前へ目次 次へ PR 61/95 11-3 さて、話がそれましたが、この歌がどういう状況で詠まれたのかを考えていきたいと思います。 この歌は、平安時代前期の人、小野篁(おののたかむら)が罪に問われて隠岐(おき)へ流されてしまった時に詠んだ歌だそうです。 篁(たかむら)はなぜ罪に問われたのでしょう? 当時、唐の国へと船団を派遣し、その国の知識を持ち帰るという遣唐使(けんとうし)というものがありました。 その副官に任命されたのが小野篁(おののたかむら)だったのです。 この渡航は困難を極め、出港するたびに失敗し無念の帰国となり、今回で実に三度目の挑戦となっていました。