初めての戦闘
前からガラの悪い5人組が歩いてくる。ああいうのに関わり合いになるのはよくないから避けるか。
と思ったら向こうからこちらに近づいてくる。
「おいそこのお子ちゃま達、おじさん達にお金恵んでよ」
ニヤニヤしながら言ってくる。ほかの連中も後ろで笑っている。
「貴方達に渡すお金など持ち合わせてはいない、他所へ行く事をお勧めする」
「なんだ?ガキ、一丁前にその子を守ろうってか?かっこいいねー、ハハハハ。怪我する前に金置いてどっか行きな‼︎」
はぁ、こっちには王女の護衛もいるのに馬鹿な連中だな。
「そうはいかないね。そちらこそ怪我する前に何処かに行った方が良いよ」
「調子に乗るなよ小僧、お前ら!やれ」
「「「「おう」」」」
本当馬鹿だな。本当は護衛に任せるのが一番なんだけど、ここは僕がやろうかな。命の危険がないこの状況で練習がてらやってみるかな。後ろの護衛達に手で合図して最初は手を出さないようにお願いする。
「エリナ、護衛達のところまで下がってて」
「で、でも危ないです」
「僕は大丈夫、これでも毎日訓練してるから、ね?」
「分かりました、でも怪我はしない様に気をつけてください」
心配そうな顔をしてるエリナを後ろにやり、ゴロツキと対峙する。
「覚悟はいいか、ガキ!」
「そちらこそ、怪我しないよう気をつけて」
街中だから火属性はダメだな、風が水だな。まずは風の刃で足あたりを斬りつける。
「くらえ、エアーカッター」
「ぐぁー!こいつ魔法使うぞ気をつけろ‼︎」
「い、いてー!」
「馬鹿やろー気をつけろと言っただろう‼︎チッ変なのに絡んじまった。だがここで引けるか。てめーを殺して有り金全部奪ってやるよ!」
リーダー格みたいなのには掠ったがその後ろにいるやつの足を思いっきり切りつける。
思ったより動けるもんだな、人間相手でも怯まず攻撃出来る。ん?そもそも昔から僕はそんな事気にならなかったな。前世でも平気で実験材料に人間使ってたな。
「次はウォーターランス」
「「ぎゃー‼︎」」
「な、なんだあのガキ化け物だ、俺はもう抜ける」
1人逃げた後3人いや後1人かウォーターランスが思ったより貫通力が合ったみたいで2人続けて貫いた。
「で、後はあんた1人だけどどうする?」
「ぐっ、やられっぱなしでいられるか、くらえファイアボール‼︎」
このヤロ、街中で火属性使いやがって。
水の壁で防げるか?
「ウォーターウォール」
「ブシュー!」
消えたけど水蒸気がひどいな。⁉︎
「ぐっ!」
切られた。
「へへっ、どうだガキんちょ」
「こんなかすり傷でどうかなるとでも?」
めっちゃ痛いけど、我慢、我慢。
「へっ、粋がるのもいい加減にしな。しねぇー‼︎」
ヤバっ、痛みで動きが鈍い。
くそ、こうなったら。
「シャドーバインド」
影で相手の動きを止める。
「な、なんだこれ!か、身体が動かねぇ」
ふぅ、危なかった。
「これで終わりだね」
「アロイス‼︎大丈夫ですか⁉︎」
「うん、ちょっと切られたけど大した事ないよ」
「ど、何処を怪我したんですか?見せてください‼︎」
強引に腕を取られる。
あ、痛い。
「エリナ、そんなに強く引っ張らないで」
「あ、ごめんなさい」
あーションボリしちゃった。
「大丈夫だよ。僕は回復魔法も覚えてるから、すぐ治るし、見てて」
エリナの前で回復魔法を使った。
「す、すごい。アロイスはなんでも出来るのですね」
「なんでもってわけじゃないけど、魔法は沢山練習したから、それなりに出来るよ」
魔法には自信があるからね。
「私もアロイスみたいに魔法を使えるようになれますか?」
「出来るさ。僕で良かったら教えてあげるよ。それよりも今はこの場をなんとかしないとね。人がいっぱい集まってるから」
「約束ですよ。それなら、護衛に衛兵を呼んでもらっているのでもうすぐ来ますよ」
「うん、約束だね」
「道を開けて下さい」
「ほら、来ました」
「本当だ、じゃあ後は任せても大丈夫かな?」
「ええ、家の護衛が全てを見ていたので事細かく聞かれても大丈夫です」
「そっか、なら僕達はもう行こうか。ここにあまりいるのも良くなさそうだしね」
「はい!デートの続きですね」
途中で邪魔が入っちゃったからね、これから楽しまないと。




