表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネコのぬいぐるみでも学園支配できるかな?  作者: 水井時零
この家の人々を知ろう編
12/46

みずいろのりぼんをかけてくれました。

馬鹿女神のアドバイスによれば、「学校に行け」か。

しかし、どうやってバレずに学校に行けるんだ?

───突然、入る初夏の風。平等にこの風は吹いているのだろう。偉いなぁ、地球。

ま、それは後で考えるとしてちょっと散歩にでも行くか。

──初夏の風が止む。辺りに静寂が生まれ、芸術を創り出した。

散歩つっても家の中だけどね。部屋からちょっと外に出てみたかった。まだ、この家の事を知らなすぎるからだ。

ドアノブにびょんと飛んで、ドアノブを下げた。こんな事は慣れっこだ。

ドアが開く。そこから、広い廊下へと出た。

さて、ここから問題だ。家の中には使用人がいっぱい居る。どうやってバレないよう進むか。

やはり、ぬいぐるみの振りをするしか無いのだろう。

───妹の部屋の前に着いた。

あまり、年頃の乙女の部屋に入るのは嫌だが仕方ない

ドアノブに飛び乗り、ドアを開けた。

果たして、矢藺菜の秘密は!?ワクワクな気持ちで部屋に入った。

あ、中に入ったら、ドアを閉めてと。(バレるからね)

第一声は「え!?」だった

そこは何一つ散らかってなく、服が落ちてるわけでもなかった。部屋の左側にテレビがある。見たこともない程大きなテレビ。信じられない……俺はそっとその部屋を後にした。

───ふと、香水の香り。

女性が居るのか。向こうに歩いた。

すると、そこは小綺麗な椅子と彫刻がしてあるテーブルがあるテラスだったようだ。さっきまで室内だったのに?不思議な家だ。

椅子に座ってるのはとても美しい女性であった。宝石ならサファイアにでもあたるのだろう。

女性はティーカップをテーブルに置いて、なんとも退屈そうに椅子を揺らした。

美しさには弱く、つい誘われたようにトコトコと歩いてしまった。

すると、女性は気づいた。と、俺も気づく。さもぬいぐるみの振り。表情を固めてみた。

「あら、かわいいぬいぐるみね。矢藺菜のかしら。」

ふんわりとその綿みたいに柔らかな肌で持ち上げられた。

「でも、何か寂しいわね。」じっと俺は見られている。瞳は綺麗な黒色でそれ以外の存在を悪と決めつけるかの如く。

「そうだ。」と女性はポケットから紐を取り出した。

リボンは俺の腕に巻かれた。

「その水色のリボンは家族の証拠。ふふ、可愛らしいんだから。」

チュッと優しい口付けを額にしてくれ、テーブルの上にとんっと置かれた。女性の空気はこの汚い世界を浄化するかの様に澄んでいた。

女性が席を立って、移動したのを見計らって俺はこっそり部屋に戻った。

時刻は夕方。夕日が庭を染めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