ステータス
「これで洗礼式は終了です、ステータスと唱えればいつでもご自身の状態を確認することが出来ます」
祈り終えた司教が終わりを告げ、その場から出て行く。
早速唱えてみよう
「ステータス」
名前:アロイス=フォン=ベルク
年齢:5歳
所属:ベルク伯爵家次男
状態:健康
魔力:500/500
適性:火•水•風•土•闇•光•炎•氷•雷•金•『空』
「「「‼︎‼︎」」」
え?何この適性おかしくない?、基本属性はともかく上位属性も全部じゃないの?
僕だけでなく父と母も眼を見開いて驚いている。
「じょ上位属性全部に加えて『空』って何?」
我に返った父が少しどもりながら聞いてくる。
『空』って知られてないの?空間属性の事だよね?
「空間属性の事では無いのですか?」
「空間属性って何?そんなの聞いたこともないよ?」
え?だって空間の神様が居るんだからあってもおかしくは無いのでは?いや、まてそういえば教会にある銅像には空間の神がない。
って事は空間の神は存在すら知られていないのか?
そう考えると空間属性なんてものは知らなくても当たり前か。
しかも空間属性だけなんか囲われてるし特別なのか?
なんて説明したらいいんだ?
空間なんて説明の仕様がないし、もし説明出来てもなんでそんな事を知っているのかおかしく思われてしまう。
「適性もそうだけど魔力量もおかしくないかしら?」
そんな事を考えていたらやっと我に返った母からの指摘。
そうなのか?他を知らないからそこには何も疑問を持たなかったな。
「他の人達はどのくらいなのですか?」
「お母さんやお父さんは流石にこれの100倍はあるけれど
普通の5歳の魔力量は精々50とかよ、ユリウスでさえ魔力量80で当時はとても騒がれたのよ」
ベルク伯爵家は代々魔法特化の家系だから父の魔力量が多くてもおかしくはないが母の魔力量の高さは凄いんだろうな。
おっと、兄もなかなか高かったみたいだがそれすらも軽く凌駕してしまったか、不味いな。
だが上手く空間属性の話を逸らす事が出来るな。
「そ、そこまで違うのですね、これはちょっと不味いのではないですか?」
「そうだな、これは他人にはおいそれと知られる訳にはいかない、いかないがこの国の決まりで貴族の子供達は洗礼式が終わったら、陛下に謁見してステータスを見せなければならないのだ」
なんて面倒なここで説明する必要が無くなったと思ったら、結局説明する羽目になるぞ。
どうするかアレコレ考えていると父が
「今はとりあえず屋敷に戻ってお披露目をしないと」
そう言って教会を出て馬車で待っていたセバスに屋敷に帰る事を伝え教会を後にする。
馬車の中では誰も言葉を発さなかった。
僕はステータスの内容をどうするかずっと考えていた。
この際だから全てを話してしまうか適当に誤魔化すか、誤魔化すにしたってなんて言おうかずっと悩んでいた。
「屋敷に着きました」
不意にセバスから声がかけられて僕たちは屋敷に入り、お披露目の準備に入った。




