親バカ・ステータス開示
「ベルク伯爵よ、此度は我が最愛の娘を良く助けてくれた、後で褒美をやろう」
「ありがたき幸せ」
「それで、貴様がアロイスか」
「はっ!先月5歳になり洗礼式を受けた我が次男になります」
「お初にお目にかかります、アーガス=フォン=ベルク伯爵が次男、アロイス=フォン=ベルクです」
「表を上げよ」
「はっ!」
陛下の声に従って顔を上げる。
あっれー、メッチャ睨まれてるんですけどー。僕、なんか不敬になるような事したかな?
「貴様にも、我が直々にお話をしてやろう」
メッチャ怖いんですけど⁉︎本当なんで?
「ありがたき幸せ」
「これにて謁見は終了だ。ベルク伯爵と貴様は隣の部屋へ来い」
「「はっ!」」
謁見が終わり隣の部屋へと移動する。僕、怒られるのかな?
「アロイス、なんか陛下が怒ってるけど何かしたの?」
「父上、僕にもそう感じたのですが、全く心当たりが無いのです」
いや、本当になんでなんだろう?
「だよね?初めて会うんだから何か出来るわけないんだよね、てことはあれかな?」
「父上は心当たりがあるのですか?」
やっぱり、何かしてしまったのか?
「あるよ?というか、アロイスは分からないの?」
「はい、分かりません」
「そっか、じゃあ陛下のお言葉をしっかり聞きな」
お、教えてくれないのか。心構えが出来ると思ったのに。
「何をしている、早く入れ」
陛下に急かされながら部屋の中に入る。
「さて、まずはアーガス本当にありがとう。アーガスは娘だけでなく私の命の恩人でもある。娘が死んでしまったら私は生きていけないからな」
あれ?怒ってない?さっきとだいぶ話し方が違うし、声色がとっても優しい。気のせいだったのかな?
「気にしなくて良いよ、たまたま通りかかっただけだから」
え?父上、陛下に対してそんな気安い話し方で大丈夫なの?
「アロイス、心配しなくて良いよ。サイラスとは昔馴染みだから、非公式の場とかは敬語は無しでお願いされてるからね」
どうやらまた顔に出ていたようだ。てか陛下がお願いしてるのか。
「失礼しました」
「アロイスと言ったな」
なんか急に怒り出した!なんで⁉︎
「はい」
「貴様私の娘をどうやって拐かした‼︎」
嫌な予感てこれかー!なんて話したらこんなに怒るんだ⁉︎
「私は拐かしては無いのですが…」
「言い訳は不要だ!エリナのお前のことを話すときの表情を見れば分かる!貴様が何かしたに決まっている‼︎」
えー⁉︎理不尽ぢゃね?
「本当に私が何かしたわけではありません。ただ、とても可愛らしかったので、それを正直に言っただけなのです」
「貴様中々分かっているではないか。そうだ、エリナは可愛いのだ。この世の何よりも」
ただの親バカだ。
「はい、私もそう思っております。王女殿下は素晴らしい美貌の持ち主だと間違いなく言えます」
「そうか、そうか。分かっているのならそれで良いんだ」
うわー、一瞬で機嫌治ったよ。
「まぁ、今はそれで良い。さてと本題に入るか。まずは先に褒美から渡そう。あれを持ってこい」
要約本題か、陛下が待機しているメイドに何かを持ったこさせたけどなんだろう?
「どさっ」随分重たそうだな。
「この中に白金貨で100枚入っている、これが今回の褒美だ」
白金貨100枚⁉︎そんなにくれるのか?
「サイラス、流石に多過ぎだよ」
苦笑いの父上を見て、流石親バカだと思った。
「良いのだ、エリナの命に比べたら安過ぎる」
「はぁ、わかったありがたく頂戴するね」
諦めたか、父上よ。
「それでは次、アロイスのステータスを見せてもらおう」
「はい」
「ステータス」
名前:アロイス=フォン=ベルク
年齢:5歳
所属:ベルク伯爵家次男
状態:健康
魔力:2000/2000
適性:火•水•風•土•闇•光•炎•氷•雷•金•『空』
「「!!」」
あっ、そう言えば前回ステータスを見た後にもう一回魔力欠乏症になったな、また倍に増えてる。強制魔力上昇って本当楽に上がるんだな。
「あ、アロイス。なんで魔力2000もあるの?」
「2回ほど魔力欠乏症になったからだと思いますよ?」
「いや、それにしたって上がり過ぎだよ?」
「そうなのですか?2倍づつ増えて行くのでは?」
「魔力が2倍になるのは最初だけで、後は人によって違うけど、だいたい1.5倍程度だよ」
うわー、僕って上昇率もおかしいんだ。
「待て、おかしくないか?何故二度魔力欠乏症になっただけでこんなにあるんだ?初期の魔力量はいくつだったのだ?」
「最初は500でした」
「その時点でおかしいぞ。後『空』ってなんだ?見たことも聞いたこともないぞ」
「そう言えば忘れてたね、私も最初見たとき不思議に思ったけど、魔力量に釣られて忘れていたよ。アロイス何か知っているかい?」
さて、僕の本番はここからだ。気合い入れよ。
「その事をお話しする前にどうか母上と王女殿下をこの場にお呼びしてもよろしいでしょうか?」
母上とエリナにも言うって約束したからな。
「あ〜、アロイスの秘密に関する事なんだね?」
「はい、なので母上にも聞いて頂きたいと思います」
「ユーリの事はわかったけど、どうして王女殿下もなの?」
「それは、馬車の中でお話しした時に、私の秘密を教えると約束しましたので」
「何でそんな話になったか聞いても良いかな?」
「申し訳ありません、父上にはお話し出来ません。陛下にならお話し出来るのですが」
「私になら?…貴様もしかして…」
「陛下の考えの通りかと」
親バカでもこう言うところは流石王族ってところかな、すぐに察しがついたようだ。
「そうか、ふむ。まぁ約束をしたのなら守らなければな、良いだろう。おい、誰かベルク伯爵夫人とエリナ呼んできてくれ」
「ありがとうございます」
控えていたメイドが2人を呼びに部屋を出る。




