礼儀作法・魔力上昇
朝食を終え自室に戻って暫くすると母上が部屋に入ってくる。
「それじゃあ始めましょか」
「宜しくお願いします」
「ではまず初めに姿勢から直していきましょうか、まずは自分よりも上の人に対しての挨拶の姿勢から」
これは練習したから大丈夫だろう。
「全然駄目ね、まず角度が違う、それから体が曲がってる、あともう少し力を入れてピシッとしなさい。今のままでは何処に行っても恥をかくだけよ」
なっ!結構自身あったのに、これで駄目なんて。色々緩いところはあるが礼儀作法にはうるさいんだな。気合を入れ直すか。
「はい、すみません。また一から教えて下さい」
「良いでしょ。貴方に完璧な礼儀作法を叩き込みましょう」
それから今日一日みっちりと礼儀作法を教えられた。
「今日のところは終わりにしましょう。続きはまた明日からです」
「ありがとうございました」
ふぅ、今日は終わりか。にしても礼儀作法ってヤバいな、いくら前世の知識があろうが全く出来ない、形は全く同じなのに全然駄目と言われると、昔から出来ていなかった事に落ち込む。
「今日は全く魔法の練習しなかったな、まぁしてる暇も無かったが、寝る前にやるか」
それから圧縮した魔力を動かす練習を寝るまでする。
そして翌日から、夜まで礼儀作法の練習をし寝る前の少しの間だけ魔法の練習をする日々を続けていった。
「アロイス、良く頑張りました。まだ完璧とは言えませんが、年齢を加味すれば及第点でしょう」
ここまでやって及第点か、これを貴族だけでなく冒険者たちにも習得させるのか、礼儀の塊みたいな国だな。
しかし貴族と平民の結婚に反対の声が少ないのも頷けるな、皆んなが礼儀作法を習得すれば育ちの悪さなど気にもならないだろうからな。
「ありがとうございました。これからも精進していきます」
「ええ、そうね。貴方ならきっと大丈夫よ。さて礼儀作法はこれで終わりです、謁見の日まで残り少ないけど、頑張ったご褒美に魔法の練習をしましょうか」
よし!魔法練習の再開だ。圧縮魔力を動かす事しか出来なかったから物足りなかったところだ。でもそのおかげで圧縮魔力を動かすことは容易に出来る様になったから、そこまで不満があったわけでは無い。
「宜しくお願いします」
「余程魔法が好きなのね、嬉しそうな顔しちゃって」
また顔に出ていたのか、きっとこれが子供っぽいところなのだろう。ポーカーフェイスも学んでおくか。
「いえ、礼儀作法が嫌なわけではないのですが、やはり魔法となるとワクワクしてしまう様で」
「まぁ良いわ、私も昔はそうだったから、取り敢えず前回のおさらいをしましょうか」
「はい、それと寝る前に少しづつ圧縮魔力を練習していたのでこちらも出来る様になりました」
「そ、そう。魔法に関しては習得が早いわね、でもしばらく圧縮魔力を使うことはないので、忘れないくらいにしておけば良いわよ」
「分かりました、そう言えば魔力量が上がった理由を教えて頂いてません」
「そう言えばそうだったわね、すぐに礼儀作法に入ってしまったから忘れていたわ。まず魔力量を上げる方法は2つあります、一つは貴方が体験した魔力欠乏症による強制魔力上昇、もう一つは魔物を倒して魔物の魔力を自分の糧にする譲渡魔力上昇、譲渡って言葉を使ってるけど強奪に近いのよね、とゆうか強奪ね。言葉が悪いから譲渡って事にしてるだけみたいよ」
やはり魔力欠乏症で魔力量か上がったのか、予想通りだな、にしても殺して魔力を自分の物にしているのだから完全に強奪だな。
「なるほど、では何度も魔力欠乏症状態にしたり、魔物を倒しまくれば魔力が上がっていくわけですね?」
「まぁ、普通に考えればそうなるわよね。でもね、両方ともメリット、デメリットがあるのよ」




