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秘密の吐露

母上とエリナが来るまで少し雑談をする。


「それにしても、何故エリナが1日2日会っただけの男を信用しているのかが分かった。貴様には話したのだな、あの子の秘密を」


「はい、聞かせていただきました。なので私の秘密もお教えしようと思いました」


「秘密?」


まぁ、父上は分からなくて当たり前だよね。

家族以外誰もが知らないみたいだし。


「アーガスになら話しても大丈夫だとは思うのだが、本人の許可なく言えることではないのでな、すまんが秘密があるとだけ覚えていてくれ」


「サイラスがそこまで言うことなんだね。分かった気に留めておくぐらいにしておくよ、それにしてもそんな秘密を良くアロイスに教えようと思ったね、王女殿下は」


「それも秘密に関することだから言えん」


「そっか。まぁ、アロイスが信用出来る人だったんだね」


「まぁ、そうだな。気に入らんが!」


親バカ再発だよ。僕が悪い訳じゃないのに。


「あはは」


ここは笑ってどうにか場をやり過ごそう。


「コンコン」


「入れ」


おっ来たか。


「お二人をお連れしました」


「ご苦労」


「「失礼します」」


2人が部屋に入ってきた。


「お呼びのようですがどうしましたか?お父様」


「良くきた、エリナよ」


さっきまでの国王としての顔がただの父親の顔に一瞬で変わった。流石親バカ。


「私も呼ばれたと言う事は、アロイス。あの事を言うのね?」


「はい、母上」


「王女殿下にも話すのね?」


「はい、馬車の中で約束しましたので」


「そう、何故かは聞かないでおくわ」


「ありがとうございます、母上」


「では皆様が揃いましたので、私の秘密についてお話ししようと思います」


「分かった、では聞かせてくれ」


「はい、まず初めに私には前世の記憶というものがあります」


「前世の記憶?」


まぁ、疑われるのは分かっていた。


「はい、この世界で生まれてくる以前の記憶です。私はこの世界とは別の、全く違う世界で生きていた時の記憶があります」


「何を馬鹿な事を」


1人を除いて懐疑な視線と呆れたような視線が突き刺さる。


「お父様、アロイスは嘘は言っておりません」


あ、そうか。エリナは嘘が分かるのか。忘れてた。


「エリナ、本当か?」


「はい、間違いありません」


「そうか、エリナを疑うわけではないが信じられん話だな」


今の王族2人の会話で父上が何かを感づいたような顔をした。


「まぁいい。それで、それと魔力量と『空』属性が何の関係があるのだ?」


「そう言えばアロイスのステータスまだ見てないです」


エリナにもステータス見せる約束してたな。


「すみません、いま見せます」


「ステータス」


名前:アロイス=フォン=ベルク

年齢:5歳

所属:ベルク伯爵家次男

状態:健康

魔力:2000/2000

適性:火•水•風•土•闇•光•炎•氷•雷•金•『空』



「‼︎凄い!アロイスは凄いですね‼︎」


純粋にステータスを褒められるのは初めてだな。素直に嬉しい。


「ありがとうございます、それでは話をして戻しますね」


「あ、すみません。話の腰を折ってしまいました」


少ししょんぼりした顔をしている。


「エリナ、気にしなくて良い」


親バカここに極めたり、なんてね。


「それで、前世の記憶と魔力量と『空』属性に関する事なのですが。実はここに生まれ変わる前に一度神様と会ったことがあります」


「「「‼︎」」」


「それは本当かアロイス!」


急に大きな声で陛下が聞いてきてちょっとびっくりした。


「はい、間違いなく。この世界に生まれ変わってからも一度お会いしておりますので」


「一度ならず二度も会っているなどあり得るのか⁉︎」


「いつ、会ったんだい⁉︎」


「洗礼式の祈りの時に精神だけが神のいる空間に呼ばれました」


「アロイスは神の使徒様なのですか?」


「??使徒?が何か分かりませんが違いますよ。特に何かしろとは言われませんでした。強いて言うなら楽しく生きろですかね?」


「楽しく?」


「はい、神達は退屈らしく何か面白いものを見るために地上を見ているそうなのですが、前世の私の行動が興味を引いたらしく、そのご縁でこの世界に生まれ変わらせて頂いたのです」


「神が退屈…。アロイスは神を楽しませないといけないのね、ならやはり使徒ということになるのではないかしら」


「使徒とはどのようなことなのですか?」


「ふむ。使徒とは、いわば神の目、耳となる存在だ。使徒の目と耳を通じて神に現状をお伝えする義務がある」


それだと完全に使徒じゃん。僕が何かするのを楽しみにしてるみたいだし。


「あとは、神の名代として世界に調和をもたらす存在とも言われている」


調和?そんな事は言われなかったな。


「調和に関しては何も言われませんでした」


「それは今が平和だからではないか?今から200年くらい前に現れた使徒が魔王を倒して以来、平和そのものであるからな」


魔王か本で読んだな。確か魔物の王様的な存在で、魔物を凶暴化させたり魔物の氾濫をさせたりと色々迷惑な事をやったやつだったかな?


「なるほど。調和をもたらす以前にそもそも、崩れていないからする事がないと言う事ですね」


「そう言うことだ。話がずれたな、戻してくれ」


「かしこまりました。一度目にあった神は空間の神と教えていただきました。多分皆様は知らないと思います」


「空間の神?聞いたこともないな。しかしそれで属性に『空』が出たと言うことだな」


「はい、その通りだと思います。魔力量に関しては、申し訳ありません。分かりません。魔法の神からのサービスに思います、魔法の話をしていたらとても楽しそうな顔をしていたので、憶測でしかありません」

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