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別荘があるらしい
「そうか。旅館やホテルに泊まらなくてもいいのか。」
人々の居なくなった浜辺で倭斎隗は言った。
「家の別荘に行けばいいんだ。よし、行こう。」
こうして、別荘に行くことにした。
「あ〜懐かしいな〜。三才の時以来か。」
「三才!?三才でこの別荘に?」
「普通じゃない?」
倭斎隗はそう言うが、目の前に有るのはどう見ても一軒家だ。しかも、庭が付いており池まである。
「はぁ〜世の中には違う世界があるんだねぇ。俺が住んでたアパートなんて4畳ぐらいしか無かったよ。」
その別荘を腕組みしながら眺めていた俺に
「4畳?畳って何だ?」
と言った。
気にしてられないので、ニッコリと笑って流した。
────中はとても広く、綺麗だ。
俺は窓の側に置いてあるテーブルに座った。
窓からは海が見える。夕日が四分の一ぐらい海に沈んでいる。もう、夕方なんだ。と目を瞑った。
「しまったっ!」
突然の悲鳴に一気に浸っていた気分も吹き飛んだ。
「俺……料理出来なかったんだ。どうしよう……」
ああ…どうやら新しい事に挑戦しなければならないみたい。
でもぬいぐるみって料理出来るの?




