女の子の友達・グループ分け
そんな話をしてからエリナと別れ、自分の部屋へと戻り、学園1日目を終えた。
翌日、朝の支度を終え学園な向かおうと寮の入り口に行くとエリナが待っていた。
「おはよう、エリナ」
「おはようございます、アロイス。もし宜しければ一緒に行きませんか?」
「勿論だよ。もしかして、結構前から待ってた?」
「いえ、私もさっき来た所なので行き違いにならなくてホッとしていたところです」
「そっか、ならなかったよ」
僕がもっと早く来ていたら、エレナは待ちぼうけしていたのか。昨日約束しておけば良かった。
「もしよかったら、明日も一緒に行かない?」
「はい、喜んで」
喜んでくれたのなら誘った甲斐があったな。
「じゃあ、明日もこの時間に行こう」
「はい!」
「さて、学園に向かおうか、遅れても嫌だからね」
「そうですね、登校2日目にして遅刻は良くないです」
エリナとお喋りをしながら学園に向かう、と言っても学園と寮は同じ敷地内なので10分位で教室に着いてしまう。
教室に入ると真っ先にギールが挨拶をしてくる。
「エリナ様、アロイス、おはよう」
「おはよう、ギール」
「おはようございます、ギール」
「朝から一緒とはやっぱり仲が良いね」
「そうだね、そこは否定しないよ」
「はい!私達は仲良しです」
ニコニコしながら返すエリナを見ていると、婚約の事を隠す必要が無いのではと思ってしまった。
「おはようございます、エリナ王女殿下、アロイス君」
確か、彼女はシルフィさんだったかな?
「シルフィさんだったよね?おはよう」
「ええ、改めましてシルフィ=フォン=スメイルと申します、スメイル辺境伯の長女です。もし宜しければ私とも仲良くしていただけると嬉しいです」
「こちらこそ宜しくね」
「わ、私とも仲良くして頂けると嬉しいです」
エリナが必死だ、まぁ女の子の友達は欲しいよね。
「勿論です、王女殿下」
「あ、あの、エリナと呼んで下さい」
「えっと、よろしいのですか?」
「シルフィさん、エリナは学園では身分を気にしないで話せる友達が欲しいみたいだから、よかったら敬称とか敬語は無しの方が嬉しい筈だよ」
「はい!アロイスの言う通りです。シルフィ様がよろしければその様にして頂けると有り難いです」
「分かったわ、公の場以外はかしこまった話し方はしないでおくわ、そのかわりエリナも私のことはシルフィと呼んでね」
物わかりの良い子だな、エリナにとって良い友達になってくれそうだ。
「分かりました、シルフィ」
「うん、これから宜しくね。アロイス君、敬称は不要だよ、あとギール君も」
「こちらこそ宜しくお願いします」
「分かったよ、シルフィ」
「え?あ、うん。宜しく、シルフィさん」
いきなり話を振られて戸惑いながらもなんとか返すギール。
「席付けー」
担任が入ってきたところでお喋りを終えて皆んな席に着いた。
「よし皆んないるな。早速授業を始めるんだが、今年から授業体型が少し変わって、クラスの中で数人のグループに分かれて進めていくから、とりあえず1グループ7.8人になってくれ」
いやテキトーだな、生徒の自主性を重んじてるのか分かんないけど、まだ会って1日しか経ったないのにそれは難しいのでは?そんな事を考えていると、エリナから声がかかる。
「アロイス、同じグループになりませんか?」
「勿論、あとギールとシルフィも呼ぼう」
「はい!」
「ギール、シルフィ、同じグループになってくれるかな?」
「僕で良かったら勿論良いよ」
「私もだ、むしろこちらからお願いしたい」
良かった、2人とも入ってくれる。あと3.4人かどうしよう。
「皆さん元々仲が良かったのですかね?直ぐにグループに分かれてます」
本当だ、皆んな凄いな。
「僕たちはあと3.4人誘わなきゃね」
「ちょうどあそこに、私達と同じ人数の人がいるからあそこに声をかけてみよ」
シルフィが周りを見渡してから教えてくれた。
男子2人と女子2人、僕達と同じだね。
「もし良かったら、僕達のグループに入らない?」
「え⁉︎ぼ、僕達ですか⁉︎その、僕達皆んな平民なので皆さんとは釣り合わないと言いますか、恐れ多いいと言いますか、とにかくあまり良く無いのでは?」
男子の1人が応えてくれる。
平民グループだったのか。まぁだから何だ、と思うけども、向こうが萎縮してるからなんとかしないとね。
「ん?この学園はそんな事を気にしてはいけないよ?むしろ入ってくれた方がありがたいな」
「でも、きっと私達、足を引っ張ってしまいますよ」
今度は女子の1人が言ってくるが、具体的にこのグループで何をするか言っていないのに、足を引っ張るもの何も無いと思う。
「いや、このクラスにいる時点で僕達の成績は変わらないと思うから、それは無いんじゃ無いかな?…アロイスを除いて」
確かに、ギールいい事言うね。最後の一言は余計だけどね。
「でも、王女殿下と同じグループだと他の貴族様に申し訳がないと言いますか、あまりいい顔されないのでは?」
なるほどね、もしそうなら僕達と同じグループは嫌だよね。
「君達の言い分は分かったよ、でもねもう拒否権はないんだ」
「アロイス、それは横暴ですよ!皆さんだって怯えているではないですか」
おっと言葉が足りなかった。
「エリナ、落ち着いて。そして周りを見て。もう僕達以外は皆んな決まっているんだよ」
「お前らのグループも代表決めとけよ」
担任からもこのメンバーで決定したと思われている。
「あ、そうだったのですね。失礼しました。えっと、このメンバーで決まりみたいです」
「そ、そのようですね。すみません、私達のような者と組むことになってしまって」
「いえ、こちらからお誘いしたので、謝ることではないです。むしろこちらが御迷惑をおかけします」
「い、いえとんでもないです、えっと、その、これからよろしくお願いします」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
まぁ、なんとか纏まったかな。
「じゃあ誰が代表になる?」
「「「アロイス(君)」」」
「「「「お任せで」」」」
「僕はエ…え?僕?」
ここは王女であるエリナの方がいいのでは?
「はい!アロイスが1番成績が良いですし、皆んなを引っ張って行ってくれそうなので」
「僕もそう思うな、アロイスなら文句無いよ」
「私も、アロイス君なら代表に向いてると思う」
「私達は皆さんにお任せします」
「はぁ〜分かったよ」
多数決には勝てないな。




