48.絶対絶命
夏休みが終わった…。さて、色んな意味で夏休みが終わったので、週1投稿に戻りますね。ですが、1ヶ月に1回ぐらいは2話上げたい…。( ゜∀ ゜)
「エリック、気をつけて。あれ、完全に酔ってる」
「酔ってるって…前は、あれをどうしてたんだ?」
握手をした後、フレイから距離を取ったエリック。フレイは今、左手にノンを、右手に中の酒樽を持っている。
「ああなったら仕方がないよ。寝るまで待とう」
初めて見るロットの顔だ。
その目には、何かを死守するようなそんな光が宿っている…
「えへへ、お2人さんは、何話してるの?仲間にいれてよ、ね」
そうフレイが言った瞬間、フレイの全身が一瞬だけぶれた。それと同時に、凄まじい音が隣から聞こえて来たかと思うとロットが仰向けに地面にめり込んだ。
たった一瞬の出来事だ。そしてフレイは、エリックに指を指し
「えへへ、君はさっきやったからね。次の人にいかないと。えへへ」
上機嫌にフレイが笑う。
マスカの家の床が抉れ、少しだけ土煙が舞う。ロットは大丈夫なのだろうか?。
「危なかった。本当、加減を考えて欲しいよ」
地面にめり込むも何とか立ち上がったロット。だが、頭から血を流している。
そして、ロットは意地が悪そうに笑いながら、
「次は、エリックの番だよ」
何故順番に手を出してくるのか。性格の悪い殺し屋だ。
だが、そう言ってはいられない。簡単に…ほんの一捻りで殺されるかもしれないので、フレイに視線を戻すと
「えへへ、大丈夫だよ。なんにもしないから、ね」
そう言うと何を思ったのか、ノンを投げて来た。
それを、エリックとロットで何とか受け止めると、
「マスカ、マスカはどこにいるのー?」
「2階、だけど」
すごく不気味な笑顔で言って来たフレイに、ロットは少し嫌そうに答えた。
すると、フレイは玄関から廊下そして、階段を上って行った。
「危なかった。ノン、起きてるんでしょ。ほら」
「あっ、そこは今とても痛いんですが…。それで、ここはどこですか?」
「マスカの家だよ」
ロットに少し支えてもらいながらノンは、何とか自力で立ち上がる。
少しよろけはするが、大丈夫みたいだ。
というか、フレイは何をしに、2階へ行ったのか。だがそれよりも、まずはこの家から出た方が良いと思うのだが…。
「フレイから、逃げた方が良いんじゃないか?」
「逃げても、追いかけて来るよ?」
どうやらダメらしい。なら、どうするのか…
「まあ、そう慌てなくても大丈夫ですよ。マスカがいますから。マスカに会えば、寝ますよ」
「そうなのか。というか、何をされたんだ?」
「えーとですね、まあ簡単に言うと殴ら……」
ノンの言葉が途中で遮られた。2階から落ちて来たマスカによって…
マスカの家の中に土煙が立ち込め、辺りが見えなくなる。
そんな異常な中、フレイはマスカを嘲笑うような声で
「えへへ、マスカ、元気にしてた?どう?どうどう、蹴られた感想は?」
どうやらマスカは蹴られて落ちてきたらしいが…大丈夫なのだろうか…。
その後、数秒は静かだったフレイが、
「あー、邪魔」
そう言うと風魔法でも使ったのか、辺りの土煙が一瞬で晴れた。
そして、マスカの足を掴み
「マスカ、次は何が良い、の?」
そう言ってマスカを地面に叩きつける。叩きつけたマスカを睨みながら
「ほらほら、これ…から……もっ…と……っ…」
最後の方は意味のわからない言葉を喋り、マスカの頭を踏もうとしていたフレイは、急によろよろと足元が狂い倒れた。
♠◼♠
フレイが寝てから1時間が経った。
マスカの家は扉だけを何とか直して、他はフレイに直させるらしい。
フレイは、1階で寝ておりエリック、ロット、ノンは今、床が抜けた2階で椅子に座っている。
どうやら何もない場所の床に、マスカは蹴られ貫通したらしいので、家具には傷がほとんどついていない。
「で、マスカ。説明をしてくださいね」
今までで1番機嫌の悪いノンが、2階の床に空いた穴から1階の元床さんの所にいるマスカを、睨みながらそう言う。だが、
「あれは、もう2、3日はダメだよ」
「そういえば、なんでずっとマスカは蹲ってるんだ?」
「負けず嫌いなんです。だから、負けたらすごく凹んで……ああなるんです」
マスカは、フレイに叩きつけられた場所から一切動かずに、ずっと蹲っている。
もうこの王国の殺し屋達は、なんと言うか…手遅れだ。
一応、ロットがノンにマスカがした説明をした。
「また、ですか。呆れますね」
1周回って不機嫌ではなくなり、少し空気が良くなった。
そこで、エリックは
「フレイは、ずっとここに居たいって言ってるんだろ?それで、世話役がノンならこれから、どうするんだ?」
「そうですね…。まずは、フレイがもう酔わないようにすれば、何とかなりますから…。マスカが復活するまでは、僕が何とかします。それからは、知りません」
どうなるのかは知らないが、ノンが世話役をしだすと何か嫌な予感がする。それを、分かっているのかいないのかロットが
「なら、僕とエリックは、帰っても良い?」
「いいえ、ここに居てもらいます。僕だけ、というのは不公平ですからね?」
ノンが物を言わせない目で睨んできたので、結局3日ぐらいはここに居ることが決定した。
「では、僕は昼ごはんを作りますので、2人はご自由に」
少し目が笑いだした怖いノンが、急にそんな事を言ってきたので、ロットに視線を送ってみると、
「なら、僕達は部屋を決めるから」
そう言ってロットが手招きをしてきたので、それに従い1階に行く。
「あれは、毒を盛るよ」
唐突に、ロットが階段を降りながらそんな事を言ってきた。毒を盛るとは?
「たぶん、眠る毒を入れて楽をすると思うよ?」
「大丈夫なのか?それは」
「眠くなるだけだから、大丈夫だよ」
そう言ってロットは、階段を降り廊下を歩き1階の部屋の前へ。
「僕は、ここにするよ。エリックは?」
「そうだな。なら俺は、いつもの所で」
エリックが1番奥で、その手前がロットになった。そして、フレイが寝ている部屋を覗くと…
「フレイが……いない?」
ロットが少しだけ焦りながらそう言ってきた。
エリックとロットは、部屋や廊下などを見てみた。だが、やはりいない。と、そんな時に、ロットの左肩とエリックの右肩に手が置かれ…
「毒ってさー、なんの毒?」
怖い笑顔を浮かべたフレイに捕まった2人は、声にならない悲鳴をあげた。
全然物語が進んでないですね笑。週1投稿に戻ったので、前の話の誤字脱字を直します。内容を大きく変えることはないのでまあ、暇な時にでも覗いて下さい!では、来週の月曜日に。(・д・。)




