第30話 「ペトリコール・ウェザーリポーター」
今回は、雨の気配から始まった気象考察が、いつの間にか「ウェザーリポーター」の能力論へ突入。
さらに満月の下で繰り広げられる、りりっぺとゆっきーの微妙な駆け引き。
そして最後は、いつものように食べ物の話へ着地するのである。
第30話 「雨を読むスタンドと、読めないゆっきー」
ベランダに出て、爽やかな香りと ひんやりと肌を刺すような、いや。 明日、雨が降るようなあの独特の前触れの香り「ペトリコールの一撃」の香りがお外には充満しているのだ。
いつもの木漏れ日の香りは何処なのであるか?
これも、想定外、いや、想定内。 ただの気象現象である。
うむ、雨は足元、靴下が水溜りを踏むことにより、ぐしょぐしょになり『接触不快感』。 あれは気持ち悪い感触になるのと、傘と言う片手制限と言う、俗に言う、 縛りプレイ生活になるのである。
片手を抑えされ、足元から削りにくる ダブルコンボなのである。
さらには、乙女なるものの天敵。 雨の日には、髪の調子が悪くなる現象のである。
髪の「3層構造」と「分子レベルの結合(水素結合)」が水分によって変形・再固定されるプロセスとして構造分析出来るのである。
マクロとミクロのハイブリッド攻撃を受け、本来の私の魅力の一部を削がれるのである。
「ゆっきーよ、明日は雨の気配がするのである」
「えっ?さっきテレビで天気予報見たんだけど、明日は晴れマークが出ていたよ?」
ふむ、ゆっきーはメディアの情報に踊らされていないのである。 何故なら、気象予報士さんが晴れと言えば、明日は晴れなのである! 私の嗅覚は、ただの通り雨なる香りを敏感にキャッチしただけなのである。
気象予報士さん。
説明しよう
スタンド
「ウェザーリポーター」
とは、
国家資格合格率5%の壁を自らの力でぶち破り、 合計金額14300円をお支払いを支払い、努力と金銭で得ることが出来る、後発的に身に付ける事が出来るスタンドである。
スタンド 「
「ウェザーリポーター」 を、
持つ方たちの弱点、 予想を外す時は一点だけ。
台風がどこに向かうか? だけなのである。
台風、ハリケーンは読めないのである。
一号から三十号ぐらいまで、隊員が毎年準備待ちしていて、 あっちにふらふら、こっちにふらふら。
気分次第で、どこに向かうか千鳥足戦法で、私ですらどこに向かうか?構造眼でも把握、予測は出来ないのである。
そして、
スタンド
「ウェザーリポーター」 の、
真の能力とは、
お天気お姉さん
と、言う
メディアでは、絶対なる立場、 勝ち筋を取りに行く、 かなり破格な隠れた能力があるのである。
「あー、まだ口の中が気持ち悪いし、 マウスウォッシュのミントで、スースーするよ」
ゆっきーは、流れるように当たり前の様に、 まるで自分の物の様に、私の魔法瓶を手に取り、私の牛乳入り魔法瓶を口にしたのである。
「何で、牛乳なの?」
「3.6ミルクであるぞ、 さあ、満月ポンなる夜空の下で、 『Dancing in the Moonlight』 2人、月夜の下で踊りたいのであるか?
しかし、 だが断る!
それは無理な相談なのである。 まだ左足が痛いのである。」
「別に踊りたくないんだけど….」
ふふっ、本当は私と踊りたくてたまらないはずなのに、私の左足のダメージを気遣い、 本心を言えないのであるな。 憂い奴なのである、ゆっきーは。
「ゆっきーよ、あれを見るのだ、流れ星が 流れてなーいのである。」
私は、生まれて人生で流れ星なる物を見た事が無いのである。
「うん、ただの満月だねー」
「ゆっきー、満月では兎さんがエリクサーを作っているのであるぞ。」
「ふーん、ぺったんぺったん、お餅ついてるんじゃ無いの?」
んぐぐっ。
これは、私への当てつけなのか?
悪意と無邪気な回答が交差している、 反グレ判定であるのだ。
どっちだ? どっちなのであるか?
私の脳内にはまたまた ハートスランプに陥るのであった。
こう言う時は駆け引き無しの、ストレート. ど直球で聞くのが1番早いのである。
「ゆっきーよ、ぺったんぺったんとは、 私に向けての悪意であるかのであるか?」
「何言ってるの?りりっぺ。 お月様にはうさぎさんが、お餅ついてるって、昔話あるから言っただけだよ、何か気になる事あったの?」
んんっ?これは、間違いなく悪意が伝わるのである。私にはゆっきーがずっとボケてるだけの気がしてならないのだが、仕方無し。 お餅が食べたい気分になったのである。 しかし、私のお部屋のおやつBOXには、お餅は無い!
何やら、口が寂しくおやつが食べたい気分になったのである。
「ゆっきー、サバ缶食べるが、サバ缶とイワシ缶どっちが食べたいのであるか?」
「イワシ!」
やはり、ゆっきーは毎回、サバ缶を回避してくるのである。
私は、ゆっきーのリクエストを受け、 お部屋にイワシ缶と割り箸を取りに行くのであった。
因みに、サンマ缶はお値段が高いので、私のおやつBOXには無いのであった。
次話に続くー
雨の気配を感じ取る嗅覚。
国家資格を突破した気象予報士。
そして、満月を見ながら繰り広げられる「ぺったんぺったん」の攻防。
最終的に選ばれたのは、イワシ缶。
秋刀魚不作の年である。
第30話も、なかなか予測不能な展開なのである。




