魔道具・一つ目の町
「魔道具作成か、じゃぁ王都までの道は魔道具についての勉強にしようか」
「宜しくお願いします」
普段から魔道具使ってたけど、そういえば構造とかよく知らないな。
「魔道具とは色々な用途があるけど、分かるかな?」
「はい、魔道具には生活に役立つものから戦闘に役立つもの、また使い道のない様なものまで幅広く作られています」
「その通り。生活用はいつも使ってるからわかるね。攻撃用は見たことあるかい?」
「いえ、ありません」
「まぁ、そうだよね。あまり人目の触れる所には置いてないからね」
「攻撃用の魔道具とはどんなのですか?」
「そのままの用途だね。魔物と闘うときに使うんだけど、作成者によって威力や効果が違ってくる」
「なるほど、では違いが出るのは魔道具の作成と関係があるってことですね?」
「その通りだよ、っと町についた様だね今日のところはここまでにしておこう」
「分かりました」
なるほどなぁ作り手によってものが違うのか、昔の感覚だとありえないことなんだけどこの世界では全く同じ物の方が珍しいのかも。
「ベルク伯爵様、ようこそおいでくださいました」
門番の衛兵が敬礼をしてくる。
「1日しかいないけど宜しくね」
「かしこまりました、宿はどうなさいますか?」
「いつもの場所で良いよ」
「では直ぐに手配しときます」
「あとこれは、心付けね」
「わざわざ、申し訳ないございません。ありがたく頂戴します」
「父上、今のは?」
「ん?心付けの事かい?あれはね、宿を手配してもらったり他にも、私達が来た書類の作成なんかで迷惑をかけるから渡してあげたんだよ」
なるほど旅館とか、ホテルのウェイターなんかに渡すチップみたいなものか。
「これも貴族の義務ですか?」
「これは暗黙の了解みたいな感じかな。必ずしも貴族だけではないからね」
「では衛兵に何かしてもらったり迷惑をかけるような事があれば渡せば良いのですね」
「うん、それで良いよ」
「宿に着いたら好きにして良いからね」
「はい、では少し町を見に行ってみます」
「分かった、くれぐれも問題を抱えて起こさないようにね。念のためユリウス、着いていってくれるかい?」
「分かったよ父さん、アロイス一緒に行こう」
「はい。兄上は何回か来た事があるのですか?」
「二回くらいしか来た事ないよ」
「では道案内をお願いしても?」
「それくらいなら大丈夫かな、どこか良いお店と言われたら困るけどね」
「良いお店は自分で見て確かめる方が僕は好きですので、大丈夫ですよ」
「なら良かった」
「では着替えて行きましょうか」




