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百人一首の本当の意味を考えてみる  作者: clarify
18首目 藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん)
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91/95

18-5

さて、話を戻してみます。


「住吉(すみのえ)の岸に寄る波夜さへや 夢の通ひ路 人目避(ひとめよ)くらむ」


先ほどの話から「住吉(すみのえ)の岸に寄る波」は「住吉(すみのえ)の岸に恋忘れ貝を運ぶ波」を表します。


それが「夜さへや」、つまり、夜さえも打ち寄せてくるのです。


そして、その前の歌で詠(よ)んだ「夢」、それさえも「住吉(すみのえ)の岸に恋忘れ貝を運ぶ波」で「避けて」欲しい。


つまりこの歌は実は、「愛しい人が夢くらいは出て来て欲しい(波のように寄ってほしい)」のではなく、「住之江(すみのえ)の波よ、覚めればつらい、夢さえも忘れさせてくれ」……という意味なのではないでしょうか。


また「寄る、夜、避(よ)く」とうまいこと言っているのも面白いですね。

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