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そういう訳で、一般的にこの歌は「耐え忍ぶ恋の歌」として、
「陸奥のしのぶもぢすりの模様のように恋に乱れ染まったのは誰のせいなのか、あなたのせいで私のせいではない……」
という感じの解釈が多いのですが、単純に着物の美しさは独り占めにできないという気持ちを詠んだものではないかとも思えます。
「陸奥の 信夫文知摺 誰故に乱れ染めにし 我なら無くに」
(陸奥の 信夫文知摺は誰のために乱れ染まるのだろう……私の為ではないかもしれないな)
という感じです。
この歌には
「陸奥の 信夫文知摺 誰故に乱れむと思ふ 我なら無くに」
(陸奥の 信夫文知摺は誰のために乱れ模様になるのか……私の為ではないかもしれないな)
という別バージョンも存在しています。
どちらがオリジナルであるかは今となっては知ることなどできませんが参考までに……




