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RM.1半分殺し屋の少女の物語

サイドストーリー的なやつです。自分こういうの書くのも夢だったのでまた1つ夢が叶いました。それと今日は2話投稿します。ぜひ読んで下さい。

「はぁ、はぁ…ここまで逃げれば、何とかなるはず…」


 おそらく私以外の組織の仲間達は、皆殺されたのだろう。最初から分かっていたが、やはり悲しい。この後どうするかは決めていないが、とりあえずは違う王国に行く予定だ。もう頼れる仲間もいない。だから1人で王国を周り、今よりもっと強くなる。そして、いつかあいつらに復讐してやる。そう心に決めた。

 まずは、どの王国に行こうか。無難に隣かそれとも反対側か。反対側にいる殺し屋の顔は全員知らない。だが、隣の王国にいる殺し屋の顔は覚えている。そして、今日戦った奴らにその顔はなかった。そうなれば、隣の王国で殺し屋に狙われる可能性は低い。そうとなれば、と隣の王国に行く事にした。

 ちなみに今いる場所は、王国の外の森だ。後、1時間ぐらい走り王国の中に入ると、王国の中で大きい方の馬車の乗り場がある。今は、そこに向かっている。


「遠いなー。けど、後もう少し」


 予定より10分速く到着した。


「ふぅー、やっと近くまできた。そういえば、服を着替えないとー。見つかっちゃうかもー」


 少し息を切らし、そんなことを言いながら結界を通り王国の中へと入る。王国の中を少し歩いて、1件の服屋に入りそこで服を何着か買い、古い宿屋を1部屋借りて、その中で着替える。今は、夏なので上は半袖、下はロングスカートに着替え印象をがらりと変えた。余った服と着ていた服、それと鞘に入ったレイピアをマジックアイテムの中に入れ、馬車の乗り場に向かう。

 宿屋を出て30分ぐらいで、到着した。意外にも人が多い。隣の王国行きの馬車を探す。どれも相席の馬車なので、席が少ない馬車を探す。5分たってやっと見つけ馬車の中を見ていると…


「嬢ちゃんも乗るかい?」


 馬車馬に餌をあげながらそう聞いてきた騎手。その騎手に


「えー、いいんですかー?。けどー、この馬車、私以外でー誰が乗るんですかー?」

「親子が1組と女性が1人嬢ちゃんで満員だよ」

「そうなんですかー。なら、よろしくでーす」


 作り笑顔をしながら銀貨を3枚払い馬車に乗った。隣の王国に行くまで3日、4日ぐらいはかかる。何もなければだが…。

 ここで、簡単に馬車について説明をしておく。基本馬車1台に付き1台の冒険者達が乗った馬車が付きそこに、乗客皆の荷物を乗せる。食べ物は、どちらの馬車にも乗せてあり、自分で持ってきた物を食べる人もいる。

 荷物運びと護衛を冒険者がしてくれるので、冒険者にもお金を払わないといけない。隣の王国に到着した時に払うので、基本後払いだ。それと基本馬車を襲うのはモンスターで、よっぽどの事がない限り盗賊団が襲って来ることも無いし、そもそも盗賊団がつくられる事もほぼない。

 モンスターに襲われるのは、五分五分だがそこまで強くはないので、問題はない。

 馬車に乗り2、3分経つと馬車が動き出し隣の王国へと出発した。もちろん後ろには、冒険者が乗った馬車がついて来ている。その日は、何事もなく夜になり眠った。馬車が止まるのは、目的地に着いた時かモンスターに襲われた時のみなので、寝心地は控えめに言って最悪だ。

 朝、目が覚めた。硬いパンを食べた後は、ずっと同じ景色を見続ける。やる事もなく暇で暇で仕方ない時間だ。というかなんで、自分の力で隣の王国に行けばいいのに馬車に乗っているのか、疑問に思うだろう。その答えは簡単で、馬車に乗って入れば殺し屋に見つかることは、まずないからだ。殺し屋は魔法で空を飛んで長距離を移動するが、それはあくまで人がいないところで、だ。だから王国と王国を繋ぐ道に現れることはまずないからだ。だがまあ、今それはどうでもいいのだが…。

 ずっと同じ景色を見続けること。出発からはや3日。今は、昼で昼ご飯の硬いパンを食べている。とそんな時にモンスターが出てきたらしい。馬車が急停止し冒険者達が後ろから走って来る。出てきたモンスターは、ダークウルフという狼のモンスターで群れのボスになると全身の毛が黒くなるところから、ダークウルフという名が付いたらしい。ちなみにボス以外は白い。


「乗客の皆さんは、動かないで下さい。すぐ終わらせますので」


 冒険者の青年が少しだけ焦りながら、そう言ってきた。だが、暇なのは変わりないので戦いを眺めることにした。冒険者は計5人で前衛の2人がロングソードを持っており、後衛の3人は全員魔法使いなのだろう。一方のダークウルフは計7匹の群れでボスが1匹いる。

