魔力欠乏症
「んー、ん?あれ?何でベットで寝てるんだ?」
確か父と魔法の勉強をしてて魔力を動かしていたはず。
あっ、思い出した魔力が溢れて急に意識が遠いたんだ。
「アロイス起きたかしら?」
疲れ切ってる顔の母が横にいた。
「母上、ご心配をおかけしました」
「良いのよ、貴方は何も悪くないの、悪いのはあのおバカな旦那だから」
ちょっと、いやかなり父に怒っているな。
「それより、体は大丈夫?自分に何があったか覚えてる?」
「少し怠いですけど体に異変はありません。確か魔力を動かしてる最中に魔力袋から魔力を溢れてそのまま気絶してしまったんだと思います」
「その通りよ、貴方は魔力袋から魔力が全部無くなってしまうほど魔力を体に巡らせてしまったの。魔力袋から魔力を全部無くしてしまうのを魔力欠乏症って言うんだけど、貴方はその状態になってしまって丸2日寝ていたの」
丸2日だって⁈何でそんなに眠っていたんだ。
「何故2日間も寝ていたのでしょう?」
「私たち人種は魔力が無いと起きていられなくなるの、かといって死ぬわけでは無いのだけどね。それでね、初めて魔力欠乏症になると例外なく最低2日間は眠ってしまうの。これは未だ解明されてない謎なのだけど、体の構造を変えてるだとか、単に疲労困憊の状態になっているだけとか諸説あるわ」
「なるほど、では僕がおかしい訳では無いのですね」
「ええ、そうよ。そこは安心しなさい、ただ本来ならしっかりと魔法のことを勉強して予め魔力欠乏症の事を教えてからさせるものなのだけど、あの人のせいで何の予備知識もないまま倒れてしまったから怖かったでしょ?」
確かに意識が遠のく瞬間は早くも二度目の人生が終わったかと思った。
「多少の不安はありましたが、こうして訳を教えて頂いたので大丈夫です」
「そう、なら良かったわ。それで今後なのだけどもうあの人には任せられないので次回からは私が魔法のことを教えるわね」
有無を言わせない笑顔で言われてしまった。
「わ、分かりました。宜しくお願いします」
「ええ、任せてちょうだい。でも貴方はまだ本調子では無いから魔法のお勉強は2、3日経ってからね」
体は確かに怠いが、早く魔法を使ってみたいんだよな。
「いえ、私は大丈夫…じゃ無いので休ませて頂きます」
大丈夫だから早く教えてくれと言おうとしたら無言の笑顔で見られた。怖い、母上は怒らせてはいけないな。
それから何事もなく平和な3日間が過ぎようやく許しが出たので、魔法の勉強が再開する




