初めての魔法②
「ザパーン」
「アロイス!調子に乗りすぎです!」
やべっ、あまりの嬉しさに魔力流し過ぎた。魔力止めよう。
「すいません、少し興奮し過ぎました」
「まったく、そんな調子で魔法使ったらすぐに魔力が無くなるわよ」
そうだった魔力は有限だ、無くなったらまた魔力欠乏症になっちゃう。
「ステータス」
名前:アロイス=フォン=ベルク
年齢:5歳
所属:ベルク伯爵家次男
状態:健康
魔力:800/1000
適性:火•水•風•土•闇•光•炎•氷•雷•金•『空』
「うわっ!200も魔力使ってる⁈」
「ずっと出しっぱなしにしてたあげく、魔力量を増やすからそんな事になるのです。そんなんじゃ魔法使いになんかなれないわよ」
「気を付けます」
ふむ、残り魔力量を考えながら使わないとならないのか、どの魔法がどのくらい魔力を使うかしっかりと検証しよう。
「では、気を取り直して次は火」
「はい」
火か、これはライターをイメージするか。よし、着火。
「ボッ」
「出来ました」
ちゃんと出来た。やっぱり魔法って楽しい。けど、あんまり調子にならない様に気持ちを抑えないと。
「うん、良く出来てるわ。じゃあ次は風」
風か、扇風機あたりでもイメージしてみるか。
スイッチオン!
「ヒュー」
「よし、出来た」
「ええ、それで良いわ。次は土ね」
土、土、土?
「母上、土ってどんな事出来るのですか?」
「そうね攻撃魔法だと、土の塊を飛ばしたり、石を飛ばしたりかしら?防御魔法は土の壁や石の壁ってところかしら」
「でもまだ攻撃魔法はやらない方が良いですよね?そうなると防御魔法ですか?」
「ええ、攻撃魔法はやめておいた方が良いわ。最初は土を動かす事をしてみなさい」
「分かりました」
土を動かすか、シャベルで掬う?それだと穴が出来るな、じゃー地震?とんでもないことになりそう。ダメだな上手くイメージが沸かない、漠然としたものでも大丈夫かな?取り敢えず土が動くイメージをしてみよう。動け!
「グググ」
「動いた」
「動いたわね」
なんか地味ー、母上の反応もイマイチだし。
「まぁ最初はこんなものでいんじゃないかしら」
「そうですか?」
「そうよ、それに土を動かす魔法は農家にとって、とても重要なことよ」
あーまぁ畑耕すには便利だね。
「確かに農家にとって必須ですね」
「わかればよろしい。では次よ、分かりやすい光にしましょうか」
光は簡単だな、電球のスイッチオン
「ピカー」
「出来ました」
「良いわ。では最後に闇」
闇かー、闇っぽい魔法といえば影、影を伸ばしてみよう。昔、漫画で見たことあるからそれをイメージして。
「スーッ」
「伸びた、出来ました」
「何故闇と聞いて影を思い浮かべたか分からないけど出来てるわ」
あれ?この世界で影を操ったりしないのかな?なんとかウルフとかいて、影の中に入って不意打ちしてきそうだけど。
「影って闇っぽいと思ったので、影を伸ばしてみたのですが」
「影の魔法は闇魔法で合っているのだけど、魔物が使うイメージが強いからあまり人気が無いわね」
なんだ影魔法あるんじゃん、そしてやっぱりなんとかウルフか。
「影魔法使う魔物ってウルフ系ですか?」
「いえ?ウルフと限らず強い魔物はだいたい使うわ」
おう、影魔法、魔物に人気だな。影を使って自分を2人に増やしたり、影を鋭くして串刺しにしたり、強くてカッコイイもんな。まぁ魔物がそんな事考えてるわけは無いけど。
「最後にもう一回ステータスを見てみなさい」
「はい」
「ステータス」
名前:アロイス=フォン=ベルク
年齢:5歳
所属:ベルク伯爵家次男
状態:健康
魔力:400/1000
適性:火•水•風•土•闇•光•炎•氷•雷•金•『空』
めっちゃ減ってる!
「さらに半分になってしまいました」
「使用魔力の無駄が多いから沢山減るのよ。まぁ、初めてだからそんなもんよ。本来ならもっと日にちをかけて色んな属性魔法を使うんだから1日でやってしまうアロイスがおかしいのよ」
母親におかしい呼ばわりされた、これは僕の所為なのか?




