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不味い串焼きの訳・魔石

「ただ今戻りました」


「おかえり、町はどうだった?」


「もう串焼きは食べません」

これは絶対だ。あんな不味いもの食べたく無い。


「ん?どうしてそうなったの?」


「父さん、実はね。アロイスが屋台で何か食べるって言うから2人で串焼きを食べたんだけど、2人して吐き出すくらい不味くて、もう屋台で串焼きを買うのは辞めにしよってなったんだ」


僕が怒りを露わにしていたら、兄上が代わりに説明してしてくれました。


「あー、ユリウス達もハズレを引いたんだね」


「「も??」」

てことは父上達も不味い串焼き食べたのか。


「実はね、これはこの町の一種の人助けみたいなもので、広場にある屋台の半分くらいが質の悪いお肉を使っているんだよ」


何故半分もそんな事になっているんだ。


「質の悪いお肉を出すことのどこが人助け何ですか?」


「それはね。そもそもあのお肉は、この町にいる低ランク冒険者達が持ってきた物なんだけど、本来は買い取ることもない魔物のお肉を冒険者が少しでもお金を稼げる様に買い取ってあげてるんだよ」


低ランクだから割の良い仕事がないのかな?だからって屋台として出すなんて。


「では何故それを屋台に出すのですか?」


「買い取ったからには売らないといけないからね。広場にいる店主達が自分たちで考えた事らしいんだけど、この町にきた人達にくじ引き感覚で売る様にしたみたいだよ」


くっ、まんまと罠にハマった。


「やられましたね、兄上」


「そうだね、僕たちはくじ運が悪かったらしいね」


「父上はどこが美味しい串焼きを売っている屋台か、知ってますか?」


「知らないよ、そもそも屋台の店主達以外に知ってる人はいないんじゃないかな?毎日変えてるらしいから」


毎日だと⁈ではもしかしたらずっと美味しい串焼きを食べる事が出来ないかもしれないのか。


「それだと、文句を言う人も居るのでは?」


「そこはね、屋台の前に注意事項が書いてあるから文句は受け付けない様になってるんだよ。それでも文句を言う人には強制退場してもらうみたい」


「兄上そんなものありました?」


「あー、あったかも。よく見ないで買ったからなにが書いてあったか読んでないや」


「あ、兄上〜」


「ハハ、ゴメンゴメン」


兄上を恨みがましく見ると笑いながら謝られた。


「それにしても、ここの屋台の店主達は強制退場させられるほど強いのですか?」


「そこらの人ではまず勝ち目はないかな?中ランクの冒険者でも勝てないって話らしいから」


おぅ、中ランク冒険者がどれ程強いのか分からないが、腕っ節は強いんだな。


「納得しました」


「さてそろそろ寝ましょうか、明日も早いし」


ちょうどキリも良かったので母上の提案に賛成する。


「はい、おやすみなさい」


「「「おやすみ」」」




翌日食堂が朝の支度をする様な時間に次の町へと向かう。


「アロイス、昨日はお父さんに魔道具の事を教えてもらってたから今日はお母さんが教えてあげる」


今日は母上と勉強か。


「分かりました、宜しくお願いします」


「では前回の続きで攻撃用魔道具が何故作成者によって効果に違いが出るのかね」


いよいよ、製作に関わる話しだ。


「と言ってもこれを説明するには、魔道具製作のやり方を教えればわかってしまうので、魔道具製作について説明しますね」


「はいっ」


「魔道具を作るにはまず、魔石と言われる物が必要です。魔石が何か分かる?」


「分かりません」

雰囲気でなら分かるがここは説明してもらおう。


「では先に魔石について教えるわね、魔石って言うのは魔物の核であり、魔力が固まったものを言います」


核って事は心臓の事かな。

「魔物には核となる魔石が必ずあるのですか?」


「あります、むしろ魔石があったらそれは絶対に魔物です」


どうやって魔物は魔力を固めてるんだ?


「母上、魔力を固めると魔石が出来るのですよね?」


「そうよ」


「魔物はどうやって魔力を固めてるのですか?」


「逆よ、魔力が固まると魔物になるの」


「ではもし、意図的に魔力を固めたら魔物が発生するのですか?」


「もしそんなことが出来たのなら、そうなるわね。実は昔魔力を固める研究をしてる人がいたらしいのだけど、その人の話では人種いえ全ての種族にそんな事出来る者は居ないって」


「何故でしょう?」


「魔力が足りないらしいわ。魔石を作るには膨大な、それこそどの位必要になるか分からないほどの魔力を圧縮し続ける必要があるみたいよ」


「それなら人数を集めれば良いのでは?」


「それもやったらしいわ。それにね、当時の魔法使い達の魔力総量知ってる?」


「母上達と同じくらいでは?」


「いいえ、私達の1万倍よ」


い、1万倍⁉︎確か母上達が5万以上あってその1万倍だから…お、億超え⁉︎


「……」


「アロイス、思考が止まってるわよ」


「はっ!すいません。あまりの衝撃に固まってしまいました」


「まぁ、無理もないわね。私も現実逃避したから」


「何故そんな量になったのでしょか?」


「どうも、その当時には弱いのに沢山の魔力をくれる魔物が居たらしいわ、それを乱獲してそこまで上げたそうよ」


なんとかスライム的な?狩り尽くす勢いで殺しまくろう。


「なら僕たちもその魔物を倒せば魔力がとんでもない事に出来るのですね」


「それは無理よ。当時の人達によって絶滅させられたみたいよ」


当時の人達に死を。いやもう、死んでるか。クソー良い事聞いたと思ったのに。

いや、待てよ。魔物は魔力を固まって出来るのだから探せば居るのではないか?


「でも昔の話しですよね?今なら探せば居るのでは?」


「それがね、どういうわけか絶滅した種族はもう現れることが無いのよ」


何故だ‼︎誰だそんな設定にした奴‼︎創造の神か‼︎あの野郎次会ったら文句言ってやる‼︎

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