6.魔法について
「それは、簡単に説明すると魔法の影響です」
「魔法?」
「そうです」
魔法の影響とは?エリックは、疑問に思う。
ちなみに、魔法について説明すると、まず3種類に分けられる。攻撃魔法、支援魔法、そして回復魔法、の3つに分けられるのだ。
それぞれ説明すると
攻撃魔法は、相手にダーメジを与えることが、できる魔法。これは誰でも知っている。そして、さらに細かく分けると、火、風、氷、土、の4種類だ。
支援魔法は、自分以外の人間にとって効果があり、なおかつメリットがある魔法のことだ。例をあげるとエリックのもっている、レベルブーストだ。
回復魔法は、ダーメジを回復させることができる魔法でこれは、生き物ならば何であろうが使える。
そして、魔法は支援魔法以外は9段階に分かれていており、一番下から、下の下、下の中、下の上、中の下、中の中、中の上、上の下、上の中、上の上、に分かれているのだ。
「どうして、魔法が影響してくるんだ」
「それは、魔法は本当は4種類あるからです」
エリックは、驚いたがそれを顔にださずに、少し考える。どうしてあと1種類を隠しているのか、もちろん不都合だから隠しているのだろう、だが誰にとって不都合なのかエリックが考えてみる。
なんとなく分かり答えが見えた気がした。
「自分以外の人間にとって、効果がありなおかつデメリットがある魔法それが4種類目です。さらに付け加えれば9段階に分かれていません」
エリックは、どこか納得して
「その4種類目を隠して誰にメリットがあるんだ」
エリックは、思ったことをそのままに聞いてみたのだ。
「それは王族です」
「じゃあ王族は、人間を殺せばどうなるのか知っているのか?」
「はい、王族は知っています」
エリックは、納得した。このルールは裏はあるが悪意はないと。
「で、どうしてこの世界で人間を殺せる人間が少ないんだ?」
「それは、4種類目の魔法によって人間を殺してやろうと思えないようになっているからです」
「人間にとっては意思が自由では、なくなってしまうこれがデメリットというわけか」
「はい、話が早くて助かります。今説明したことがこのルールを破れる人間が少ない理由です」
「へーなるほどな。とても分かりやすい説明だったよ」
「それはよかったです」
「あ、ちなみに名前は?」
「私の名前はヘクトです。話さないといけないことは、だいたい話せたので、そろそろここを出ましょうか。あなたには、この後も色々と頼みたいことがあるので…」