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S.2調査開始

全く持って今日は投稿日ではないですが2話あげます。

 

「ああ、久しぶり」


 ユノは、そう言い返したがどうやら勇者コクナ達は、だいぶモンスターに攻撃されたらしい。馬車から降りてきた、冒険者4人全員も怪我をしており血が出ている。それを見たボルが


「これは、酷い怪我だ。どうぞこちらに」


 そう言い、ボルが手際よく準備したであろう野宿するためのテントに、冒険者達を案内する。と、


「おお、これは勇者ユノ殿。お会いできて光栄です。私、バシと申します。以後、お見知り置きを」


 そう、騎手が挨拶をしてきた。が、どうやら騎手だけは、怪我がなく元気なようだ。


「で、何があったんだ?」

「ああ、ここに向かう途中で、スケルトンの群れに襲われてな、この様だ」


 スケルトン

 モンスターの中でもイレギュラーな存在で、まず肉体がない。そう、文字通り骨だけしかないのだ。そのため、どうやって繁殖するのか、はたまた発生条件があるのかすら不明で、冒険者の中でも遭遇したことがある人は、ほんのひと握りしかいないと言われている。基本は、群れをつくることはないと言われているのだが…


「スケルトンの群れか…初めて聞いたな。スケルトンは、基本単体で行動するんだろ。群れをつくるのか?」

「んー、どうだろうか。私も初めてスケルトンを見たが6体で一斉に襲いかかってきたぞ?」

「そうか。まあ、大変だったな」

「お話中すいません。勇者コクナ殿も、よろしければこちらに…。他の方に比べ怪我が酷い。回復魔法をおかけします」

「そうか。なら、また後で話そうユノ」

「分かった」


 コクナは、ボルに冒険者達と同じところへ案内されて行く。テントの外では、怪我が治った冒険者4名が立っている。どうやらボルは、回復魔法の中は使えるらしい。バシよりも、役に立ついい男だ。ちなみにバシは、馬車を停めた後にコクナ達の野宿の準備をしているが…なんかボルよりも遅い。まあ、それは置いといて…

 コクナがテントに入って2分が経ち、やっとコクナがテントから出てきた。やはり、1番怪我が酷かったのだろう。と、コクナと一緒に出てきたボルが野宿の準備をしているバシを見て


「勇者コクナ殿、少しあちらを手伝って参ります。少しの間だけ、お待ち下さい」

「分かった」

「ありがとうございます」


 そう言いボルは、バシを手伝いに行った。なんてかっこいい男なんだと、ボルを観察していたユノに


「少し待たせたな」

「ああ、別に大丈夫だ。で、全員怪我は治ったか?」

「お陰様でな。あのボルという男に、回復魔法をかけて貰ったんだ」

「そうか。それならよかった。そういえば、今回の調査の詳しい説明を聞かされたか?」

「いや。ただ幽谷に何があるのか調査してこいとだけだが…。どうして急にそんなことを?」

「いや。今回は説明が無さすぎないか?いつもならもっと詳しく説明が入るのに…」

「確かにな。今回は説明が少なすぎるが…。というか人数も少ない」

「それには、心配いりません」


 急にバシが話に入ってきた。


「今回の調査は、初めてで情報がほぼない状態なので、何があるのかが分かればそれだけで、大きな収穫でございます。それに、小さな範囲しか今回は、調査しないため、人数も絞っております」

