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「つまり、人間としての発達の段階のどこかで失敗したり、器質的・器量的な問題を先天的に持っているとか、後天的に得てしまったとか、理由は色々だろうけれど、結果として──本質的な自身の能力を育むことそのものを、本人がどこかで放棄することを選択した結果として──そうなる。生命として劣化した病んだ状態に墜ちてしまうんだよ。取り換え可能どころか、いなくてもいい、むしろいない方がいい、そんな存在状態にまで本当に成り下がってしまうんだ。
そしてそれが深刻な問題でもあるのは、本人はそれを無意識に知っているけれど、自身の問題として取り組む能力がないから、それを他者や他の存在の問題にすり替えてしまう事。彼等彼女等は、自分自身が本質的にいなくてもいい、いない方がいい存在だという事も無意識に知っているから、その葛藤を犠牲者の問題に責任転嫁して攻撃する。お前はいなくてもいい、いない方がいい存在だ、として。
いじめや嫌がらせ行為に没頭する人間は、大抵この無意識の、自分自身を排除する葛藤や自殺衝動のメカニズムに動かされている。自分自身が自殺してしまわない為に、犠牲者を殺す。自殺に追い込む。
誤解を恐れずにはっきりと言うなら、本当に死ななければならないのは、加害者や加担者当人自身だよ」
レネ君がきっぱりと言い切った後で、聖一さんが、少し彼をたしなめるように言った。
「レネ、それだけでは本当に誤解を招く」
「あ、そうだった? この国の言葉は使い方が難しいね」
けろっとしてレネ君は悪気なく天使の微笑で言った。
いや、絶対わかっていて言っただろう、私も海も何となくそう思っていたが言わなかった。
「本当に死ななければならないのは加害者や加担者自身だという事は真実だけれど、それは、そうした存在様式のことであって、自身の歪んだ在り方を本当は自身で終わらせなければいけない責任を持っている、自分自身の在り方を変える課題や責任を本人自身が負っている、ということ。古い自分が死んで、新しい在り方の自分に生まれ変わらなければならない、ということ」
聖一さんがそう言って、レネ君がまた悪気のない天使の微笑で同意した。
「そう、その通り」
言ってから、彼は悪気のない天使の微笑で続けて言った。
「加害者や加担者はよく、被害者や犠牲者や弱い立場にある存在に対して、普通に死ねって言ったり、邪魔だとか、いない方がいいとか、人間として失敗作だとか、駄作だとか、無能だとか、殺されたり、弄ばれたり、使い物にされたり、見捨てられて当然だとか平気で言うし、それをそのまま実行するからね。
『それ、全部自分自身に対して向けるべき自己紹介の言葉や対処法だよ☆』、って誰かがはっきりと分かる様に言ってあげないと ・ ね? 自分こそが人間としての器質や器量的にも大失敗している存在だからね。井の中の蛙大海を知らず、だよ」
うわあ、きつい……。言っていることは、ものすごくよくわかるけれど。
「まあ、己を知ることは大切だからなあ」
海が普通に同意して、聖一さんが言った。
「それを受け容れられる器があればまだいいけれど、それすらない、反省する能力がそもそもなくて、脆弱な自尊心や自己愛を傷つけられたことを逆恨みして、逆上してますます残虐性に走るだけの人間も実際にいるから何とも言えないけれど」
「……何だか、聖一さんが一番辛辣な気がする」
「そう?」
本当に全く悪気のない表情で、彼は私に言った。
うわぁ、本当にそう思っているから言った、ただそれだけなんだ(だからこそ一番辛辣なんだ)。
そんな風に閉口している私の傍で、レネ君が更に辛辣さに追い討ちをかけるように言った。
「生態系の機能として、全体にとって有害で邪魔な存在を排除しようとするのはごく自然な健全な働きだし、生命を維持する為に、そうした有害なものを殺すのも排除するのも、僕らの体の中でも日常的に行われていることだから、それ自体には良いも悪いもないけれど、癌細胞が健康な細胞に擬態して、死ななくてもいい健康な細胞や臓器を攻撃したり、死滅させたりして、本来死ぬべき癌細胞自身が免疫機能の働きを欺いて免れて増殖し続けるから問題なだけで──要は、免疫機構が正しく健全に働くことが出来るように、癌にそれと分かる様な『はっきりとしたマーキング』をして、生態系の中で正常な攻撃や排除が行なわれやすくする様に環境を整えるのも大切な事だからね。免疫機能が正しく働く様に本当に必要な闘いのゴングを鳴らしてあげることで、それが自然の本性に従って働くのを助ける──それも今の僕らにとって必要な事だし」
「カルトテロリストやスパイ工作員が、国内外を問わず生態系としての共同体で本来なら健康的に機能すべき機能を、低劣で悪質なものに誘導して変えてしまって、恣意的で野放図な私刑を正当化して、日和見因子を持った潜在的な異常者や変質者を煽動していじめや嫌がらせや犯罪行為を日常に紛れて行なっているのにもかかわらず、正当な裁きや制裁を逃れてのうのうとしているし、健康的な潜在能力を持っている人達も、偽物の安っぽい愛とか優しさを騙ったいんちきなヒューマニズムなんかで本来発揮すべき健全で正常な攻撃性まで封じられてしまっているからこそ、そうした危険で有害な人間や集団を炙り出していくのが必要な事だって事だよね」
