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お勉強②

いよいよ魔法か、楽しみではあるが父の教えとはどれほどのことなのか怖い気持ちもあるな。


「宜しくお願いします」


「では、まず初めに魔法とは何なのかから始めようか、

魔法とは魔法の神様のお力の一端をお借りして行使するものと言われている。そしてどのように行使するかといえば、この世界に住む全てのものに宿っている魔力袋と言われる器官がある、そこから魔力を吸い上げ放つ、

簡単にいえばこんな感じかな」

全てのもの?人間以外にも扱うことが出来るのか?


「父上、全てのものとは人間以外にも魔法を使えるのですか?」


「いい質問だね、アロイスはこの間初めて屋敷の外に出たから知らないだろうけど、この世界には人間の他にエルフ、ドワーフ、獣人と言われる人種がいてその他に妖精や精霊の様な幻種あと魔物かな、神獣や幻獣種などもいるけどこの方達は、まず人の前には現れないから何となくで覚えとけば良いよ。それで質問の答えだけど、今言った全ての種族が使うことが出来る。種族的に使えない魔法なんかもあるけど、それはまた今度教えてあげる、今は魔法の行使を教えるね」


人間以外にもいるのか、種族関連の本は見なかった様だな。


「分かりました。続きをお願いします」


「うん、それで魔力袋から魔力を吸い上げるにはまず魔力袋の中で魔力を動かす必要があるんだ。これは感覚でしか覚えられないから決まったやり方がある訳ではない。まずはやってみようか、魔力袋はお臍辺りにあるからそこを意識してグルグル回してみようか」


なるほど、言葉で説明するよりやらせた方が速いってことか。

まずは魔力袋の感知から始めよう。

ん?分からん。


「父上、わかりません」


「ではわかるまで集中しなさい」

えっ?なんかいつもの優しい父の感じがしないぞ。


「アロイス、集中出来てないぞ」

ちょっと怖い。


「済みません、集中します」

慌てて集中する。

魔力袋、魔力袋、いまいち分からんのだが。


「はぁ、まだ分からんか。ここだ此処」

そう言ってお臍辺りにを強く押す。

うっ…ちょっと苦しい、てかどんどん強くなってくる。

このままでは不味い、色々ぶち撒けそうだ。

胃の中から何かが込み上げて来そうになった時、胃の内容物以外に別の何かがあるのが分かった。


「うっ…ち、父上魔力袋分りました!」

吐きそうなのを無理やり抑えて父に言い放つ。


「おっ、ユリウスより早く見つかったね、ユリウスは全て吐き出してから確認できた様だったからね、じゃあ早く魔力動かそうか」

一瞬にして元の優しい父になったが言ってることが優しくない。


「は、はい」

魔力袋の中にある暖かいものを感じ取り動かそうと試みる。


んー、難しい。少し動いてるのは分かるが殆ど動いてないに等しい。


「父上、ほんの少ししか動きません」


「気合が足りんのだ」

怒られた。

気合でどうにかなるのかよ、てか脳筋みたいな台詞だな、魔法使いってもっと知的な感じじゃないのか?

話し方も変わってるし。


「コツを教えて下さい」


「コツなど無い。グッと力を入れてガーって回すだけの簡単な事だ、こんな事でつまづいては魔法使いになんかなれんぞ」


意味わからん、説明が壊滅的に下手くそだな。

普段は分かんなかったけどこの人、脳筋確定だな。


「グッと力を入れてガーって回すんですね、やってみます」

意味分かんないけど取り敢えず力を入れてみるか。


おっ、さっきより早く動くぞ。

力を入れる事は間違えでは無いみたいだ、ガーっと回すか…これは本当に意味分かんない。

回す、回す、回す、んー、水の中にスクリューでも入れた感じでやってみるか。


うわっ、回しすぎて魔力袋から溢れてきた。


「ち、父上ま、魔力袋から溢れて体中に回ってしまいました」

ヤバイ、これどうなっちゃうんだ。

止まらないし!体が怠くなってきた。


「アロイス!魔力の回転を抑えろ!」

遠くの方で父が何か言ってるのが聞こえるが、意識が遠のいていき聞き取ることが出来ない、そのまま僕は崩れる様に倒れた。


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