ご機嫌な雲の歌うよるに
──ね〜?ホントにこれで飯が炊けるのか?
家に帰り、置いといた米を炊飯器にセットしたのだが
「信じられないよ。これを押したら飯が炊けるなんて!」
倭斎隗は炊飯器のボタンを押そうとしない。
「いいから押せって!」
「ん〜。仕方ないなぁ……」
こうしてやっとボタンは押された。本当にめんどい男だ。やれやれ。
「これで炊けてなかったら、殴るよ。」と腕を俺に寸土目で向けた。
「だから!炊けるんだっての!!俺が怒るぞ!」
すると、倭斎隗はベットに横たわった。
「疲れたから、寝る。」あっとゆう間に寝てしまう。
俺は電気のスイッチをパチリと押した。
特に眠くも無かったので、窓から外を見てみる。浜辺が見える。浜辺には誰もいない。それもそれで綺麗なんだがなぁ。と溜息をついてみた。
「やほ!久しぶり!」と声がした。なんだか聞いた事のある声だ。
「あ、女神……って!男の格好してるんですか!」
女神は声こそ女神だが、姿は小学生高学年ぐらいの男の子だった。パンツ対策かよ。くっ!
「あっ!今、馬鹿の癖にって思ってたでしょ!お見通しなんだからね!」
俺はそんな事は思って無かったのだが……
「あのね!この格好はパンツ対策なんかじゃなくて、ただ私が気分を変えたくて……」
今更気づいたのだが、女神は逆さまだった。逆さまに飛んでいるのだ。
「ねんどいから敬語やめるわ。で、なんで来たわけ?」
逆さまの女神は向きを直して、言った。
「前に言ったでしょ!学校に行けって!どうなったか聞こうと思ってね!ね?」
女神は俺の額に人差し指を当て、ぐるりと一回転させた。その指は悔しくも柔らかい。
「支配か。そうとう面倒臭いよ。何しろ狂人、ビッチ、女好き、変人、モブ等揃い踏みしてやがるよ。しかも、野犬団だとか変な集団もいるし。」
ショタ女神は腕を組み、うんうんと頷いた。
「ま、頑張れとしか言えないけどね。一つだけ教えてあげられる事があるんだ。」
「一つだけ?」
ショタは浜辺を向いた。
「野犬団はこの街に来ている。そして、その一人の名前は友暖。じゃ、よく寝るんだよ。」
こうして手を振りながら女神は消えた。
野犬団来てるのか。疲れたから俺は窓で寝た。




