54.炎の消化
こんにちは。こんばんは。1日投稿が遅れてすいません。別に間違えた訳では無いですよ……。ほ、本当です。
ただ少し時間が無く間に合ってなかった……それだけです。すいません。_(。。)_
爆発音を轟かせながら燃え上がり、高い火柱を立てている炎の前。そこでエリックは、とても大きなオレンジ色の炎が渦を巻き、辺りの家々を飲み込み、炭へと変えていく炎のやり慣れた作業の光景を、半ば呆然と眺めていた。
炎の大きさは軽く、家20軒分ぐらいの大きさだろうか。その範囲を徹底的に燃やし尽くして、黒一色の世界にしている。
「ねぇ、今思ったけどさーこれ、どうするの?」
この炎の前に到着して、何分か経った頃。フレイが少し困ったように、炎を見ながら言葉を零した。確かにこの馬鹿でかい、炎をどうやって消せば良いのか…
「では、とりあえず氷魔法でも使ってみますか?」
おぉ、なんて感嘆の声をあげて炎を眺めていたノンが、少し考えた後炎を見ながらそう言う。それにフレイは軽く
「まあ、一応はやってみようかー」
だめで元々、そんな感じで言葉を発しながら、辺りに魔法陣を5個展開させ、魔法を唱える。
「クリスタル」
下の上の魔法。
小さい氷の粒を生成して、それを操る事が出来る。1つ1つの威力は小さく、貫通性があまりないので基本的には、傷があるモンスターや魔物相手にその傷を深く抉り、トドメを刺す時に使う魔法だ。殺し屋以外は、だが…。
そんな魔法で、炎に氷の粒を当ててみると、少しだけ炎の勢いが弱まった気がした。だが、少しだけだ。
「いまいち、ですか…。これは、もっと強い魔法を使わないといけませんね。しょうがないです。僕がやりましょう」
ノンは、フレイの氷魔法を見ながら言葉を零し、それからフレイが使った氷魔法よりも強力な魔法を展開させた。
「アイス・ゼロ」
いつもお馴染みの上の中の氷魔法だ。ノンは魔法陣を炎の内外に10個展開させ、魔法を発動した。
上の中の魔法でダメなら、ほぼこの炎を消すことは不可能になるが…
「おっ、結構いい感じー」
ノンが発動させた魔法は、辺りの地面や空気、炎に至るまでを凍らせ炎の勢いを確実に殺していく。
1分もしないうちに炎の規模が半分以下になり、火柱も低くなった。
「すごいねー。私も使えたら良かったのになー」
フレイが羨ましそうに言葉を発してノンを見ている。
だが、それよりもさっきから急に炎の勢いの変化が無くなったのは、気のせいだろうか?
確かに、ある程度は炎の勢いを殺せた。だが今、辺りに燃えるものが無くなったのにも関わらず炎は依然燃え続けており、氷魔法を当てても勢いが殺せなくなった。というか、何故2箇所同時に炎が急に上がったのか?