「そ、そうなのか。説明、感謝する」


 急に話に入ってきたバシに、コクナが苦笑しながら礼を言う。


「理由は分かった。なら、明日から、調査を開始するんだろ?どこら辺を調査するかも決まっているのか?」

「ええ、この幽谷の底のみを調査します」


 底。なんかものすごく嫌な予感がする。そのことをコクナに言おうとユノが口を開けようとした時


「そういえば、勇者コクナ殿。野宿の準備が整いました。どうぞこちらに」


 バシに遮られた。


「では、また後でなユノ」

「ああ、そうだな」

「後ですね、見張りは私、バシとボルが致します。なので、どうぞお気になさらずに…できるだけテントの中でお過ごし下さい」

「わ、分かったよ」


 ユノは、苦笑しながらそう言い、バシに案内されて自分のテントに行く、コクナの後ろ姿をテントに入るまで見送った。その後、ユノもボルに案内され自分のテントに入った。中には、簡単な寝る場所と夜ご飯であろう、パンと干した肉が置いてあった。ユノは、それを食べた後テントの中から外を覗いて見ると、ボルとバシが焚き火をしながら、夜ご飯を食べていた。コクナのテントがあるのは、ちょうど向かい側で外に出れば、1発で見つかるだろう。さっきの話の続きをしたいのだが、中で過ごせと釘を刺されているし、会わせてくれなさそうである。ユノは、今日は諦めてもう寝る事にした。


 次の日の早朝

 ユノは目が覚める。テントの中には、いつ入れたのか分からない朝ごはんが入っておりまた、パンに干した肉だ。ユノは、それを口に放り込んで朝ごはんを済ませ、外を覗いて見るとボルとバシが焚き火を挟んで、向かい合うように座っている。どうやら、一晩中見張りをしていたらしい。今、外に出てもいいが、おそらくやることは、ないだろう。なので、2度寝だ。


 朝。目が覚める。本日、2度目の目覚めだ。

 テントから外を見てみると、冒険者が2人出てきていたが、バシの姿が見当たらない。今は、ボルだけだ。この機会にと、ユノも外に出ると


「「おはようございます」」


 冒険者の2人が、声を揃えて言ってきた。


「勇者ユノ殿。おはようございます」


 ボルも、挨拶をしてくる。


「おはよう。皆」


 ユノはてきとうに返して、バシを探すがやはりいない。と、テントからバシが出てきた。なんというか間が悪い男である。


「おはようございます。勇者ユノ殿」

「おはよう」


 さっきまでの挨拶の声が大きかったのか、冒険者2人とコクナがテントから出てきた。冒険者とボル、バシがコクナにもユノと同じ挨拶をした後、ボルが今回の調査の最後の説明をする。


「では。今回調査するのは、あちらに見える幽谷です」


 ボルが幽谷を指さし続ける。


「幽谷の底には何があるのか、それが今回の調査内容で、底のみを調査します。幽谷の底には、このロープを使い1番下まで降りてもらいます。それと、底は明かりが少ないためランプを1人1つ持ってもらい底を2手に分かれ調査します。何が質問はありませんか?」


 皆が首を横に振る。


「では、これから幽谷の調査を開始致します」


 この言葉を合図に、皆が一斉に準備をしだす。まず、ユノが全てのランプに火を付けた後、冒険者の4人がそれぞれ近くの木に、ロープを固定していく。固定が終わったらまずは、冒険者の4人が慎重に下に降りて行き、モンスターがいないか確認する。どうやら、モンスターはいないみたいなので、残った勇者2人とボル、バシが降りる。

 底に着いたユノの最初の感想は、寒いそれだけだ。辺を見渡した感じだと、モンスターの気配は全くない。


「では、ここからは2手に分かれましょう」


 そうボルが言い2手に分かれる。ユノは、ボルと冒険者2人、コクナは、バシと残りの冒険者2人だ。


「「よろしくお願いします」」

「冒険者のラプです」

「冒険者のマヤです」


 冒険者のラプとマヤが、それぞれに挨拶をしてくる。


「勇者のユノだ。よろしくな」

「「はい、よろしくお願いします」」


 息がぴったりで、少し怖いがまあ、何とかなるだろう。


「では、皆さん出発しましょう」


 そう、ボルの言葉を合図に2手に別れたユノ達、コクナ達は、それぞれ逆の方向に歩き始めたのだった。

なんで急にそんなことをするのかってそれはねー

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