趣 生徒会室破壊致します
女子生徒に渡されたから、てっきり女子生徒が抱いて持ってくものだと思っていたが……
世の中そう上手くは回らない様で箱に投げ込まれてしまった。
という訳で今は箱の中に居る。
狭いし、なんか色々有って危ない。つーかもっと物を大事にしろと言いたくなる。
おっと、そんな事考えてる内に生徒会室に着いたらしい。
生徒会長の足が止まる。何だろう?
生徒会室の扉は窓にヒビが入った鉄の扉の様だ。学園に全く合わず、酷く古い。
「確かバット有ったよな?貸してくれるか?」
会長は手を後ろに出す。
「確かに回収したバットは有りますけど、釘バットですよ?」
「それでもいい。」
女子生徒は血のついた釘バットを会長に渡した。
そして、会長はそれを振りかざすと
生徒会室の扉に向かって振り下ろすのだった。
バットはガラスに命中、ヒビが入り今にも壊れそうなガラスは無残にも死んだ。
「か、会長っ……!?」
バットを渡した生徒達は開いた口が塞がらない、目の前で破壊行為等といった行為を始めて目の当たりにしたからだ。
しかし、俺はというと「青春だなぁ」ぐらいにしか感じてなかった。
しかし、止めに入ったのは意外にも玲本 維人だった。
維人は荒ぶる生徒会長に近づき、そっと足を掛けて転ばした。
「会長、そんな下らない事をしている場合ですか?」
床に寝転んだ、生徒会長に玲本 維人は言った
「ぶち壊してやる……この学園も生徒会も何もかも」
会長は眉間にシワを寄せながらそう言った。
「と、とりあえず中に入りましょう……」
「そうですよ!」
言われるがままに生徒会室に皆は入っていった。
俺が入った箱は生徒会室の一番後ろにある、今にも壊れそうな机に置かれる。みんなが椅子を集めて、とりあえず中心に集まった。可哀想に……机すらない
「とりあえずみんなの名前と学年を言おうか。はぁ……まずは俺から」
生徒会長は苦しそうに話した
「二年A組、野村直人。生徒会長としてこの学校を引っ張るっつーか壊していきたいと思ってる。よろしく。」
それから自己紹介が続いた
「同じく二年C組の花崎希。私は副会長として生徒会長を支えていきたいと思うんだけど何だか支えるより止める機会の方が多くなりそうね。とにかくよろしく
」
「……二年C組の山恒康晴、会計監査。以上。」
ふと、生徒会長の方を見たら寝てた。どうみても寝てる。だって目を瞑って机にうつ伏せなんだから。
……言い出した本人がこれって大丈夫か?
「次は私ですね。一年D組の鷲宮 薺。書記です。とりあえず頑張っていきたいです。」
鷲宮 薺……前に会ったビッチだ。アイツも生徒会?
「最後に俺か、一年Cの玲本 維人。悔しくもこの女と同じく書記。よろしくお願いします。あ、美人だからと言ってこの女と関係は持たない方が無い方が良いですよ。ビッチですから。」
玲本 維人は鷲宮 薺を指差した。すると、鷲宮 薺は椅子を持って殴りかかった。しかし、ひょいとかわして
玲本は笑った。呆れる副会長を他所に俺はこっそり箱から抜け出した。




