お披露目②
「そうか、アロイスがそこまで言うなら、私が責任を持って強い魔法使いに育てよう、差し当たったて明日から魔法の勉強と行くか」
嬉しそうな顔をしながら言われては断れないな、ミスったかな?
でも魔法の勉強は必須だろうから願ったり叶ったりか。
「良かったねアロイス君、アーガスの教えは中々受けられるものじゃ無いから良い経験になるよ。おっと、私ばかり話していては他の人が来れないだろうからそろそろ退散しますかね」
「はい、父上の期待に応えられる様励みます。本日はありがとうございました」
ヴィンテーヌ公爵が去っていき、今度はヴィンテーヌ公爵とは真逆の中々に太っている貴族が前に立つ。
この様な貴族は大抵圧政を敷いて私腹を肥してるのが相場だ。
「アロイスと言ったな、私はワルディ=フォン=デブロン侯爵だ、子供だからといっていつまでも失敗が許されるとは思わない事だな」
ほらな偉そうに上から物を言う。
「初めましてデブロン侯爵様、本日はお越し頂きありがとうございます。デブロン侯爵様のご指摘しかと心に刻みこれから励んでいきます」
ここは相手を立てて下手に波風を立てない様にするのが一番だな。
「うむ、その言葉忘れるで無いぞ貴様の恥は親の恥、ベルク伯爵に迷惑をかけぬ様心掛けろ」
ん?言い方は偉そうだが父のことを想って言っているのか?もしそうなら名前負けもいい所だぞ、ワルでデブなんじゃ無いのか?
「デブロン侯爵様、本日は息子の為にそうこそおいで下さいました。侯爵様のご指摘どうりこれから勉学に励む様躾けますので今この時は大目に見て頂きたく存じます」
デブロン侯爵を警戒し体が少し強張っていると、父が割って入る。
「ふむ、まぁ此度は初めて大勢の前でのこと今回は目を瞑ろう、ではな」
デブロン侯爵が去って行く。
「デブロン侯爵様は自分にも他人にもとても厳しいお方だ、潔癖と言っても良いほど悪事を嫌っている、まぁこの国では悪事を働く貴族なんか居ないだろうけどね」
「自分にも厳しかったらあそこまで肥えた体にはならないのでは?」
多少不摂生をしただけならあそこまで太らないだろう。
この国で、悪事を働く貴族は居ないのかいい国だな。
「それはデブロン侯爵家の遺伝だね、たとえどんなに痩せようと努力しても痩せる事が出来ないらしい」
おぅ、遺伝か可哀想だな、きっと名前にデブが入ってるのがいけないんだな。
デブロン侯爵に対してはこちらが粗相をしなければ問題無いな。
そのあとも色んな貴族が来るがどれも当たり障りのない挨拶をして僕のお披露目会が終わりを告げる。
結局今日来た貴族で覚えているのは印象の強かったヴィンテーヌ公爵とデブロン侯爵、他には5歳になったばっかりなのに婚約を勧めてくる数家の貴族だけだった。




