47.フレイ降臨
なんだかんだで、今回のサブタイトルが1番気に入っています。
そして、ここからなんとなく物語が動き出しますよ?(;・д・)
ロットがオムライス、エリックがビーフシチューをそれぞれ口に運ぶ。
感想から言うと、ノンが作った料理はとても美味しかった。
色々な肉が入っており野菜の味もちゃんと出ている。宿屋で出てくるものの何倍も美味しかった。
「味はどうですか?」
ノンがレタに手招きをして、こっちに呼びながらそうエリックとロットに聞いて来る。
「久しぶりに、こんな美味しいのを食べたな。ありがとな、ノン」
「本当、美味しいよ。さすが」
そう2人が言うとノンが少し笑顔になりながら
「ありがとうございます。口にあって良かったですよ」
ノンが礼を言うと同時に、レタがノンの近くに来た。
「あの…何か用ですか?」
少しだけ怖がっているレタに、ノンが
「今日、店長が来てない理由なんか知ってますか?」
そんな質問をした。レタの顔が、少し驚いた表情になる。
だが、確かに何故店長のくせに来ていないのだろうか。
「えーと、今日も分からないんです。何も聞いていませんから。いい加減やめてほしいのですが…」
緊張でも解けたのか、レタがため息混じりにそう言った。
「そうですか。なら、明日には来るはずですね」
「はい。そのはずです。ですから今日は、皆さんありがとうございました。また、いつでも来てくださいね」
「ええ、分かりました」
「では、ごゆっくりどうぞ」
そう言ってレタは、カウンターの奥で料理の皿、調理器具を洗い始めた。
というか、急に話が進んで終わった。会話からなんとなく、時々あるのだろう。それと、料理が下手な件についてはどうなったのか?
これは、帰り道に事情聴取だ。
料理を食べ終え、エリックとロットは、レタに軽く挨拶してから3人で店を出た。
外は月明かりが辺りを薄暗く照らし、冒険者の叫び声が…奇声が…泣き声が…どこからともなく聞こえて来る。
「で、ノン。レタは料理作るのが得意なんだね」
なんてロットが皮肉を言うが
「では、帰りましょうか」
それを流して、何食わぬ顔で帰り始めた。
まあ、どうでもいいと言えばどうでもいい事なのであまり追求せずにロットも諦めたのか帰り出す。と、エリックが
「そういえば、あの店の店長ってどんな人なんだ?」
「まあ、変な人ですが料理はとても美味しいですよ」
「男?女?」
「男ですが、弱いです。客に脅されると絶対に従いますからね」
変な店長の話を聞いていると少し広い道に出た。と、家の屋根の上を凄い速度で走っている人を目撃した。
「あれは、誰か分かるかノン」
エリックがそう言い指を指す。
「あれは、後ろがマスカ、前がフレイですね。あっ、こっちに来ますよ?」
そうノンが言うと同時に、先頭フレイが屋根から地面に飛び降り、地面に大きな亀裂が入るぐらいの踏み込みをして、一瞬でノンに肉薄してフレイがノンを抱き、今度は道に大きな亀裂をつくって連れ去った。それをマスカが追い夜の街へと姿を消した…。そんな、ほんの数瞬の出来事だった。
エリックとロットは少しだけ、呆気に取られた後…
「ノンが、連れて行かれたね」
「そうだな」
それしか言えずにエリックは、この後どうするか考えたが出た答えは1つで…
「よし。エリック、帰ろっか」
「そうだな」
そう。もう無理なものは無理なのだ。ならば、帰ろう。マスカの家へ…。
ᗦ↞◃
ノンが連れ去られて数分後。エリックとロットはマスカの家に入り、2階へと上がる。
灯りは、どうやらついたままだ。
2階の部屋の中は、特に異常はなくなにか争った形跡はない。が、
「珍しいけど、たぶん喧嘩だと思うよ」
「ノンは、それに巻き込まれたと。まあ、それなら考えてもしょうがないな。今日は、もう寝るか」
「そうだね。明日にはマスカが負けて帰って来ると思うから…」
そう言って灯りをつけたまま1階へと行き、それぞれ適当な部屋へと入った。
部屋に入ったエリックは、前も使った布団と毛布をマジックアイテムから取り出した後、働いた事もあってかすぐに眠りに落ちた。
次の日の朝。エリックは、目を覚ました。
部屋から出て2階に上がると、ロットとマスカの2人がいた。ロットは椅子に座っており、マスカは…蹲っていた。
「どうしたんだ?マスカ」
「こうなったら、話が通じないから。僕が話すよ」
「そ、そうか」
そこからロットにマスカの話を聞くこと15分。要約すると、喧嘩で負けて落ち込んでいるよ!…そんな感じだ。
まあ、もっと言うのならフレイがノンを連れ去ったのは、世話役としてノンを指名して、ならばずっとここにいさせてと頼んで来る、なんて言って口論になりフレイが家から飛び出し、ノンを連れ去った。その後、朝まで追いかけっこをしたが結局負けた、と。
「フレイがここにずっといたら、何かまずい事でもあるのか?」
「沢山あると言えばあるよ……」
「例えばどんなのが?」
「酔って家を壊すとか、ずっと追いかけ回して来るとか、魔法を急に使って来るとか、殴って来るとか、金を盗んで来るとか、抱きついて骨を折ろうとして来るとか、色々……」
何故かロットまで蹲りそうだが、それは置いといて。
すごく大変というのは、すごく分かった…。気がする。まあ、うん。大丈夫ではなさそうだ。
と、1階の扉が開く、いや壊れる…いや吹き飛ぶ音がしてロットとエリックの2人で1階に行くと…
「いやー、脆いなー。ひっく、おいおいおいおい、可愛い子いんじゃんさー、えへへへへ」
フレイとノンがいた。ノンは、なんかもう、うん。顔が死体以上に死んでいる。
そして、扉さんは蹴破られたと思わしき、可哀想な壊れ方をしたいた。
フレイは、扉に向かってへっ、と鼻で笑うとエリックに近寄り…
「えへへ、今日からよろしく」
そんな事を言って、手を出して来たのでその手を握ると、
「おら」
「ゔうぅ」
骨が折れる寸前の所まで力を加えられたエリックが痛がると
「よろしくな、生ゴミ。えへ、えへへへ」
フレイは、そう言った。
(・∀・)
さぁ、ここからが本当の地獄と思われていましたが、どうでしょう。皆さん、カシがどこに行ったかご存知で?
ここから地獄は、何とか回避できますが…それだけがもしかしたら運の良かった事かもしれませんね…。
第2章始まり的な…。なんか、いつこの物語を書き終えるのか自分はとても気になっていますが…。まあ、面白くなって来るはずなのだよ。諸君…。ごめんなさい。
ですが、面白くしていきます。ですので、応援よろしく。的な…すいません。けど、応援しくれたら嬉しいな!




