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無属性魔法の秘密

ガラガラ


僕が先生に心あたりを話そうと思ったらドアが開き、エリナ達が入ってきた。


「先生、アロイスはどうなるのですか?」


「ん?なんの事だ?」


「え?何か罰則があったりするのでは?」


「何を思って聞いているのか分からんが、別に何もないぞ」


あれ?何もないの?てっきり僕も何かあるのかと思ってたんだけど。


「そ、そうなのですか?」


「ああ、ただ何があったのか詳しく聞きたかっただけだ。強いて言うならこれからは気をつけてくれってとこだな」


「そうですか。なら良かったです」


皆んながホッとため息をつく。

きっと僕の為にここまで来てくれたんだろうな。


「お前ら、愛されてるな」


「ええ、僕もそう思います」


「僕達の為に色々教えてくれているのに、アロイスだけの責任にするのはおかしいと思いまして」


「実際にやらかしたのはアロイスだが、友達の為に行動を起こせるのは立派な事だ、これからもその気持ちを忘れるなよ。…アロイスまた後で詳しく聞かせてくれ。今日はもう帰っていいぞ」


「分かりました。本日は申し訳ありませんでした。……さぁ皆んな行こうか」


「はい。失礼しました」




その後それぞれが部屋に戻る前にお礼を言うと「当たり前の事だから気にしないで」と言われ心が暖かくなった気がした。本当に良い友達と巡り会えたなと思いながら部屋に戻って言った。



「はぁ、今日は久しぶりにやらかしたな。加減をミスったわけでは無いからやっぱり制御ミスかな?でもなぁそれだけが理由ではない気がするんだよなぁ。教会に行って聞いてみようかな」



翌日教会に行き、神に理由を聞いてみた。



「こんにちは」


「やぁ、来たね」


出迎えてくれたのは大地の支配者だった、というか他の支配者達はいない。


「はい、今日は聞きたい事がありまして」


「無属性魔法の事だろ?見てたから知ってるよ」


「ですよね。それでどうして思った以上の威力になってしまったんですか?」


「簡単に説明すると、無属性魔法は放たれると自分の制御下から離れるんだよね」


「ん?では自分の魔法ではなくなると言う事ですか?」


「簡単に言うとね?」


「でもシールドの時は何もならなかったですよ?」


「じゃあ、詳しく説明するね。無属性魔法は自分の体内から放出されると周りの魔力に同調して魔力が膨張するんだ、そして人種は意識しないと自分の出した魔力以外を操る事が出来なくなる。今回の場合はアロイスが使った魔法に周囲の魔力が集まってアロイスの魔力全てを覆ってしまい制御下から外れて爆発した。意味わかるかな?」


「まぁなんとなく、シールドの場合はそもそも盾としての役割だから特に問題が起きなかったって事ですか?」


「その通り。まぁそんなわけだから、無闇に無属性魔法は使っちゃダメだよ。イメージ次第ではとんでもない被害が出ちゃうからね。まぁそうならない為にも魔法のは君に教えなかったんだけど自分で編み出しちゃったからね、ちょっといじけてたよ」


「分かりました。すみません、前の世界で小説を読んでいたみたいで、その小説にはよく無属性魔法が出てくるので試しにやってみたら出来たので嬉しくなってしまいました」


「まぁ、今回は大した被害も無いから気にしなくて良いよ」


「はい、ありがとうございました。それでは」


「うん、じゃぁね」



教会から戻り大至急グループのメンバーとゼフ先生を呼んだ。


「急に集まってもらってすみませんが、昨日教えた無属性魔法は事でお話があります」


「別にそんなに急いで報告しなくても良かったんだぞ?」


「いえ、実はとんでもない欠点に気づきまして。皆んなが試す前に言わなければならなくなってしまいまして」


「欠点?特に気にならなかったが?」


まぁ、シールドだけしか使わなければ大丈夫みたいだから気づかないよね。


「実は、無属性魔法は制御が出来ません」


「どういう事だ?魔力操作が甘いからと言う訳ではないよな?」


「はい。どうも魔法を放った後に魔力が制御下から外れてしまうようで、僕や母上の様に完璧な魔力操作を習得しないと使いこなせない様ですね。それに僕も無意識で無属性魔法を使うと制御が外れるのであまり使わない方が良いと思いました」


実際に昨日神から話を聞いた後に魔力操作を意識しながら魔法を使ってみたがなんとか制御出来た程度にしかならなかった。


「なるほどな、確かにそれは危険だな。ただ昨日教えてもらったシールドはなんとも無かったな」


「自分の制御から外れるにしてもイメージした魔法が変わる事は無いようで、シールドそのものには周囲に被害を出す事は無いみたいですね。昨日のショットの様な魔法だと大変なことになります」


「ふむ、ただ制御が外れるだけならあそこまで酷い結果にはならなかったんじゃないか?」


そうなんだよな、ただ神に言われたことと同じ事言っても何でわかるんだってなるんだよなぁ。説明しづらい、いっその事神に聞きましたって言って良いかなぁ?ダメだよね。


「これは僕の推測なのですが、僕の放った魔法に周囲の魔力が引きつけられてそれで自分の出した魔力より遥かに多い魔法になってしまったのでは無いかと思います」


我ながら良い説明じゃないか。

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