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夕食のお誘い・相談事

その他にも決め事を作り勉強会は週一度、闇の日にする事にした。


「今日の授業も終わったし、寮に戻ろうか」


「はい。皆様もご一緒しませんか?」


「いえ、僕は遠慮しておきます」


「私も遠慮しておくわ。2人の邪魔をしたくないもの」


「じゃ、邪魔なんて、そんな事思いませんよ?」


「でも、あまり2人きりに慣れないでしょ?」


「それはそうですけど、…せっかくお友達になれたのに」


エリナが少し寂しそうにしているのでエリナの味方をする事にした。


「じゃあさ今日は、ラーダ君達も交えて皆んなで夕飯を食べようよ」


「え、え、僕達もですか⁉︎」


いきなり話を振られたラーダが戸惑いながらも返事を返してくる。


「うん、せっかく一緒のグループになったのだから、もっと交友を深めようよ」


「それは良いですね。私は賛成です」


エリナが1番に賛成してくれる。


「2人がそれで良いなら僕も賛成だよ」


続いてギールも賛成してくれる。


「まぁ、そう言う事なら私も賛成かな」


「俺も賛成、貴族と一緒の席なんて滅多にない事だからな」


シルフィとゾルも賛成してくれる。


「…なんでもいい」


ベティ相変わらず口数が少ないが反対ではないみたいだ。


「お、お邪魔でなければご一緒させて下さい」


「皆んなが賛成なら僕も賛成です」


全員が賛成してくれた様でエリナが嬉しそうにしている。


その後時間と集まる場所を決めて解散した。


「アロイス、ありがとうございます」


「ん?何が?」


「私の為に皆んなとのお食事を提案して下さったのでしょう?」


「んー、きっかけはそうかもしれないけど、皆んなともっと親しくなりたいのは僕も一緒だから気にしなくていいよ」


「はい。…ふふふ」


「楽しそうだね」


「はい。学園に入学してから楽しい事ばかりですから。アロイスとも一緒にいられますし」


「そっか、それは良かった。僕もエリナと一緒にいられるのは嬉しいな」


「それなら良かったです」


「うん。あっ、そうだエリナに相談があったんだ」


「何ですか?」


「婚約の事についてなんだけど」


「は、は、はい。こ、こ、婚約ですか⁉︎」


慌て過ぎだよエリナさん。僕は苦笑いしながらも話を続ける。


「うん、実は王妃様が言っていたドラゴン討伐はもう済んでるから、後は報告するだけの状態なんだけど、エリナは婚約時期なんかはいつが良いとかある?」


「え?アロイス、ドラゴン倒したのですか?」


「うん、倒したよ?去年か一昨年辺りに森に入ったらいたから、念のため討伐しておいた」


「そんな報告受けていませんよ?」


「報告したら直ぐに爵位を与えるとかになったら困るから誰にも言ってないんだ」


「そ、そうなのですね。えっと、私はいつでも良いと思います。アロイスが成人してからでも学園に在籍中でも構いませんよ」


「そっか、僕もどうしようか悩んでいるんだよね。在学中に爵位を貰ったら面倒な事があったりしないかとか分からないから」


「それはそうですね、多分ですが報告だけしておいて、成人してから爵位を頂く形も出来ると思いますよ?」


「え?そうなの?ならそうしようかな。亜空間にドラゴン丸々入ってるけど以外と邪魔なんだよね。爵位後回しに出来るならさっさと国にあげたいな」


「ド、ドラゴンが邪魔ですか、しかも丸々入っているなんて、それだけでも一財産になりますよ?」


「そうなの?ドラゴンの相場はあまり興味も無かったから聞いてないや、でも魔石だけは取っておきたいな」


「アロイスらしいですね。魔石ですか、どうでしょう。多分魔道具師達が欲しいと言い出すと思いますが」


「なら宮廷魔道具師達と一緒に魔道具作れればそれでも良いかな」


「それなら大丈夫そうですね。きっと魔道具師達も買い取ったは良いけど何に使うか迷うと思いますから。逆に向こうからお誘いがあるかもしれませんね」


「ドラゴンの魔石は結構大きいから使い道は限られるかな」


「アロイスはもう思いついているのですか?」


「出来るか分からないけど案はあるよ」


「流石ですね」


「出来るか分からないし、もしかしたら僕にしか作れない可能性もあるからあまり良い事でも無いよ」


「?何故ですか?もし出来たらそれで良いのでは?」


「もし故障でもしたら僕にしか直せないし、仕組みを教えても作れないとなると僕の力が露見することになるかもしれないからかな」


僕が考えているのは、怪我を負っても元に戻る結界を作ろうと思っている。ただこれは空間魔法がヒントになっているから、もしかしたら概念が分からない可能性が出てくる。


「ならほど、アロイスの力が知られるのはあまり良い事では無いですね。もしかしたら他の貴族の方に目をつけられる事になりますものね」


「うん、だからもし僕にしかしか出来ない様ならこの案は使えない」


「因みにどの様な物ですか?」


「怪我が元に戻る結界って言えば分かるかな?」


「怪我が元に戻る?どういう事ですか?」


「例えば闘技場なんかに設置して、怪我を負っても結界の中を出ると回復していく様な感じで、もし死ぬ様な事があっても、勝手に結界の外に飛ばされて死んだ事も無かったことになる様な感じかな?」


「⁉︎そ、それはいけません‼︎そんな物がもし出来てしまったら、別の事に使われてしまいます‼︎」


「別の事?」


「戦争です」


「ん?誰も怪我をしないし死にもしないから戦争に使われても決着がつかないで終わるからあまり意味ないと思うけど?」


「結界として使うのではなく、身に付ける物として作られた場合、死ぬ事なく、怪我すら回復してしまうなんて事があったら、どうなりますか?」


「あーなるほどね、確かにそれは脅威だね。でもねエリナ、まずこれには多分空間魔法が使える事が必須になると思うんだ」


「そうなのですか?」


「うん、まず怪我が元に戻るのは時間が戻るとイメージをする、死んだら飛ばされて結界の外に行くのは転移のイメージ。エリナにはこれが分かるかな?」


「全く分かりません。時間が戻るなんてあっても良いのですか?」


「うん、例えば僕の亜空間は時間が停止している空間だからね、それをもどすイメージをすれば出来る」


「では転移と言うのは?」


「転移は任意の所に一瞬で移動すると思ってくれれば良いよ。例えばここからベルク伯爵領に一瞬で行くとか」


「ア、アロイスはそんな事が出来るのですか?」


「出来るよ、後別々の場所を繋げる事とかも出来るよ。ここにある扉と王城の扉を繋げるみたいにね」


「少し何を言っているのか理解出来ませんが、とにかくアロイスにしか出来ないのであれば安心です。そうなるとやはりその魔道具は作らない方が良いのでは?」


「やっぱりそうだよね。大規模結界の方が良いか」


「その結界の効力は何を考えているのですか?」


「物理無効と魔法無効かな」


「そ、そうですか。アロイスがいると何が起きても問題なさそうですね」


「そんな事ないと思うけどね」


「はぁ、アロイスは自己評価が低いです」


「そうかな?ちゃんと自分の実力は把握してると思うよ?」


「実力の話では無いですけど、それで良いです。きっとアロイスに言っても変わらないと思いますので」


「?よく分からないけど、エリナが納得したのならそれで良いかな」


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