再び神との対面
教会の中に入るとまず初めに3体の巨大な銅像が鎮座しているのが目に入った。
「この銅像はこの世界を創ったとされる3神様です」
圧倒されながら3体の銅像を眺めていたら司教から説明が入った。
「真ん中にいらっしゃるのが創造の神、左側にいらっしゃるのが大地の神、右側にいらっしゃるのが魔法の神様です」
そんな事を聴きながら疑問に思った事を聞いてみる。
「この3神様には名前が無いのですか?」
「そうですね、遙か昔一度だけこの地に降りたたれた時に御名前を聞くことは叶わず、自分達で勝手に決めろと仰られたらしいのですが、そんな恐れ多い事は出来ず今でも御方達の御名前を呼ぶ事はありません」
名前が無いのは不便そうだがまぁ人間達が勝手に名前を決めろとは、確かに恐れ多い事なんだろうなぁ。
そんな事を思っているといよいよ洗礼式が始まる。
「では、これから洗礼式を始めたいと思います」
「はい、宜しくお願いします」
そう言って司教と僕は祈りに入る。
祈り始めて少し、途端に周りが光り始めた。
何事かと思い目を開けるとそこには、教会にあった3体の銅像とよく似た顔の人達と朧げに見覚えのある顔の人がいた。
「ようやく5歳になったね」
見覚えのある顔の人から声を掛けられた瞬間頭に色々な事が流れ込んできた。
アロイスとして生まれる前の自分の記憶だった。
「あー、なるほど前世の記憶が朧げにもあったから僕は他の子供よりも成長が早い様に見えたのですかね」
「そーだね、記憶を完全に消した状態で生まれると前の記憶を思い出させた時に2つの人格があるような感覚になっておかしくなっちゃうからねー」
なるほど、なら最初から記憶を持ったまま生まれれば良かったのではと、思っていると。
「生まれる前から記憶を持っていると幼児では脳が処理出来なくて多分一瞬で死ぬよー」
怖い事をさらっと言ってくる空間の神様
「2人だけで話してないで私達も入れてくれ」
記憶を思い出した出来事で忘れていたがこの場には後3人いるんだった。
「申し訳ございません、記憶が流れ込んできて少し動揺しておりました、初めまして3神様アロイス=フォン=ベルクと申します」
「宜しく、私は創造の支配者だ、君のことは空間のから聞いているよ」
空間の神様とはまた違った中性的な超絶イケメンの人が創造の神様か。
「魔法の支配者」
口数の少ない目のキリッとした絶世の美女が魔法の神様か。
「僕は大地の支配者だよ、宜しくね」
アロイスと同じくらいか、少し上くらいに見える美少年が大地の神様か。
「こちらこそ宜しくお願いします」




