ビビっていいよね?
今、俺が居るのは倭斎隗のバックの中だ。
ぬいぐるみがバレずに学校に来られる方法の一つである。しかし、なぜこうなったかはちょっと前に遡る。
倭斎隗はいつも通り、朝食を食べて学校に行こうとしていた。が、ダメ元で俺は言ってみたんだ。
「学校に行っていいか?」と
そしたら、
「別に良いけど。」とOK!が簡単に出たのだった。
とゆう訳で、バックの中に居るのだ。
バックの中は狭い。ま、当たり前なんだけど……
息は出来る。チャックが少し空いているのである。
意外だったのは通学方法が歩きな点。矢藺菜 は送り迎えを車でして貰ってるのに。色々とひどいなぁ、この家と思った。
人の気配がしない。今なら顔だしても大丈夫かもしれない。そう思った俺はバックのチャックから恐る恐る顔を出してみた。
「嘘……これが学校!?」と思ったのはあまりにも広いからである。しかも、校舎はピカピカで端が見えない。前世の私立高の校舎は中等科の校舎に負けている。情けないぞ……
あ、中等科が分かったのはそこに居た中学生らしき人が校舎に入っていったから。(中学生だよね?)
突然、倭斎隗の歩きが止まる。何だろう?見てみる
「おいぃ?中学最強がこんな所にぃぃ??お気楽だねぇ?え?」
ひ、ひいいい!!バックの中に顔を引っ込めた。倭斎隗の目の前に居る男は顔に傷があり、髪は金髪。背丈は190cm程ある!前世の俺なら明らかに殺られている男だろう。
「邪魔だ。どけ。」と倭斎隗 の声が聞こえた。そして、腹を殴る音だ。ドスンとしたその音はこの世で赤ん坊の鳴き声の次に恐ろしいだろう。
ぴょこっと顔を出した。見えたのは蹲ってるさっきの男だった。
「ねぇ?大丈夫なの?」と小さな声で聞いた。
つまらなそうな声で「大丈夫だよ。つかこんな事でビビってんのかよ。おっさんだろ。」
おっさんと言われて、ちょっと腹が立ったのでバックにまた戻る。
おっさんでもビビるのだ。目の前で喧嘩したらね。




