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26.お宝発見ならず

 魔物からドロップしたのは、どうやら大きく変わった形をした金属の鍵だった。


「この鍵は、なんだろう。どこかの扉を開ける鍵なんだと思うけど、そんな扉ここにはないよね」

「今まで通った道には、なかったから先に行けば分かるだろ」

「そうだね。それなら、早く行こうか」


 少し機嫌が良くなったエリックとロットは、さっきよりも速く歩き始めた。

 20分ぐらいして、また広い部屋に出た。魔物から鍵がドロップしてから、ここまでの道に扉らしきものはなかった。が、


「あれ、ここで行き止まり…あっ、エリック扉があるよ、ほらあそこ」

「やっとあったな。あの中に何が入ってるのか楽しみだな。よし、あの扉の近くまで行ってみよう」


 エリックとロットは、扉に向かい歩き始めた。この扉は見た感じ金属でできている。扉の前までやって来た。何故か、魔物が降ってこなかったがそれは、置いといて鍵を鍵穴に差し込み回してみると、ガチャガチャガッチャン。扉の鍵が開いた。エリックが扉の持ち手を掴み開けてみると


「これは、宝箱か」


 なんとそこには、銀色の宝箱が部屋の中心にあった。


「エリック、奥にまた扉があるよ。それになんか扉の周りから光が漏れてない?」

「奥にまたか。あれは、たぶん出口だと思うぞ」


 ロットの言う通り、部屋の奥にまた扉があった。が、今その事はどうでもよく、目の前にある宝箱を早く開けてみたい。エリックは、宝箱を開けていいかロットに確認してみる。


「ロットこの宝箱、俺が開けてもいいか?」

「別にいいよ」


 ロットから許可を貰ったエリックは、宝箱に近づき宝箱を開けてみた。


「こっ…これは…う…う……嘘…だろ」


 エリックが開けた宝箱の中身は、まさかまさかの空だった。


「何かいい物でも、入ってたの?」

「いや違う。中身は空だ。何にも入ってない」

「えっ…嘘でしょ」

「いや本当だよ…ほら」

「本当だ…ここまで来て中身が空…」


 宝箱がまさかの空で絶望した2人は


「こんな宝箱ぶっ壊してやるよ」

「燃えてさっさと死ね」


 散々歩いた挙句の結果が、これだと流石に怒ることぐらいは、するだろう。結果宝箱は、粉々になり消滅した。


「エリック、速く先に行こ」

「そうだな」


 何故か鍵がかかっていない、部屋の奥にある扉をロットが開けて外を確認してみる。目の前には、上に上る階段があり、その階段を上るとそこは、森の中だった。周りをよくみてみると、自分達が上ってきた階段とは別に、3個階段があり下には、扉がある。おそらくこの遺跡は、途中で道が2回、2本に分かれるのだろう。ならば、ここで待っていたらマスカ達に出会えるのだろう。ロットも、それを理解してか


「ここで待っておくのが、無難だと思うけどエリックはどう思う?」

「俺もそれがいいと思う。だから皆が来るまで、待っておこう」


 それから5分ぐらいして、ラスが階段を上ってきた。


「おや、ここは…そういうことですか。エリックさん達が1番で、皆を待っているんですね」

「そういうことだ。そういえば、ラスはなんかお宝見つけたのか?」

「いえ、私は何も。エリックさん達は、どうでしか?」

「俺達も何も見つからなかったよ」


 そんな会話をしていると、別の扉が開き誰かが階段を上ってきた。


「あー、疲れた」

「あれは、アシュだな」


 3番目は、アシュ1人だった。おそらく最後はマスカとノンだろう。


「おー、エリック達か。ここで、何してるんだ?」

「皆を待ってるところだよ。というか、その様子だとお宝は、何もなかったのか」

「エリック達も収穫なし、か。これはたぶん、誰もお宝を見つけられないな」


 だいぶ賑やかになってきたが、誰もお宝を見つけられていない。なんとなくだが、マスカ達もアシュの言う通り、お宝を見つけられてないような気がするので、全員収穫なしなのだろう。運良くマスカ達が、お宝を見つけていたらそれに越したことはないないのだが…。見つけてないのならば、一体ここに何をしに来たのかという話になるのだし。




 15分後

 マスカとノンが階段から上ってきた。


「皆がいるってことは、俺達が最後ってことになるのか。にしても、出口があって良かった」


 出口があって良かった、これはどういうことなのだろうか。まあ、それはいいとしてマスカ達も何も、お宝を持って無く結果、皆が皆収穫なしだ。


「お宝なかったですね」

「ラス、この後どうするの?」

「そうですね、お昼ご飯でも食べに行きましょうか」


 手ぶらな男6人は、マスカの魔法で空を飛び人通りが全くない道に降りた。ここから屋台までは、10分弱ぐらいらしいので、さっきの遺跡についての話をしながら進んで行く。


「そういえば、出口の前に謎の部屋があったんですがあれは、なんだったんでしょうね。なんかそれに部屋の中心が焦げていたんですよ」

「あの部屋、俺達は宝箱があったけど…」


 色々と話を聞いてるうちに、だいたいのことは一緒らしく例えば、広い部屋があり大きい魔物が上から降ってくるとか、魔物からは広い部屋で鍵がドロップしたぐらいで他は何もドロップしていないとか、出口の前には宝箱があったとか…。ラスの場合は前に来た人がイラッとして燃やしたのだろうが…。おそらくだが、もうあの遺跡にはお宝はないのだろう。今回は行くだけ無駄だったのだ。

 その後、エリックにとっては3度目の大通りに到着して皆、自由に昼ご飯を食べた。この後、どうするのかは聞いていないが全くもって楽しくなかった遺跡にエリックは、もう二度と行かないと決めた。

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