 最初に動いたのは、魔法使いの3人で全員が一斉に魔法陣を5個ずつ展開。どうやら2人が火魔法で1人が風魔法のようだ。それぞれ魔法陣を発動。


「「ファイヤーボール」」

「トルネードカッター」


 火、風魔法が一斉にダークウルフを襲い3匹が焼け死に2匹が、風の刃によって首を切断され絶命。残った2匹も前衛の2人が綺麗に首を切り落とし戦闘が終わった。この間約10秒。まあ、可もなく不可もないそんな戦闘だ。

 冒険者達が馬車に戻ろうとしたその時、またモンスターが現れた。冒険者達はそのモンスターを見た途端私達の馬車の騎手に何かを話し、冒険者達がモンスターと向き合った。

 最初に動いたのはまた魔法使いだ。だが、さっきとは全く違い魔法陣を自分が展開できる限界の数、展開し発動


「「ファイヤーボール」」

「ウィンドカッター」


 魔法陣から放たれた魔法は、辛うじて風魔法がモンスターを掠ったが、それだけだ。今、冒険者達が戦っているのはホワイトウルフと呼ばれるモンスターで、さっきのダークウルフの上位互換、いやそんな比ではないぐらいの強さの、モンスターだ。計11匹でボスが1匹いる。ちなみに、名の由来は群れのボスは全身の毛が白くなるところからきていて、ボス以外は黒い。そして、1番の特徴はボスは2本その他には1本、額に禍々しい金色の角があることだ。まあ、今それは置いといて…。

 冒険者達は、そのホワイトウルフから逃げようとせずさっきと同じ魔法を使い戦っている、勇気ある冒険者達だ。だが、勝ち目はほぼ無に等しい。ホワイトウルフの怖いところは、学習能力で魔法陣を展開した後は、魔法の軌道を変えれないことを知っており、なおかつその魔法の特性を瞬時に見抜くのだ。それに動きも、レベルが120は無いと追いつけない。出会うことは滅多にないが、出会えば殺される一択しかない化け物として、冒険者からは恐れられている。

 おそらくだがさっきの騎手との会話は、隙をつくり私達を馬車ごと逃がすつもりだったのだろうが、全く歯が立たないのでは、それも無理だ。

 20秒弱、ホワイトウルフは冒険者達を攻撃せず観察していたが、それが終わったのだろう。1匹が前衛にいる冒険者の右腕をもいだ。その攻撃に冒険者達全員が恐怖し怯む。その、一瞬の感情の変化も見逃さずホワイトウルフは一斉に冒険者達に襲い掛かった。

 冒険者の腕がもがれる前、私はマジックアイテムの中からレイピアを取り出し馬車の外に出た。見殺しにしてもいいが、こんな化け物に逃げずに戦える冒険者はほぼいないので、助けることにした。馬車を出て冒険者達を見ると、1人片腕がなくなっていた。が、それは気にせず冒険者達に近づく。ホワイトウルフのボスは私を見て、瞬時に攻撃を止めさせ後ろに戻した。いい判断だ…。


「だ、だめですよ。じ、乗客のひ、人は馬車にも、戻らないと。け、怪我します」


 魔法使いの少女が、震えた声と恐怖に染まった顔でそう言ってきた。


「けど。あなた達ー、勝てないでしょー?。あのモンスターには」


 私の言葉を冒険者達は誰も否定しない。


「それにー、あの人の腕ー、治さないと死んじゃうよー」


 その言葉に皆が少しだけ正気に戻り、1人の魔法使いの少女が腕を治し始めた。


「私が、このモンスター、殺してあげるからー、安心していいと思うんだけどー」

「そ、それは流石に、む、無理だと思いますよ」

「はは、正直者だねー。けど、そんなに、心配しなくてもー、大丈夫だよー」


 そう言ってホワイトウルフと向かい合う。ボスがこちらを殺意の篭った目で睨み、一斉に襲い掛かってきた。だが、私にはとては動きが遅く見える。レベルが800後半にとってみれば、遅すぎるのだ。ほんの瞬きの一瞬で11匹いたホワイトウルフは、11個の首と11個の胴体に分かれた。冒険者達の顔が恐怖から驚愕に変わる。その冒険者達に私は微笑み馬車に戻った。

 その後は、何もなく無事に隣の王国に到着した。冒険者達に払うお金は今回は、無いらしい。なんでも冒険者達が断ったのだとか。無事にもがれた腕が治った今回の冒険者達のリーダーが


「本当に救われました。あなたは命の恩人です。本当にありがとうございました」


 とか何とかお礼を言ってきたが、華麗に受け流しその場を後にして宿屋を探す。20分ぐらい歩き1件の宿屋に入り、部屋を1部屋借りて部屋へと入りベットに寝転がった。そして、そのまま今日は寝落ちした。

本当のことを言うとこの少女の名前まだ決まってないんですよね…。このサイドストーリー的なやつは気が向いたら書いていこうと思っています。後、次の話までに少女の名前決めていると思うのでご期待を!

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