10.まだ手加減は余裕のようです
エリックは武器屋を出たあと、宿屋に戻る。別に今日は、予定はない。
ちなみに、エリックが使う武器は、右手、左手それぞれ短剣で両刃だ。この世界、レベルが上がると、運動機能があがる。ただそれだけだ。そう、それだけである。要するに攻撃力は上がるが、防御力は上がらないのである。
まあレベルが上がれば、速く動けるようになるのでそこまで問題ではないのだが。
ЧЧ
宿屋に戻って来たエリックは、昼はさっきマスカと一緒に食べたので、そのまま階段を上がり部屋へと入った。
エリックたちのパーティーは、だいたい週1、2回ぐらいのペースでダンジョンへ行く。それ以外は基本みんなバラバラだ。伝えたい事や、ダンジョンにいつ行くかなどは、カエデの魔法でみんなに伝える。
ちなみにそれが昨日あり、ダンジョンに行くと言われたのだ。
とはいえ
「あー、ひまだ」
まだまだ時間がある。いやありすぎるのだ。エリックは何をしようか考える。こういう時に、何も思い浮かばない。で、結局散歩をする。
エリックがこの王国に来て、だいたい4年ぐらいになるがだいたいの場所に、行っているので、この王国での楽しみがほとんどないのだ。
この世界には、王国が6あり、今いるこの王国はその中でも2、3番目ぐらいに広い王国だ。
エリックたちのパーティーは、王国を転々としている。なのであと少ししかここにはいない。とはいえあと、半年ぐらいはいるのだが。
王国から王国へは、ちゃんとした道がありどの王国にも自由に行けるので違うところへ行こうと思えばいつでも行くことができる。
まあ、そんなこんなで、のんびり散歩をする。みんな楽しそうに買い物をしたり、雑談しながら歩いている。
「いいなー」
エリックはそんな事を言いながら、王国の外へと向かう。どの王国にも、魔法で出来た結界がありモンスターの侵入を防いでいる。その結界を越えれば王国の外だ。
1時間ぐらい歩くと、やっと結界についた。そして外に出る。意味はないのだが…。
日は、けっこう傾きはじめていた。夕日をのんびり眺める。暇な時の時間の潰しかただ。15分ぐらい眺めたあと、また来た道を戻り、宿屋に戻った。
週5ぐらいでこれをしている暇人は、宿屋で夜ご飯を食べる。サラダにスープ、肉のステーキにサラダだ。また肉。
そして何故かサラダが2つある。きちんと完食して、2階へと上がり自分の部屋へと入る。そしてベッドに飛び込む。やることもないので今日はもう寝ることにした。
μμ
次の日の朝、エリックは目を覚ます。窓の外を眺めたあと階段を降りる。朝ご飯はサラダにスープ、焼き魚に何かの果物だ。全部食べ、ダンジョンへと向かった。
ここからだいたい30分ぐらいで行けるのだ。
ダンジョンの入り口に着くとユノとカエデがいた。ユイはまだ来ていないみたいだ。
「おっ、やっほーエリック」
「あとは、ユイだけか?」
「そうだよ」
まあ、あと数分もあれば来るだろうと思いながらユイを待つ。
といっても暇なのでダンジョンの説明をしよう。ダンジョンには、各階にワープできる場所があり一回でも行ったことがある階なら、ワープできる。ダンジョンに湧く魔物は倒すと死体は消えてなくなるが素材などがドロップする。帰りたい時は、ワープできる場所までいき1階に行けば帰れる。
「ユイこっちこっち」
ユイが来て全員揃ったので、ダンジョンに入る。今日は、40階に行った。道を進んで行くと、魔物がこっちに向かって走って来る。ここでエリックは皆にバレないように、自分がどれだけ強くなったのかを確かめてみる。
結果から言うと、とても強くなっていた。まず、前と比べて速く動けるようになり、魔物の攻撃が遅くみえるのだ。
まだ半分も力をだしていないのに魔物が豆腐のように斬れ魔物を倒すのが楽しくなってきたが、皆にバレてはいけないので魔物を倒すのをやめてユノに任せる。
だいたいエリックは、いつもユノに任せていてパーティーの中では1番仕事が少ない。なので、皆がいる時はこれぐらいにして次は、一人で来て本気を出してみたらどうなるのか、面白そうだなと思いながら、ダンジョンを進んでいくのだった。




