもいいが、今はあまりそういう気分ではない。
ベッドの上で何をしようか考えていると、次第に眠くなって来た。
まあ、二度寝でもしよう。そう思いエリックは目を閉じ、本日2回目の眠りに落ちた。
ドンドン、ドンドン。
「エリック?おーい、いるか?」
扉を叩く音とともにそんな声が聞こえて来て、エリックは目を覚ました。
「エリック。起きろー」
扉を叩きながらエリックの名を呼んでいるのは、どうやらマスカらしい。エリックは、ベッドから降りて扉の前に立つと
「どうしたんだ?」
そう声を発しながら扉を開いた。
「やっと起きたか。ところで、今1人か?」
「そうだな。今起きたんだから1人だぞ?」
マスカが珍しく変な質問をしてきた事に、少し不満が出る。
だが、エリックはそれを無視して部屋の外を見てみると外にマスカしかおらず、他は誰もいない。
「それなら、カシを知らないか?」
「知らないけど、カシがどうかしたのか?」
少し焦りながら問い詰めてくるマスカに、そう返しとエリック。マスカはゆっくりと口を開き
「カシが、消えたんだよ」
そう、静かな声色で言って来た。
10月はハロウィンがあって12月はクリスマスがあります。ついでに1月は正月が。
ですが、11月は何もない。これはもうやってらんねーですわ!(ヾノ・∀・`)




