訓練状況・無属性魔法
魔力操作の訓練を始めて数時間が経つ。
「皆んなどうかな?そろそろ休憩した方が良いと思うんだけど」
「「「………」」」
「あれ?皆んな聞こえてるー?」
「「「「「………」」」」」
ダメだ、皆んな集中し過ぎて僕の声が届いてない。
「おーい、みんなー」
「「「「「「………」」」」」」
「パーン」
「「「「「「「⁉︎⁉︎」」」」」」」
「あ、気がついた?」
「今の音は何ですか⁉︎」
「いやー、皆んな僕の声が聞こえなかったみたいだから空気を破裂させてみたんだ。効果抜群だね」
「ビックリしたよー」
「ごめん、ごめん。でもそろそろ休憩した方が良いと思って。あれから結構時間経ってるし」
「?そんなに経ちました?」
「うん、もう3時間位は経つんじゃないかな?」
「⁉︎そんなにですか。すいません、なかなか上手くいかなくてムキになっていました。」
「謝る事ではないから気にしないで。でも皆んな結構上手く出来てたんじゃない?」
「いやー、それがやっぱり1って難しいよ、上手く出来ても2とか使ってたみたいだし」
「そっか、でもこれも魔力操作の訓練になるからね。無意識に自分が思うように出来れば言う事無しなんだけど、まだまだ時間はあるから焦らず頑張ろ」
「「「「はーい」」」」
「じゃあ休憩しよっか」
「はい。何処で休憩しますか?」
「そうだなぁ、少し小腹も空いてるだろうから食堂に行こうか」
「賛成!俺お腹減ったー」
ゾルはガッツリ食べそうだな。
「じゃあ食堂行きましょうか」
皆んなで食堂で各々食べ物を頼んだり飲み物を頼んだりして席に着く。
「エリナやギール以外の皆んなはどうかな?上手く出来てる?」
「私は継続して出し続けるのは出来ないけど魔力1だけで魔法を使う事は出来る様になったよ」
「流石シルフィだね。やっぱり昔から沢山訓練してるから早いね」
「むー」
ん?エリナの機嫌が悪くなった。
「エリナも良く頑張ってるね。偉い、偉い」
「はい!えへへ、アロイスに褒められました」
一気に機嫌が直ったな。分かりやすくて助かる。
僕の、前の世界での知識ではそんなに女性関係は無かったから女性の扱いには苦労すると思ったけど、ここまで分かりやすいとエリナには悪いけど楽だなぁ。
皆んなは苦笑いしてるけどね。
「僕は、ギール君と同じでどうも1だけってのが出来ないみたい」
ラーダも出来ないのか器用そうだから直ぐに出来る様になると思ってたけどな。
「私は、たまになら出来るかな」
トルネは出来る様になってきたんだ、なかなか早いね。
「俺は全然出来ない。どうも少ない魔力で、ってのがイマイチ分からないんだよなー。最初よりは少なく出来てるんだけどそれでも皆んなよりは全然ダメ。センス無いのかなぁ」
「ゾルは雑だからね、こういう繊細な事は向いてないかもね」
「ぐっ、何も言えない」
「ゾル君、大雑把なのとセンスは関係ないよ。練習すれば出来る様になるんだからあまり落ち込まなくて良いよ」
「へーい。アロイスは優しいぜ、誰かと違って」
「何?私に文句でもあるの?」
「べっつにー」
「まったく」
この2人って仲良いよね。
「お二人はとても仲がよろしいですね」
エリナも同じ事を思ってたのか。
「「何処が!」」
そこが。
まぁ言わないけど。
「ベティはどう?」
「…ん、なかなか難しいけど最後の方は上手く出来てきた」
「おー、ベティも早いね」
ベティが長く喋ったの初めて聞いた、そこにも驚きだが魔力操作も結構上手いみたいだな。
「この調子なら皆んなすぐに出来る様になるね」
「俺も?」
「うん、ゾル君は多分一回出来る様になれば後は早いと思うんだ。トルネさんが言うように繊細さに欠けるかも知れないけど一度感覚を掴めば皆んなよりも上手くなるかもね」
「マジで⁉︎俺めっちゃ頑張る‼︎」
「頑張れ。皆んなもゾル君に負けない様にね」
「「「「はい」」」」
「じゃあ、さっきの場所に戻って訓練の再開しようか」
さて、皆んなが集中してるから僕も何か別の事をしてようかな。
前から思ってんだけど、魔力を属性変換しないで使えないのか試してみようかな。
身体強化は属性変換しないで使えるなら別の魔法も出来る気がすんだよね。誰も試した事がないのか試したけど出来なかったのか本にも書いてなかったから分からないけど、やるだけやってみよ。
いきなり攻撃性のある魔法は危ないから防御魔法かな。
イメージとしては盾。ぶつかってきた物を弾く感じかな?
「シールド」
あ、出来た。なんだ属性変換しないでも魔法って使えるじゃん。後はこれがどれだけ役に立つのか調べないと。
「おーい、ギール。ちょっと良いかな?」
「ん?何?」
「ちょっと、ここを殴ってみて」
「この透明な薄い板みたいなとこ?これは何なの?」
「説明す前にとりあえず殴ってみて」
「?分かった。はっ!」
「ガンッ」
「イッター‼︎何これめっちゃ硬いんだけど」
おっ、いい感じかな?
「これは魔法の盾?かな」
「魔法の盾?魔道具か何か?」
「違うよ、魔力を属性変換しないでシールドの魔法を使ってみたんだ」
「ん?属性変換しないで?そ、そんな事出来るの⁉︎」
「うん、試しにやってみたら出来た。結構便利だよ、イメージもしやすいし発動も早い」
「イメージが簡単?そうなの?」
「そうだなぁ、例えば水の盾を出そうと思ったらまず、水のイメージをしてからその水を盾にするイメージをしなきゃ行けないけど、これなら盾をイメージするだけで出来るし、属性変換する必要が無いから変換する時間が削れていつもより早く魔法が発動出来る」
属性変換しないでって長いな僕だけ無属性魔法って呼ぼ。
「なるほど、説明されると納得出来るね。僕もやってみる」
「シールド」
「出来た。これ凄い楽に出来るね、ただアロイスのよりも薄く感じる」
「ね、簡単でしょ。それは多分魔力量の問題かな?ギールの倍以上の魔力使ってると思うから」
「そうなの?」
「うん、シールドだからね。頑丈の方が良いと思って圧縮魔力で作ってあるからね」
「さ、流石だね、アロイスはもう圧縮魔力も完璧に扱えるんだね」
あ、圧縮魔力は上級属性を習う手前ぐらいに習う物だからまだ出来ないのか。
「まぁ、魔法に関しては自分が凄いのは自覚してるよ」




