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全ての責任を二世に被せて自らは次の皇帝に再び取り入る、そのためには群臣のなかから自らに従うものと従わぬものを見つけねばならない。
そこである日、趙高は二世皇帝に鹿を献上する。
「陛下、馬でございます」
「丞相これは鹿であろう?何をおかしなことを申すのか」
二世皇帝は笑ってそう言ったが、趙高は表情一つ変えず言った。
「いえ、陛下これは馬でございます……皆にも聞いてみましょう、諸君これは馬であろう?」
あるものはうつむき黙し、ある者は「馬でございますな」と言い、またある者は「いえ、これは明らかに鹿でございます」と告げた。
鹿であると告げたものをその後見た者はいない。




