55.フレイの手刀
こんにちは。こんばんは。何とか投稿出来ましたが、今年は危ういですね。新しい小説も書いておりますし…。
ですが言い訳ばかりは嫌いなの、で今年が終われば確実に時間が出来るのでそれまで、待って頂けると幸いです。(*´艸`)
「元に戻ったのか…?」
エリックが少し戸惑いながらも、マスカに問うと
「ああ、元通りだ」
マスカは、いつもの調子で両腕を広げながら言ってきた。ロットは、2、3日ダメだと言っていたが、1日も経ってないうちに復活したらしい。まあ、嬉しくもなんともないのだが…。
「そうか。なら良かったよ。で、本当にフレイに負けただけで、あんなことになってたのか?」
エリックは、マスカに半眼で問う。するとマスカは、少し真剣な顔で
「俺にとっては、結構重要なことだぞ?勝ち負けはな。次は勝つからな」
マスカは、本当に負けず嫌いらしい。本当やめて頂きたい。だが、ここでこんなしょうもない話をしていても時間の無駄だ。エリックは、話題を変えてこの場を切り抜ける。
「そうか。まあ、頑張れ。あー、そんな事より全員揃ってるのか?もう?」
部屋の奥からいい匂いが漂ってきているが、おそらくノンが朝ごはんを作ってくれたのだろう。朝ごはんの準備をしているのならだいたいは、集まっているはずなのだが…。
「ああ、この家にいる殺し屋は全員集まってるぞ」
「そうか。なら良かった。温かいうちに、早く朝ごはんを食べよう」
そう言葉を発しながらエリックは、マスカの横を華麗にすり抜けて部屋へと入った。
部屋の中は、すでにフレイ、アシュ、ノンが食事が並べられたテーブルに座っている。エリックは、端のノンの隣に座った。向かい側はフレイだ。マスカは、フレイの隣の端の席へと座る。それを見てフレイが手を合わせると、それにならうように全員が手を合わせて
「「「「「いただきます(ー)」」」」」
そう声を合わせて食べ始める。今日の朝ごはんは、ステーキにパン、スープとサラダにりんご半分だ。最後のりんごが雑な気がしたがまあ、気にしない。
しばらく経って、エリックが皆の会話を聞きながら、りんごを食べている時ふとロットはまだ逃げているのかとそう思い、どこにいるのか気になった。そして、何をしているのかも。そろそろ帰って来てもいい気がするのだが…。
そんな事を考えていると、いつの間にかりんごを食べきっていた。その数十秒後、フレイが食べ終わりフレイが手を合わせる。それに皆がならって
「「「「「ごちそうさま(ー)」」」」」
そう挨拶をして、食器を片付けようと皆が席を立とうとした時、今いる部屋の天井からすごい音がしたかと思うと、その音は天井を突き破り2階の床をも突き破って行った。
少し煙が舞い視界が悪くなるが、天井から太陽の光が差し込んでおり、さほど悪くはない。数秒して、煙は晴れて行きどうなったのか、分かるようになった。
おそらく、天井と床を突き抜けた何かが、1階の玄関付近の床を抉って、今そこにいるのだろう。しっかりとした人影が確認できる。
その人影は、徐々に晴れていく煙の中から動くこと無く姿を表した。
右腕がありえない方向に曲がり血だらけの、腸が飛び出ている仰向けに倒れ、出血が酷いその人影は、辛うじてロットと分かった。そう辛うじて、だ。逆をいえば、それだけ酷い有様なのだ今のロットは…。
少し辺りを見回すと、そこらに血がついている。
「これは、酷いですね。それに、ロットがあんなやられ方をするのは、珍しいですね」
ノンの言葉に皆がロットを見る。ノンが言わなくても皆分かっていたのだろう。あれがロットという事に。だが、息はある様でまだ生きている。
エリックは、ロットを助けようと2階から飛び降りようとした時隣にいたフレイに腕を掴まれて、
「今降りたら死ぬよ。少し待って」
そう忠告してきた。フレイにしては珍しく真剣な顔で。
下には一体なにがあるのか?1階を見てみるがやはり何もないはずなのだが…
「エリック、5秒数えて。そしたら飛び降りてロットを治してあげてね。せーの」
フレイは、それだけ言い残すと1階へ降りた。その瞬間、どこからかフレイを攻撃する人影が現れ、戦いが始まる。エリックは、フレイがその何かと戦っている間、きちんと5秒数える。5、4、3、2、1。
