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11.殺しの依頼

 ダンジョン地下46階

 エリックたちは、魔物を倒しながら奥へと進んで行く。


「今日は何階まで進むの、ユノ?」

「まあ、今日は50階ぐらいでいいんじゃないかな」

「そう、じゃあそれでいっか」


 そんな会話をしながら47階、48階、49階、と進んで行く。そしてやっと50階に、着いた。


「ふー、やっと50階だ」

「疲れたー」


 50階に着きワープで、1階に戻る。


「じゃあ、またねー」

「あっ、そういえば次、ダンジョンに行く日がちょっと先になるかも」

「ふーん、まあいっか。じゃあまたねユノ」


 カエデとユイは、さっさと帰っていく。残ったのは、エリックとユノだけだ。


「じゃあまた今度、エリック」

「じゃあまた、ユノ」


 何気ない1日が終わりエリックも宿屋へと帰る。もう夜になりかけている。自分の泊まっている宿屋に向かいながら、エリックは考える。ユノが珍しくダンジョンに行くのが先になると、そんな事を言っていた。まあ、ユノのことだ。考えても分からないしそんなに興味がない。理由を話さないのならそんなに大事な事ではないのか、皆が知ったところで意味がない事か。どちらにしろユノだけの用事ぽいので関係ないが…。

 そんな事を考えていると宿屋に着いた。今日の夜ご飯は、サラダと小さい焼き魚3匹、それだけだった。全部食べ、エリックは2階の自分の、部屋へと入りベッドに座った。

 今日、ダンジョンに入ってみて自分は意外と強くなっていた事が分かった。今は余裕で隠せるし問題はない。まあ、それはおいといて


「明日は何しよっかなー」


 最近のエリックの悩みは、楽しい事がほぼない事だ。今いる王国は、だいたいの場所に行ったのですることがないのだ。というかもし、自分たちのパーティーが、今とは違う王国に行った時にマスカたちは、どうするのだろうか。せっかくだし明日はマスカの家に行ってみようとそんな事を考えて今日はもう寝ることにした。




 次の日の朝

 いつものように窓の外をみる。その後、1階へと降り朝ごはんを食べる。今日は、唐揚げとサラダそれだけだ。完食し2階へと戻りベッドに寝転ぶ。昼ぐらいに、マスカの家に行こうかなと、考えているエリックは昼までのんびり過ごすことにしたのだった。といったもののすることがなくベッドの上でゴロゴロする。


「何しよかなー」


 なんて言いながら、結局やることがなく朝からマスカの家に行くのだった。

 マスカの家は、歩いて10分ぐらいのところにある。その道のりをゆっくりと歩く。そしてやってきたマスカの家。扉を開けながら


「お邪魔します」


 と挨拶をする。階段で2階へと上がり、また扉を開く。部屋には、マスカ1人だけだ。


「お、いらっしゃいエリック」

「こんにちは」


 また、マスカと2人きりだ。ヘクトは、どうしているのだろうか。そんな事を考えながら部屋にある椅子に座る。マスカは本を読んでいたが、それをやめてエリックに話しかける。


「調子はどう?」

「普通かな?」


 急に意味の分からない質問がとんできたが、なんとなくで返して


「今日は、マスカに色々と聞きたいことがあってきたんだ」

「へー、なにを」

「俺たちのパーティーは王国を転々としているが俺が違う王国に行ったらどうする?」

「んー、そうだな俺らもついていくかな」


 全く予想してなかった返事が返ってきてびっくりしたが


「そうなのか、けど前に違う王国で人を殺すのは、珍しいことって言っていたが大丈夫なのか?」

「あーあれか、それなら問題ない。違う王国にも殺し屋がいるから、その人たちと拠点を変えればいいだけだよ」


 別に心配する事ではなかったらしい、と思いながらも今は、あまり関係ないがヘクトについても聞いてみた。


「ところで、ヘクトはこの家に来るのか?」

「あー、ヘクトはほぼ来ないよ。この家に来たときは、仲間になった時とエリックを連れて来た時ぐらいだから」

「そうなのか」


 残念だなと思いつつも、話すことがなくなったエリックは何をしようか考える。するとマスカが思い出したように不意にこんな事を言ってきた。


「そういえばエリック。今日、殺しの依頼が入ったんだよ。後でいっしょに殺しに行くか?」


 とそんな事を言ってきたのだった。

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