海がそう言うと、レネ君は頷いた。
「そう。いじめや嫌がらせをはじめとした私刑を恣意的に野放図にするような有害なカルトテロリストやスパイ工作員やマフィアや政治的な集団を、どんどん炙り出していくことと、法治国家らしく法や裁きがきちんと機能するようにしていくことだよね。その為にも、警察や司法に入り込んでいるカルトテロリストやスパイ工作員、マフィアや政治集団を炙り出して排除していくことが必要だけれど。
まずはカルトやマフィアなんかと繋がりがある人間を要職から排除して拘束して徹底的に調べ上げていくことだよね。よく、カルトやマフィアがもつ実行力がないと共同体の自治が出来ないみたいな事を言う人がいるけれど、それは詐術の一種で、本当は免疫機能と同じ機能や潜在能力を一人一人が持っているし、それを健全に機能させるのをいんちきな安っぽい愛だとか寛容さだとか、赦しだとかのおもちゃを与えられて不当に抑圧されて、本来持っているはずの力がないように思い込まされているだけだよ。むしろ共同体の自治が健全に機能しない様にさせているのが当のカルトやマフィアだし。
本物の愛や赦し、寛容さは、決して厳しさを否定しない。殺人衝動や虐待などのサディズム的衝動を野放図に恣意的に行動化した人間に責任をきちんと取らせること、自身の罪や過ちから逃れる為に、被害者や犠牲者に責任を転嫁したり、病や罪や問題を捏造して社会・精神・身体的に健康的に機能出来なくさせたり、孤立させたり、自死に追い込んだりした人間や加担したり依頼したり利用した人間や、快楽殺人者に堕した様な人間にその責任を断固として厳しく取らせること。それは本物の愛や赦し、寛容さを否定する事にならない。最低限のルールやそれを破った者への厳格な裁きと制裁、これがきちんと共同体で機能しないと、基本的に健全な自治なんてできないよ。
今この瞬間も、カルトテロリストやスパイ工作員、マフィアや政治集団が自分達の利己的な快楽や利益のために、犠牲者や被害者に対して残虐なテロ行為や犯罪行為や虐待を行なっていて、苦しめたり破滅させたり病気にさせたり自死に追い込んだり虐殺したりして面白がっているんだよ。彼等彼女等は絶対に反省しない。自分達が正しいと本気で信じているからね。身勝手な妄執や妄想による信念から快楽殺人衝動に身を任せている異常者や変質者だから。こうした人間や集団に対して、断固とした厳しい措置をとっていくことは、共同体を健全に機能させていく為に必要な事だし、こうした事が横行しているのをきちんと制御できなければ、最低限度の秩序も機能不全となって人々が持っている共同体感覚もどんどん劣化して最終的に崩壊するだけだよ」」
被害者や犠牲者が受けている苦しみや重大な被害や損害(その殆どがもう既に取り返しのつかない程のものだ)を考えれば当然と言えば当然の事だった。身勝手な妄想や妄執を実行しているカルトテロリストやスパイ工作員やマフィア、政治集団等のテロリズムに対して断固とした厳しい対処をしていくのも当然だろう。それは私もよく解っている。
「彼等彼女等が隠れて行ってきた悪質で残虐な行為を表沙汰にしていくことも必要だし、それらを快楽や利益目的で行いながら善人や一般人に紛れ込んでいることの危険性や有害性についても明らかにしていく必要があるし、何よりも、妄想や妄執からあらゆる犯罪や虐待行為やテロリズムも正当化してしまって、本気でそれを正義だと信じ込んでいることに関しても明らかにしていかないといけないよね」
私がそう言うと、聖一さんが言った。
「そもそもテロリズムは恐怖で支配することだから、マフィアなんかと親和性が高いのは当然だし、そうした力の崇拝の段階に実際の行動の重心があって、テロリズムや犯罪行為や虐待行為を正当化して実行してしまう様な歪んだ妄執や信念を持っている人間の危険性についても広く明らかにしておかないといけないと思う。これは単にその個人の器量や器質的な問題でもあって、その人間自身の器の問題だから、そうした人間や集団をどう扱っていくかも真剣に考えていかないといけないと思う。
少し前までなら、その難題さゆえに、そうした危険因子を持った人間や実際に最低限の禁忌を侵しているのに責任も取らずにいる様な人間でも、きちんと裁いたり管理する事が難しく、共同体内になし崩し的に受け入れなければならなかったかもしれないけれど、今は技術もあるしAIの発展も目覚ましいから、本気でやろうと思えはできないことはないんだよね。
そもそも、そうした危険人物や有害人物本人が、自分自身に適用すべき技術を使って、被害者や犠牲者に対して加害侵害行為を繰り返しているのだし、それをきちんと正常な状態に戻して、本当に監視され管理されるべき危険人物や有害人物の集団に適用すればいいだけの事だし」




