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17.噂話

 次の日の昼、エリックは目が覚めた。


「はあー、よく寝た」


 そんな事を言いながら、エリックは外を見る。雨は上がり外は相変わらず、にぎやかになっていた。少し見た後、1階へと行き、朝ご飯兼昼ご飯を食べる。今日は、サラダとパンそれと、魚の揚げ物が少しだ。きちんと完食して、3階の自分の部屋へと戻る。部屋に戻ったエリックは、特にやる事もないので、昨日の小説の続きを読むことした。エリックは、昔から小説を読むのが結構好きなので、宿屋に置いてある小説は、いつも読んでいる。宿屋によって、置いてある小説のジャンルが、違うのでかぶることが、ほぼないのだ。この宿屋に置いてあるのは、英雄伝とミステリーだ。

 エリックは、小説を読み始める。そして、この宿屋に置いてある小説を全て読み終わったのが、夜を少しまわったぐらいだ。


「ふー、やっと読み終わった」


 エリックは小説を本棚に戻して、1階へと行く。夜ご飯は、パンとスープだ。完食した後、やる事がなくなったので散歩をすることにした。いつもは、人通りの少ない道に行くが今日は、人通りが多い道に行くことにした。屋台や居酒屋などが、たくさんあり冒険者などで、とても盛り上がっている。宿屋のご飯だけでは、お腹が空くのでエリックは、居酒屋でご飯でも食べようと思い、なんとなくで選んだ居酒屋に入ることにした。


「いらっしゃいませ」


 中には、客が4人だけ。カウンターは、全部で4席あり3席空いている。テーブルは2つあり、1つのテーブルに3人が座れるようになっていて、1つ埋まって1つ空いている。

 一番奥はもう取られていたのでエリックは、カウンターの奥から2番目の席に座った。


「ご注文はおきまりで」

「唐揚げと焼き鳥3本で」

「かしこまりー」


 エリックは、居酒屋の雰囲気は好きなのだが、自分から進んで入ろうとはそこまで思わない。特に1人の時は…。だが今日はなんとなく気が向いたから入ってみた。まあ、悪くないところだ。

 明日は、何をしようかなと考えているエリックに、隣から


「なあ、あんちゃんもしかしてあの勇者パーティーの副リーダーさんか?」

「ええと、そんですけど…」

「そうか、やっぱりな。どこかで見たことあるな、と思ったら。まさか、こんなところで会えるとは、俺は嬉しいぜ」


 エリックも冒険者のなかでは、そこそこ有名らしい。


「で、どうかしたんですか」

「いやー、最近なんか妙な噂があってな」

「妙な噂?」

「そうなんだよ、最近新しいダンジョンが発見されたらしいんだよ」

「そうなのか。それはすごいな。で、それはどこの王国なんだ」

「王国じゃなくて、王国の外でみつかったらしいんだよ。それに、そのダンジョン不思議なことに攻略された後があったらしいんだよ。なぁ、普通に考えておかしいだろ」

「確かにそれは、妙だな」


 ダンジョンは、王国に1つずつあり結構前に王国の近くで、ダンジョンが発見されたきり新しいダンジョンがみつかったという情報はない。この話しは、噂であって本当の話しではないが、王国の外でダンジョンがみつかるのは、普通に考えておかしいのだ。前に、王国の外でみつかったダンジョンは、本当にたまたまみつかったのだから。まあ、この話しは長くなるのでまた今度するが…。それともう1つ、攻略された後があるのも謎だ。王国の近くのダンジョンは、行くまでが危険だということで場所は分かるが、行ってはいけないことになっている。


「はい、唐揚げと焼き鳥3本ね」


 まあ、噂なので特に気にすることもなく運ばれて来た唐揚げを食べる。


「お、これは美味しい」

「はは、ここの唐揚げはめちゃくちゃ旨いぞ」

「てか、さっきの噂って本当なのか?」

「さー、どうかな。まあ、本当であってほしいけどな」

「確かに、本当だったらいいな。けど、そんな感じの噂ってたくさんあるものなのか?」

「おう、たくさんあるぜ。例えば、ダンジョンは攻略したら消えるとか、ダンジョンの中で湧く魔物は違う階に行けば消えるとか、この大陸の外にも大陸はあるとか、たくさん噂はある」

「おー、本当にいっぱいあるんだな。じぁ、本当だった噂ってあるのか?」

「んーあっ、あるぜ。これは、そこそこ前からあったんだが、海にモンスターはいないってことは、前からいわれていたんだ。最近分かったことだが、本当だったなんてな。けど、どうしていなんだろうな。陸にはいるくせに…」

「確かにな。本当どうしていなんだろうか。けど、そんな面白い事を誰から聞くんだ?」

「みんなと酒なんか飲んでたら自然に入ってくるものさ。あっ、そういえば一番最近の噂があんちゃんのパーティーのリーダーさんの話題だったかな…。確か、他の王国の勇者と一緒に王国の外を調査するらしい。それも、結構長い間」

「へー、それは是非とも詳しく聞きたいな」

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