表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/46

第二の支配者

午後の授業を終えた俺達はさっさと帰ろと思って、準備をしていた。

「おい、校則違反!」

妙に高い声が聞こえた。

「何だよ。校則違反なんてしてないだろ!」

声の方向には美形の男が居た。

「その顔自体が校則違反なんだよ。このヤクザ男!!!」

随分とハッキリ言うもんだ。大体合ってる気もするけど。

「そーよ、そーよ!」

ん?声だ。後ろに何人か女が居た。

「早く帰りなさいよ!維人君が命令してるでしょ!」

ギャーギャーと喚くその女達はうるさい。さすがに嫌になったのか倭斎隗は離れようとした。だが、

「ちょっと待ちな。バックからぬいぐるみがはみ出てるぜ。」と玲本 維人れいもといとは引き止めた。

直感的にバレそうだ。と思い、バックの中に隠れた。

「あ、今ぬいぐるみが隠れたぞ!ちょっとそのぬいぐるみ見せろ!」

「あ!何するんだ!」

バックが引っ張られた。そして、強引にチャックが開けられて、その美形顔を眺める事が出来た。眺めたくも無かったがな。

「ほら、ぬいぐるみだ。しかも、三毛猫か。」

ぐいと首のあたりを掴まれて、取り出された。

「中学最強と呼ばれたお前がぬいぐるみを持ち歩くとはな。今更そんな事でイメージ変わるとでも?」

なんとかぬいぐるみの振りをしているが、結構この男力が強くて痛い!早く離してほしい。

しかも、女達が眺めてくるので恥ずかしくてしょうがない。

「かわいいー♡」その声と共に男からは解放された

がしかし、

今度は女の方に囲まれてしまった。しかも、ベタベタと触ってくるのでくすぐったい。

「モフモフだー♡何このぬいぐるみー!欲しい〜!」

頬を擦り付けられたりするのも勘弁して欲しい。中身はおじさんなんだから。

と、急に頭を掴まれた感覚。そして、バックに入れられた。倭斎隗が取り上げたのか。助かった。

「いくらぬいぐるみが可愛くたって、お前の中学時代は変わらないならな!」

倭斎隗はそれをガン無視。そのまま歩いていった。



ぷはっ!あ〜苦しかった。何であんな目に……

気づいたら、学園の門にいた。

"ディアニシス学園"門にはそう彫ってある。厨二病か。そんな事を思った。

揺れていたバックがピタリと止まる。何かあったのだろうか。ちょっと見てみた。

「あっ!里寝安が!」

路地裏に里寝安と男が五人程いる。明らかにまずい。

「おい!倭斎…」と言ったら「分かってる!」と言い放ち路地裏に走った。そして、囲んでいた男達に校舎言った。

「おいおい?それでも脅しかよ?はぁぁ……これだから厨房は。」

そんな煽り文句で怒らない訳が無く、一斉に襲いかかる男は達!だが、

「脅しつーのはこーやんだよ!」と攻撃をかわし、頭を引いて頭突きをした。一人はそのまま気絶した。

それに慄く他、数人。そして、その場から逃走しようとしたのだが、

「待ってね……」と一人転んだ。足を掴んだのは里寝安りねあだった。

男は頭から血を流す。そして、その血を里寝安は舐めた。信じられないが、確かに舐めたのである。

「んん……汚れた血。素晴らしいぃです…」

笑っていた。それは、学校で見る姿とは別人の様だった。

「な、なんだよ!この化け物!」舐められた男は側にあったパイプで殴り、逃走した。

「助けてくれて、有難うございます。それじゃ。」

何事も無かったの様に里寝安はその場を去った。

狂っている。だが、まだまともだ。と密かに思った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