課外実習について
初めて皆んなで勉強をしてから2ヶ月が経った。
最初は嫌々だったゾルも内容を理解出来る様になってからはあからさまに嫌な感じは出さなくなったが、それでもやはり勉強はあまり好きでは無い様だ。
エリナとは何回かデートもしているししょっちゅう一緒にいるのでもはや婚約を約束していることを隠さなくなった。若干一名認めない態度を取ってるものがいるらしいが僕達には直接言ってこないので特に気にしていない。
そんなある日、授業開始前に担任のゼフから連絡があった。
「皆んな揃ってるなーさて授業を始める前に報告がある、前に少し話したと思うが課外実習の日程が決まった。今から3ヶ月後になった、長期休暇が終わった後だな。場所は王都から少し離れたセルタの森だ、分からない奴もいるだろうから教えとくと、セルタの森は王都から徒歩で半日くらい進んだ辺りにある森で、初級冒険者何がよく行くとこだな、魔物もいるが弱い奴しかいない、後は薬草とかが生えてるか、まぁそんな場所で実習をやる。実習とは言っているが野営の訓練みたいなものだ、詳細は休暇が終わってから改めて説明する。以上だ、質問のある奴は…いないな、授業を始める」
その日の放課後グループのメンバーで話し合いをする事にした。
「さて、皆んなに集まってもらったのには訳があります。それは、課外実習に伴ってこれからの勉強会の時間は魔法訓練にしたいと思います」
「さんせー、俺魔法上手くなりたいから全力で取り組むぜ」
「まぁ、ゾル君はそうだと思ったよ、学科の勉強も全力で取り組んで欲しいけどね」
「イヤ、それはー」
何処か気まずそうに顔を逸らすゾルを見て苦笑いになる。
「今はそれを置いておいて、他の皆んなはどうかな?」
「魔法の訓練は宜しいのですが、長期休暇の前にテストがありますが、それは宜しいのですか?」
「うん、ここにいる皆んなは間違いなく満点取れるよ」
「ゾルも満点取れるの?」
「うん、トルネ。ゾル君でも確実に満点取れる位にはなってる筈だよ。何せ先週勉強してた内容は一年次の最後の方に習う事だからね。その前までにやっていた事が理解できれば満点を取るくらい余裕だよ、むしろ取れなかったら勉強時間の追加だね」
「そりゃ無いぜ。満点以外ダメなんてアロイスは鬼だー‼︎」
「鬼で結構、でも正直な話焦らずやればゾル君でも満点は取れるはずだよ」
「本当かよ」
「本当だよ。なんなら次の休みにテストしようか?魔法の訓練が1週間遅れるけど」
「いや、俺はアロイスを信じているから大丈夫」
「さっきまで疑ってたじゃない。全くゾルは調子良いんだから」
凄い掌返しをするゾルを呆れた様子でトルネが注意する。
「まぁまぁ、ゾル君のは今に始まった事じゃないから諦めよ。それよりも魔法訓練だよ」
「テストが大丈夫なら僕は賛成だね。アロイスの訓練法も知りたいし」
「私も賛成ね、もっと魔法の扱いに慣れたいし」
「テストの心配がないなら私も賛成」
「…魔法やりたい」
ベティは魔法好きなのかな?気持ち声のトーンが明るい気がする。
「僕も賛成です」
「皆んなが良いのなら私も賛成です」
「皆んな賛成みたいだから、次の休みは魔法訓練にします」
「「「「はーい」」」」
「でもなんで課外実習に伴ってなのですか?」
「先生は弱い魔物しかいないって言ってたけど何が起きるか分からないから皆んなの実力を上げておこうと思って」
「なるほど、確かにそうですね。それを思うとあと3ヶ月しか無いってことになりますね」
「でもやらないよりはマシだと思うよ。それに魔法の訓練はどこでも出来るから、毎日訓練すればそれなりにものになると思うよ」
「そうなのですか?」
「うん。昔寝る時以外はずっとしていたからね」
「食事などの時もですか?」
「そうだよ、言葉通り寝る時以外やってない時は無かったよ。まぁ家族には引かれたけどね」
「でしょうね。私だって年がら年中魔法の練習とかしていたけど、それでも1日数時間程度だったわよ」
「因みにどんな訓練法なのか今聞いても良いかな?」




