訓練の成果
「アロイスはどうしてそんなに強くなろうと思ったの?」
「別に強くなろうと思ったわけではないよ、ただ魔法を自由自在に自分の思った通りに使いたかっただけだよ。まぁ最初は両親に憧れたってのもあるけど、今は魔法でどこまで出来るのか知りたい、今までの不可能を可能にしたいって思ってる」
「不可能を可能にか、なんか良いね明確な目標があるのって」
「ギールは何かないの?自分がやりたい事、やってみたい事」
「今まで考えた事も無かったよ、でもアロイスを見てたら自分にも何か目標があればって思う」
「じゃあこれから見つけていけば良いと思うよ、だって僕たちはまだ10歳なんだから、色々やりたい事興味のある事を探して何か見つかったらそれに向かって行けば良い」
「そうだよね。うん、そうする。ありがとう」
「どういたしまして。それじゃあ魔力操作の訓練を再開しよっか」
「コツも掴めてきたから出来る様になってきたんだんだ」
「おっ、早かったね。その調子で頑張って」
「うん」
ギールも出来る様になってきたんだね。まだ出来てないのはエリナとラーダとゾルか、どんな調子か聞いてみよ。
「エリナ、どんな感じ?」
「アロイス。魔力1で魔法を使う事は出来たのですが、どうも流し続けて使うと魔力が増えてしまって上手く出来ないです」
「どんどん水滴が大きくなって行く感じかな?」
「はい」
「じゃあ、魔力を流し続けるんじゃなく断続的には出来る?」
「断続的にですか?」
「うん、例えば魔力1で作った水滴を沢山出すみたいな感じ」
「やってみます……んーまばらですね」
「とりあえずそれをやってみて慣れたら魔力を流し続けてみて」
「分かりました」
次はラーダの所に行こうかな。
「ラーダ君どう?上手く出来そう?」
「後少しでコツが掴めそうなんだけど、どうも安定しないんだよね」
なるほど、これはエリナと同じだな。
「さっき、エリナにも教えたんだけど魔力1の魔法を沢山出すことからやってみよう」
「なるほど、それでコツを掴めって事だね」
「うん、後は練習あるのみ。頑張って」
「ありがとう」
最後はゾルだな。
「ゾル君出来そう?」
「いやーさっぱり。魔力1しか使わないって俺には無理だよ」
「そんな事無いよ、練習すれば誰にでも出来るからもう少し頑張ろ」
「分かった」
「じゃあ、まずは魔力1を考えないで最小魔力で魔法を使ってみて」
「今の所10くらい使うけど……はい」
「うん、じゃあそれを半分で出してみて」
「半分……出来た⁉︎出来たよアロイス」
「うん、ちゃんと見てたよおめでとう。そんな感じでどんどん半分づつ減らしてみてもし半分が難しかったら、少しでも減らして行く方向で使っていけば最終的には1の魔力で魔法が使えるはずだよ」
「分かった。頑張る、ありがとう」
「どういたしまして」
それから2時間位経って皆んなが出来る様になった。
「皆んな出来る様になったね。これを毎日寝る前にでもやって行けば魔力操作がだいぶ上達すると思うよ」
「ありがとうございます。アロイスのおかげです」
「皆んなが努力したからだよ、僕はアドバイスをしただけだしね」
「アロイスのアドバイスがなければ出来なかったと思うので、やはりアロイスのおかげですよ」
「皆んなの役に立てたのなら良かった。それで訓練の途中だけどみんなに集まってもらったのは、さっきギールにも教えたんだけど属性変換しないで魔法を使う事を教えようと思って」
「さっきギールが呼ばれてた時ね」
「うん、試しにやってみるね…シールド」
「ん?その透明な板みたいなのが属性変換しない魔法なの?」
「そうだよ。魔力ってほぼ色がないから見づらいかも知れないけどこれが属性変換しない魔法ちょっと言いづらいから僕は無属性魔法って呼ぶことにした」
「無属性魔法まさにその通りね。これは誰にでも出来るの?」
「うん。さっきギールにも一発で成功してたから誰にでも簡単に使えると思うよ」
「そうだね。属性変換しないでそのまま魔法を使うだけだから簡単だったよ」
「じゃあ、早速皆んなもやってみて。因みにこれは盾をイメージした魔法ね」
「「「「シールド」」」」
「「「「出来た」」」」
「確かに簡単に出来ますね」
「そうね、属性を意識しない分簡単だったわ」
「そう、まさにそれが無属性魔法のいい所なんだよ」
「どう言う事?」
「属性を意識しないから魔法発動も早いし、適正が無くても誰にでも使える、汎用性が高い」
「確かにそうね。それにしても良く思いついたわね」
「いや、身体強化の魔法は属性変換しないでしょ?なら魔法は属性変換しないでも使えるんじゃないかと思って試しににやってみたんだ」
「なるほどね、そんな事考えもしなかったわ」
「今まで誰もやって見なかった事だからね頭になくてもしょうがないよ」
僕の記憶にある小説には結構あったから使えるか試してみただけなんだけどね。




