23.自己紹介 2
紺碧と書いてこんぺきと読みます。意味は深く濃い青です。
エリックとマスカは大通りを出て、殺し屋達がいる家へと向かう。マスカいわく、どの王国にも拠点となる家があるらしい。
「そういえば、ここの王国の殺し屋は何人いるんだ?」
「昔は、5人だったけど今は4人いる。1人殺し屋を辞めたからね」
「殺し屋って辞めれるものなのか。それに、どうして辞めたんだ?」
「どうして辞めたのかは、俺も詳しくは知らないんだよ。ある日突然、辞めたって言われて理由も詳しくは説明されなかったから」
「そうなのか。なんか訳ありな感じだな。にしてもそれって、いつぐらい前の話なんだ?」
「ちょうど10年前ぐらいの話かな…。そんなことより、もう着く。ほら」
そんなことを言いながら、マスカは少し大きい家を指さした。1階には小さい窓が2つ、2階には大きい窓が1つ付いている石造りの家だ。どの窓も明かりが灯っている。
「あそこか。結構大きいな」
「そうなんだよ。俺の所よりも大きいんだよなー」
「けど俺は、マスカの家ぐらいがちょうどいいと思うけど」
「エリックは、嬉しいこと言ってくれるな」
少し機嫌がよくなったマスカが、家の扉を開けて中へ入って行くので、エリックもそれに続く。家に入るとすぐに左に階段があり右には廊下、そして部屋がいくつかある。すると、廊下から2人、人が歩いて来てマスカに話かける。
「あっ、やっときた」
「久しぶりですね。マスカ」
「元気にしてたか?」
「ええ、おかげ様で元気にしてますよ。後ろにいる方が新しく殺し屋になった方ですね」
「そうだ、エリックだ。そういえば今、上に何人いるんだ?」
「上には今、ここの王国の殺し屋の方が全員いますよ。挨拶にでも行くんですか?。それなら、私達もついて行きますが…」
「そうか。なら一緒に行こう」
エリックは、マスカに連れられて2階へと上がる。すると騒ぎながら、ご飯を食べている人達がいた。そこへマスカが近づき話かける。
「よっ、久しぶり」
「あー、やっと来たんだ。久しぶりマスカ」
「ちょっと話たいことがあるんだけど今、大丈夫?」
「全然問題ないよー。おーい皆、静かにしてー」
マスカがこっちに来てと手を振ってきたので、エリックだけがそこへ行く。
「えーと、ではまず新しく殺し屋になったエリックの挨拶です」
なんて急に話を自分へとふっかけてきたマスカに、少しイラッとしながらもエリックは簡単に自己紹介をする。
「最近、殺し屋になったばかりのエリックです。皆さんよろしくお願いします」
「おー、新人さんかよろしくー。私達も自己紹介しなきゃね。私は、ここのリーダーをやってるフレイだよ」
リーダーのフレイは、長い黒髪に目が淡い紅色の女性。
「次は私ね。私はカシ、よろしく」
長い銀髪に目が綺麗な紫色の女性。見た目だけならこの中で1番若い。
「次は俺か。俺は、アシュ。よろしくなエリック」
「最後は僕ですね。僕は、ラス。この中では1番遅くに殺し屋になった新人です」
紺碧の髪に目が淡い水色のアシュと栗色の髪に黒目のラス。
「そういえば2人は、僕達を手伝いに来てくれたんですよね?依頼の内容とかその他諸々は、明日伝えるので今日はゆっくり休んでください。後、1階にしか空いている部屋がないので1階の部屋を使ってください」
「そうか、なら使わせて貰うよ。ありがと」
「あっ、後ご飯を食べてないのでしたら一緒に食べますか?」
「大丈夫だよ。ご飯はさっき食べてきたから」
「そうだったんですか。それは、すいません」
「別に謝ることじゃないよ」
この後にエリックは、なんて言おうか悩みそうになった時、マスカが
「よし、じゃあ一通り話が終わったし俺達は、1階に行くよ。また明日な」
「えー、一緒に食べないのーマスカー?」
「本当に今日は食べてきたから大丈夫」
「そう。じゃあまた明日。マスカとエリック」
少し不機嫌になったフレイをマスカは無視して、エリック達と一緒に1階に行きマスカとエリックは、まず自分の部屋を決める。1階には部屋が5部屋あり2部屋埋まっているのだから後、3部屋だ。マスカは、階段の下の部屋を選びエリックは、1番奥の部屋を選んだ。そして、それぞれもう寝ようと思い部屋に入ろうとして時、ふとエリックがあることに気が付いた。ここの殺し屋達が無理な依頼をだされて、大変だから手伝いに来たのに、全然大変そうでないしむしろ楽しそうだった。これは、おかしいのではと思いマスカの部屋に向かい、ノックして部屋へと入り聞くことにした。
「どうしたんだエリック。なんかあったか?」
「いや、単純に疑問に思ったんだけど依頼を終わらせるのは明日でいいのか?」
「あーそれか、それは大丈夫なんだろう。俺とエリックもきたし間に合うって思ったんだよきっと」
「そうなのかそれなら別にいいんだけど。後ご飯一緒に食べなくて良かったのか?」
「あー、それは全然問題ないよ。だってフレイとアシュはうるさいから一緒にいると疲れるんだよ」
「そうなのか。それは大変だな。まぁ、だいたい話は分かったよ。ありがと」
「そうかそれなら良かった」
「また明日。マスカ」
「そうだな。また明日エリック」
マスカの部屋を出てエリックは、自分の部屋へと向かう。その時、またふとそういえば今1階にいる2人の名前ってなんだ、と。自己紹介をしてないなそういえばと思ったが、もうそれは面倒だし明日でいいと思いもう寝ることにしたエリックだった。




