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7.殺し屋になりました

「頼みたいことってなんだ?」


 さっきいた地下の部屋から外に出て、またどこかに向かっている。


「まあ、簡単に言いますと、私たちの仲間になってほしいのですよ」

「仲間?仲間になったとして俺は、何をすればいいんだ」

「暗殺です」

「つまりは、人を殺せってことか?」

「はい、そうです」


 エリックは少し考えてみる。人を殺したところでメリットがあるのか、そもそも誰に頼まれて人を殺すのか、仲間になると言ってもどれぐらいの人数がいるのか、自分は勇者パーティーの副リーダーを、辞めないといけないのか。

 エリックは、副リーダーの立場を気に入っていたので、辞めたくないなと思いながらヘクトに聞きたいことをいくつか聞いてみた。


「なあ、人を殺すのは、誰に頼まれて殺すんだ?」

「それは王族の人達からです」

「ヘクト達の仲間って何人ぐらいいるんだ?」

「今は、私を含めて4人います。あなたが入れば5人になりますね」

「4人か、意外と少ないんだな」

「ええ、魔法に抵抗できる人はほんの一部だけなので」


 ▂


 そして、どれぐらい歩いた頃だろうか一軒の家についた。石造りの二階建ての家だ。一階、二階にそれぞれ窓があり二階だけ光が灯っている。


「中に入りますよ」


 ヘクトはそう言いながらドアを開ける。そして、1階のランプに魔法で明かりをつけその後ヘクトは、エリックを二階へと案内した。

 二階には、一人の男がいた。男は本を読んでいたが、エリックに気が付いたのだろう話かけてきた。


「やあ、君は新人さんだね。歓迎するよ。あいにく今2人は、違う王国に行っているからいないんだけど」

「そうなのか。で、もし俺が仲間に仮になったとして、違う王国に行って人を殺さないといけないのか?」

「今回のは特別でね、基本的には違う王国には行かないよ。てか、仮にって、何か仲間になるのが嫌な理由でもあるのか?」


 エリックは迷っていた。昔からエリックは人付き合いが苦手なのだ。基本、自分一人で何でもやりたい人間なのだ。

 エリックは数秒考えて副リーダーを続けられるのなら仲間になろうと思った。


「じゃあ仲間になったら、勇者パーティーの副リーダーを辞めないといけないか?」

「いや、別に辞めなくても良いけど人を殺せば殺すほど、レベルが上がるから、手加減するのが難しくなってくると思うよ」


 エリックはそれを聞き安心した。手加減なんて簡単にできるだろうとそう思ったからだ。


「分かった、これからよろしくお願いします」

「お、本当にやったね」


 こうしてエリックは、殺し屋になった。

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