こんな事、少なくともエリックは、生まれて初めてだ。火事で家が数軒燃えるというのは1カッ月で数回ぐらいはあるのだが今回は、その比ではない。
辺りに火魔法の魔法陣は無く、何故自然の炎がこんな火力で、燃え続けているのか?そんな事を考えていると…
「ノン危ないっ」
フレイの切羽詰まった声が聞こえたかと思うと、ノンが後方へといきなり吹き飛ばされ、燃えていない地面をころころと転がって行った。
それと同時、発動していた氷魔法が制御しきれなくなり、魔法陣が霧散してしまい、せっかく勢いが弱まっていた炎の勢いが再び強くなり始める。
エリックは、ノンがどうなったのか炎から視線を動かし見てみると、どうやらあまりダメージを受けてはいないらしく、意識もあるようだ。
ノンが吹き飛んだ原因は炎だ。炎から、触手のようなものが一直線にノンを捉え、伸びっていったのだ。
吹き飛ばされたノンは、咳き込みながらもなんとか立ち上がった。
「油断してましたが、これは結構痛いですね。それにこれは少し、イラッと来ます」
ノンはそんな言葉を発しながら、再び氷魔法を展開させた。
「アイス・ゼロ」
今度は、本気なのか魔法陣を20個以上同時に展開させている。
だが、炎の勢いはあまり弱まることなく、それどころかノンに反応して、ノンに向かって触手のようなものを5本伸ばしていき攻撃していく。
ノンは、さっき受けた簡単な攻撃を最初こそ少し苦戦していたが、やがて華麗に避けながら距離を取り、動き回れるぐらいには慣れ初めている。
そんなノンを見ていたエリックに、声がかけられた。
「ねぇ、エリック。たぶん、あの炎の中心には核があって、それを壊せばあの炎は燃え尽きる」
フレイがどこか確信を持ちながら、そう言葉を発してきた。
炎の核なんて初めてだ聞いたが、フレイはこれでも嘘を言わない。おそらく、全て本当の事なのだろう。
「もし、なにかあったらノンを連れて逃げてね。エリック」
「ちょ……」
微笑みを浮かべながら、エリックの制止を振り切りフレイは、オレンジ色の炎の中へと消えて行った。
そして、数十秒後。炎が1、2回鼓動したかと思っと、苦しむ様に炎の勢いが弱まっていきものの数十秒で、燃え尽きたのである。
意外とあっけない最後ではあったが最後、炎が青へと変化したのは気のせいだろうか…
「ふー、大丈夫2人とも?」
「ええ、ありがとうございます。助かりました」
「ありがとな、フレイ」
エリックはフレイに何を言うでもなくただ礼を言った。ここで注意するのは違う。というか、エリックは注意出来る立場ではない。フレイの方が断然強いし。
そんな事を考えていると
「そういえばーマスカの家では今、アシュが待ってるはずだよねー?早く行かないといけない気がするのは、気のせい?」
フレイが思い出したように、そんな事を言った。確かに、アシュはマスカの家で待っているはずだが…
「まあ、大丈夫でしょう。アシュは、優しいですから。あまり急がなくても、怒りはしません」
「それもそうかー。なら、のんびり帰ろう」
フレイが楽しそうに子供じみた笑顔を浮かべながら、言葉を発した。
ωω
マスカの家の扉を開け中へ入ると、マスカが天井から縄で吊るされていた。
「ノンがやったの?あれ」
「はい勿論です。どうですか?すごいでしょう?」
フレイが半眼で問い、ノンが自慢げに言って答える。これは、すごいのか?いや、何もすごくない。ただ天井からマスカが、吊るされているだけなのだがら。可哀想に…。ご愁傷さま。
そんなマスカを少し眺めたり、物を投げて当ててみたりした後、3人で2階へと上がる。
扉を開け部屋の中に入ると、アシュが机で突っ伏して寝ていた。
そんなアシュを見てフレイは
「どうする?今日はもう、解散にするー?疲れたし、2人も休みたいでしょー?」
少し2人を心配して、そうでいてどことなく疲れたように言ってきた。その言葉にノンは、少し戸惑いながらも
「えーと、大丈夫なんですか?依頼があるから、ここへわざわざやって来たのでしょう?」
「大丈夫だよー。寝てるって事はあまり急ぎの依頼って事じゃないから、明日の朝でも良いんだよー」
フレイはそう言いながら、アシュを起こそうともせずにどうするか視線だけでエリックとノンに問うた。それにエリックとノンは
「分かりました。そう言う事なら」
「なら、また明日」
依頼の話は明日聞くことにして、1階へと降りてそれぞれが自分の部屋へと入った。
エリックは、部屋に入ると布団にすぐさま入り今日は疲れていたのかすぐに眠った。
ỏỏ
次の日の朝エリックは、目を覚ました。
部屋を出て2階へと向かう。と、玄関付近でマスカが吊るされていない事に気がついた…。
というか、ノンと一緒にマスカの家を出た時、マスカは吊るされていただろうか…?影が薄く気づかなかったのか…?
まあ、そんな事はどうでもいいので階段を上り扉を開け部屋に入ると、
「おっ、エリックか。久しぶりだな」
マスカが復活していた。
来週も少し危ういかもです。ですが、月曜日に出せるように頑張ります。
投稿されていなかったら、作者を鼻で笑ってクズ呼ばわりして下さい。作者が悲しみます。(._.`)