フレイは、その何かと戦いマスカの家の外に人影を吹き飛ばしたのは同時だった。エリックは、それを確認すると1階へと飛び降りてロットの様子を見る。エリックに続き、ノン、マスカ、アシュも飛び降りてロットの様子を伺う。
分かった事としてロットは、まだ意識があった。少しだけ目が開いている。それと右腕の怪我がだいぶ酷かった。骨を断ち切っているか達している剣で斬られた傷が4箇所ありギリギリで繋がっている状態だった。
そんなロットの状態を見たエリックは、懐から短剣を取り出すとロットの右腕を断ち切った。後ろでアシュが絶句していたが、残りの2人は分かっていたようだ。
この腕は、もうほぼほぼ機能していないのだ。このままでも治るには治るが、それだと時間がかかり運が悪いと、おかしな方向に曲がったりしてしまうのだ。そこは、回復魔法もあまり万能ではない。
それならリセットした方が確実で速いのだ。
腸の方は、内蔵には傷がついていないようなのでそのまま治しても問題ないだろう。
エリックは、そう判断するとすぐに回復魔法をロットにかけ始めた。2秒ほどしてかすり傷や浅い剣による傷が完全に治り5秒後には、腸が元に戻った。10秒もしないうちに腕が完全に元に戻った。
そんな様子を見ていたノンが
「すごいですね、エリック。これは、上の中…いや上の上ですね」
ノンが感心したようにそう言う。他の2人も、同じ様な顔をして感心していた。まあ、エリックはあまり褒められるが好きではないので、特に反応せずにロットを抱き抱えると
「そういえば、フレイは大丈夫なのか?」
少し気になっていた質問をした。フレイは今、外で戦っているはずなのだが…
「あー、それなら大丈夫。何とかするよ。フレイだからな」
「それもそうだな」
エリックの質問に答えたのは意外にもアシュだった。エリックは、少し苦笑混じりに短く答えると2階へと飛んだ。それに続き他の3人も飛んで2階へと上がる。
エリックは、ロットを床に寝かすとロットを少し休ませる。そして、この後どうしようかと考えていると
「そういえば、今思ったんですがこの家直すんですか?それとももう捨てます?」
ノンが抉れた天井から床までを見てそう言葉を零した。まあ、確かにこうなれば捨てるのもありなのだが…
「いや、捨てないぞ。まだ使えるし直す」
「そうですか。分かりました。床を直すのは、大変なんですが…」
ノンのテンションが少し下がった気がしたが、気にせずにフレイが帰って来るのを待っていると、エリックが5秒数えた時にまた壊れてしまった扉さんを今度は完全に壊してなにかが飛んできた。よく見ると、首のない死体らしくフレイが首を持っていた。
「あれ、ちょとヤバいかも」
そんな様子を見たアシュが少し顔を青くして、怯えた声色で言ってきた。
「どうしてですか?あまり変わらないように見えますが…」
「今のフレイ相当機嫌が悪い。あんなに機嫌が悪いのは久しぶりだ」
アシュがノンの質問に答える。ノンは、物珍しそうにフレイを一瞥した後、
「そうなんですか?マスカ」
「なんで、俺なんだ?」
ノンが唐突にマスカに話を振った。それに、マスカは少し驚きながらも一応答える。そんなマスカにノンは
「仲がいいのでしょう?なら、フレイのあれやこれを分かっていると思ったんですが」
「あれやこれって言い方が悪くないか?少なくとも機嫌が悪いフレイはだいぶ珍しいぞ?」
マスカまで珍しいと言うのなら珍しいのだろうが、何故急に機嫌が悪くなったのだろうか?フレイを観察してみると人影がまた1つ現れフレイに襲いかかった。
それをフレイは受け止める。人影は殴ったのだろう、フレイを。だが、その拳は止められ骨が折れる軽い音と少し鈍い肉がひしゃげる音を辺りに響かせ、その人影の拳を握りつぶすと空いている左手で人影の首を手刀で一閃。
すると、その人影の首はもげて胴と首が泣き別れになる。胴体は放っておきフレイは何を思ったのか首を地面に叩きつけた。
辺り一帯が赤色の血で染まった。勿論フレイも例外では無く顔が、服が血塗れだ…。
そんな様子を見ていたアシュが今度は顔を蒼白にして
「あれは、マジヤバです」
そう言って逃げ出した。
久しぶりにグロいですね。ちょとだけですが…。
全然関係ないですが、後もう少しでハロウィンですね。
あの、クリスマスよりも楽しみがない感じは何なんでしょうか?




