(創造の支配者を抜いた)支配者達の思惑
「はぁー、暇だなぁ。アロイス君は普通に暮らしてるだけで楽しいと思ったのにー、つまんないー」
空間の支配者が呟く。
「そうだね、これといって面白いことも起きないし。何かやってくれないかなぁ」
大地の支配者も同調する。
「そんなこと言ったら可哀想だよ。こっちが特にやる事は無いって言ったんだから、諦めなよ」
創造の支配者が2人?を嗜める。
「……でも最近空間の魔法ばかり使う」
魔法の支配者も不満がある様だ。
「それはー、空間の魔法の方が使い勝手が良いからー、しょうがないよー」
「……む、空間の魔法はつまらない」
「そ、それを私に言われてもー」
魔法の支配者の不満に一瞬たじろぐ空間の支配者。
「じゃーさぁ、次教会に来た時に文句言えば良いんじゃ無い?この間創造の、が文句言われてたし」
「いや、それとこれは関係ないと思うよ?私に文句言ったのは知らなかったからで、君たちが文句を言うのは筋違いじゃない?」
大地の支配者を諭す様に創造の支配者が宥める。
「でもー、つまんないー」
「いや、私達が特にする事は無いって言ったんだから」
「…魔法使って欲しい」
「何か面白いこと起きて欲しい」
「君達ねぇ、自分で言ったことの責任くらいしっかりと持ちなさい。だいたいアロイス君だって、いきなり私達に何か面白い事してって言われたら戸惑うでしょ」
空間の支配者と魔法の支配者と大地の支配者の文句に呆れながらも何とか宥めようとする創造の支配者。
「分かったよー、諦めるよー」
「空間の、良いの?そんな簡単に諦めて」
大地の支配者が空間の支配者に小さい声で聞く。
「後で訳を話すから今は合わせてー」
悪戯をする様な顔で空間の支配者が答える。
「分かったよ、僕も諦めるよ」
そんな空間の支配者の言葉を聞き、とりあえずは諦める風を装う。
「……」
言葉は発さず小さく頷く魔法の支配者。
「今日は素直ですね。…まぁ良いです、大人しくしていて下さいね」
創造の支配者の言葉に少しドキリとなる空間の支配者だが何とか平静を保つ。
創造の支配者が空間から出ていくのを確認してから、大地の支配者に向き直る。
「さてと、訳を聞かせてくれるかい?」
「良いよー、と言うか大地の、にも協力してもらわなきゃだからねー」
「で、何を考えているの?」
「アロイス君がー何もしないならこっちでー、何かする様に仕向ければ良いんだよー」
「なるほどね、具体的には何か考えてるの?」
「例えばー……してー……………したりー……………とかー?」
「それ良いね、魔法の、この作戦ならアロイス君もいっぱい魔法使うかもよ」
「……協力する」
魔法の支配者の協力も得て、創造の支配者の知らない所で、アロイスが支配者達による迷惑極まりない事件に巻き込まれる事になった。




