喧嘩が好きすぎる
「倭斎隗 ! 」
不意に声が聞こえた
「倭斎隗! 倭斎隗!おい!どうしたの!」
誰かが倭斎隗の身体を揺すっている。
「今すぐ家まで運んで!大至急!」
そして誰かは倭斎隗を車に載せ、何処へ走っていった。俺が入ってるバックももちろん一緒に
着いたのは倭斎隗の家だった。やっと俺は連れてきた女性か分かる。
矢藺菜だったのだ。
「お母さん大変だよ!倭斎隗が……倭斎隗が死んじゃうよ!」
「大丈夫よ」
矢藺菜は焦り顔で女性に縋った。前に会った女性だ。もしかして母親なの?
そしてその母親らしき人は倭斎隗の頬を平手打ちした。
「う……ううん…」
……起きた!こりゃびっくりどころか驚天動地!そんな方法ありかよ!
と俺は思った。
「あ、大丈夫みたいね。一応お医者様呼んどいてくれる?」
「ええ」
結局、倭斎隗は部屋のベッドに寝かされた。
---- またですか。 久しぶりですがね。全く……何時になったら懲りるのですか
「ちょ……痛い、痛いって……いや俺も悪かったって」
「痛いに決まってるでしょうが!腕が折れてるんだから!」
「腕が?馬鹿な!てか俺は誰に殴れたんだっけ….…」
「知りませんよ!全く。私は帰りますからね。三日間は喧嘩禁止です」
医者はドアを雑に閉めて帰っていった……
「三日目か……そりゃないよ」
呆れた。三日目程度でこれかよ。若さつーか….…
「あ、鐘道。どしたよそんな顔して」
「……どうもしない」
「もしかしてお前のせいだとか思ってるの?」
ドキッとした。そうなのだ、あの叫びが無ければ
「だーいじだいじ、ありゃ仕方無いって。まあ俺もびっくりしたけど」
「倭斎隗……」
「ごめんね」
時刻は夕方部屋を夕日が染めていた




